恋と旅行
旅行ではいろいろな出会いがある。
ステキな景色や、美味しい食事、本やガイドには無かった穴場。
自分だけが見つけた瞬間や、場所に出会うとワクワクする。
特に私は、ひとり旅が好きで、気ままに、あまり予定も決めずに、ぶらぶらするスタイルが好きだ。
だから事前にガイドブックもあまり読まないし、現地でもあまり見ない。
・・・おかげで折角パリまで行ったのに、エッフェル塔を見るのをまるっと忘れてきたこともある。(苦笑)
そして、なにより旅先での人との出会いが楽しい。
ほんのちょっと関わっただけでも、その後長く手紙やはがき、メールでの交流が続いたこともあれば、恋に落ちたこともある。
・・・その一方で、ヤバいことにも遭遇している。
ということで、今回は「恋愛事と旅行」について書いてみたいと思う。
旅先の出会いで恋した
旅先で出会った恋愛については、すでに書いた。
でも、旅先で出会った人と全部が全部、恋が芽生えてる訳はない。(笑)
例えば、旅行で会ってもう20年近く付き合いのある同じ年のドイツ人男性とは、お互いの近況や安否確認を時々したりする間柄だ。
これまでに2度ほど、夫とも一緒に旅行のついでに彼を訪ねているぐらいの友人関係だ。
他にも何人か、旅先での出会いが縁で、長く友人として交流している。
ただ、最終的に事前に知りあっていたとはいえ、実は夫とも旅先で会って、最終的には結婚までしたので、私の場合は「旅先で恋をする」確率が高いのかもしれない。
旅先で恋なんてどうやって?
私の場合は、全くの無意識だ。
でも、旅という解放感から、幸せなオーラが出ていたのは間違いない。
ちなみに、前述のドイツ人の友人に声をかけられたのは電車の中だ。
乗り物の中は、人との距離が近いので何かと話しかけられることが多い。
その他でも、飛行機の中や観光バスなどの中で、同じ旅行者として話しかけられたことがきっかけになる場合もある。
私の友人は、電車のチケットを買う列に並んでいた前の人と結婚している。
出会いを大事にすべし
男性でも女性でも、私は旅先で知り合った人とは結構長く交流を続けている。
国際便の機内で知り合ったアメリカ在住の日本人の女性とは長く交流し、後日に仕事を紹介されたこともある。
旅先の出会いが、どうなるかなんてわからない。
でも、気になる男性に旅先で会った場合は、変にすぐに恋に落ちようとしないほうがいい。
例えすごく素敵な人で一目惚れしても、まずは一度冷静になるほうが「良い方向」に向かうことが多い。
私のカナダ人の元同僚(男)が、旅先である日本人の女の子と知り合った。
相手の女の子が積極的すぎて、怖くて逃げたんだそうだ。。。
旅先の出会いを期待している女の子に言いたい。
最初からベッドを狙い過ぎてはいけない。(笑)
せいぜいで、可愛くメール交換ぐらいで留めておいて、後日あいさつ程度から様子を見たほうがいいと思う。せっかくの出会いがもったいない。
たとえもし、One Nightだけが希望だとしても、「日本人の女の子は超簡単」だと思われると、折角の情事も手抜きになって、期待も希望も半減すると思う。(あくまで個人的見解。)
がっつく乞食はもらいが少ないと、昔から相場が決っているのだ。
旅先であった危険な場面
既に、ヤバい状況にあったこともちょっとだけ書いた。
でも、これ以外にも実はちょっと「ヤバい」ことに巻き込まれそうになったことがある。
でも、それに関しては事前にちょっとした情報を知っていたため、本当にヤバい状況になる前に回避できた。
今回はひとつのサンプルとして、参考までに書いてみる。
N.Y.で遭遇した危険なこと
30代の頃、ひとり旅でN.Y.にちょっとまとまった期間、行っていたことがあった。
現地での友人もいたが、一人で動き回っているうちにちょっと寂しく感じた時に声をかけてきたのが、何度か通っていたピザ屋の店員の男性だった。
彼は爽やかで格好もよく、24歳のモロッコからの移民の男の子で、本当に人が良さそうな感じに見えた。
行くたびにちょっとした言葉を交わすうち、向こうも友人のように接してきたので、「ちょっと映画に行かない?」と言う誘いにうっかり気軽に乗ってしまった。
一緒に映画を見た後、映画が終わって、軽く食事でも、と言われたが、私は断固として「帰る」と言って、ホテルに帰った。
・・・実は、映画館でしきりに飲み物(味は普通だった)を飲めと勧められたのと、話の合間に上手に「クレジットカード持っている?」と言う話をされたのだった。(苦笑)
私は「韓国人の女の子が、飲み物に薬を入れられて、貴重品などを奪われたケース」を何かで偶然知っていたので、ちょっと疑い始めた。
怪しいなと思ってからは勧められても飲んだふりをしていた。そして、カードはなく、現金払い、本日は小銭だけ、を強調した。(笑)
帰り道は一目散に、ホテルまで特定されないようにダッシュして帰った。(元陸上選手だったので、逃げ足には自信が。)
ホテルに着いてから、なんとめまいがして吐き気が止まらず半日ぐったりしたので、映画はただで見れたけど、なんとも苦い勉強料だった。(1/3も飲んでなかったのに。)
ちょっと仲良くなると、ついつい信じたくなるが、やはり旅先では気を付けたほうがいいな、とつくづく思い知った出来事だった。若かったな、自分。
旅は恋も引き寄せる
ということで、旅で恋をした私としては、「楽しい旅をして、ついでに素敵な恋も」して貰えればいいなと心から願う。
その一方、危険な目に遭ったりした経験から「それでも気を付けて」と言いたい。
若さゆえにいろいろ思い切ってしてしまうこともあると思うけど、旅先での一度の失敗が取り返しのつかないことになることだってあり得るし、ちょっとした勇気が人生を変えてしまう場合だってある。
旅先のOne Nightを楽しんだ翌朝、ベッドサイドに「I have HIV. Welcome to the club!」と書かれたメモがあった、という都市伝説もあながち嘘でもないらしい。
どうか、くれぐれも良い旅を。
次回は、「海外にいるからできる旅行」について、書いてみようと思う。