見出し画像

音楽で思いだした夏と恋


気が付くと、もう8月も後半。

アラフィフの私の体調は、今年の浮き沈みの多い気圧のせいで、突然の降下と上昇を繰り返して、ひどいものだった。

更年期とも混ざっているんだろうが、数日動けない日もあった。

暑くて頭痛がしたり、吐き気がしたり、めまいがしたり…

こんな体調とまだしばらく付き合わなくてはならないのか…と不安にもなったが、昨晩暑さが少しだけ和らいで以降、ちょっと気分が楽になった。


いつも寝たままだったので、昔聞いた音楽を探して、聞いていた。

ほんとに便利なことになったものだ。

昨日は、高校生の頃に聞いていたものを見つけて聞いていたら、気持ちまであの頃に戻った気分になった。


16歳の夏


私は、高校時代から諸事情で一人暮らしをしていた。

それも、一部屋のアパートなどではなく、ちょっと大きめの一軒家の実家に一人暮らしだった。

小学生の頃から、家事は母にほぼ叩き込まれていたので、全然平気だった。

掃除・洗濯・料理も、一人分ならそんなに大したこともないし、何よりそのその実家は私の高校の徒歩圏内。それに家に一人なら、勉強にも集中できる。

親は、兄弟を連れて毎週末2時間かけてやってくるスタイル。

唯一心配性の父だけが、週末以外も何かと理由をつけて時折寄って行ったが、基本は私一人の生活。

何でも自由にできるので、意外にたまり場になりそうだったが、当時の私は超の付く優等生だったので、私の一人暮らしを親も教師もそんなに心配していなかった。


それでも、16歳。

特に夏などは、家に一人、好きなだけ好きな音楽をかけっぱなしだった。

当時の洋楽ではユーロビートの兆しの頃、そして邦楽では「ニューミュージック」と呼ばれるブームの中だった。

私は昔から同年代の友人よりも趣味が古く、同級生がジャニーズに夢中になっている頃は「一昔」のフォークやグループサウンズにハマったりと、本当に自由だった。

学校では普通の同級生とは話が合わなかったので(「光ゲンジで誰が好き?」に、「花散里、かな?」と答えて失敗。。。)、自然とちょっとかわった文学少女系の友人が集まった。

・・そういえば、それは今に始まったことではなく、小学生の頃から、なぜか20代の友達のお兄さんやお姉さんたちとのほうが音楽の好みが合い、カセットテープの交換をしていたりしてたっけ。(苦笑)

そして、そんな私が16歳の当時の夏にものすごくハマっていたのは、Christopher Cross。

朝から手持ちのCDを流しっぱなしで、掃除をして洗濯をして、お昼ご飯を自分で作って食べ、午後からは本を読んだり勉強をしたりして。(今よりずっと、しっかり主婦していた。苦笑)


アラフィフでのChristopher Cross


今回は、ほぼ寝たきりの具合が悪い状態のときに、たまたまChristopher Crossを聞いた。

・・・すごくリラックスして、意外にやる気が出た。

16歳の時のようには動けないが、やっと起き上がって気になっていた家事を少しできたり。(これが習慣か…)

あの頃はこんなことしてたな、と思い出したり。

こんなこと考えながら、かわいかったな、とニヤニヤしたり。


でも、久しぶりに聞くChristopher Crossは、昔の印象と少し違っていた。

16歳当時の私は、英語の歌詞の意味やニュアンスがあまりわからず、ざっくりの邦訳を流し読みしてわかっていた感じを出していた。(笑)

アラフィフの今の私は、英語がわかったりするので、ちょこっと出てくる見慣れない単語のニュアンスもわかったりする。

切なく感じた、というポイントが今と昔では違うのだ。

いろいろな発見ができて、すっかり時間を忘れて聞き入ってしまった。


ということで、現在個人的懐メロ期間


久しぶりに聞いたChristopher Crossに触発されて、今は中学生の頃に聞いていたものまでさかのぼっている。

ABBA、カーペンターズ、ビートルズはクラッシックで誰もが通る道。スティーリー・ダンやシンプリー・レッドは、深夜放送で覚えた。

竹内まりあ、稲垣潤一、オフコース、浜田省吾、山下達郎、杉真理、中島みゆき、EPO…ほんとにあの頃の私は渋好みすぎる。

でも、今聞いてもすごくいい。

特に、竹内まりあの不倫をにおわせる系の曲が当時は特に好きだったが、アラフィフの今聞いて「おいおい…大丈夫か?」と当時の自分をたしなめたくなる。(小学生から好きだった。笑)

もう時効なので笑い話として書くが、当時好きだったのは、小学時代からの課外活動の顧問の先生だった。(ちなみに初恋ではない。)

30歳近い、いい大人の男性に、子供な私が本気で恋していた時期があったのだ。だから不倫系の曲が刺さっていたんだと思う。(笑)

8歳ぐらいから中学校卒業まで、ひそかに思っていたのを思い出した。

まあ、その先生も結構思わせぶりで、部活の後よく個人的に家まで送ってくれたり、二人で喫茶店に行ってごちそうしてくれたり、漫画の貸し借りをしたり、一人暮らしの家によく招かれたりしていたので、実はもしかしたのかもしれないが。(今思うと、マジ危険なんだろうな。先生の理性に感謝。)


懐かしい音楽を探していたら、早熟な自分の恋愛事情まで思い出してしまった。

それにしても、当時の私には、地球の裏側で竹内まりあを聞きながら更年期で苦しんでいる30数年後が来るなんて、想像もしてなかったんだろうな。


復活がてら、たまにこういうさかのぼりをお勧めしたくて書いてみた。(笑)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?