結婚って想像してたのと違った
人それぞれ「結婚」に対するイメージは違うだろう。
ある人は「結婚すれば、すべてが幸せでうまくいく」と思っているかもしれない。
また、ある人は「結婚は人生の墓場。結婚するには結構な覚悟がいる。」と敬遠しているかもしれない。
私が、簡素でも十分ひとりで楽しく過ごしていたのになぜ結婚を決めたのか?を語ってみる。
私の結婚観
今思い出してみると、「〇〇になりたい。なれなかったら、およめさん」みたいに、そういえば結婚は私にとってはあくまでも第二候補だった。
私は、もしかしたら子供の頃から、結婚に対してそんなに良い印象を持っていなかったのかもしれない。
サンプルは、知人や友人、親類そして自分の親だ。
友人は「太ったら離婚」と言われていたので、いつも怯えていた。
それまでに紆余曲折があった知人は「夫はATM」と冷静に言いきった。
母は早くに夫を亡くし、残りの人生は喪失感を重ねていくことの愚痴が多かった。
そんな状況を見てきたので、働くようになってからは余計に、「結婚しないほうがいいかも!」という気持ちになっていた。
更に、違う文化の人間が一緒に住むのだ。絶対揉めるに決まっている。
結婚すれば、自分の行動に制約がかかり、自由が無くなると思っていた。
もちろん一方で、「急に具合悪くなったらどうしよう?」「突然死、または孤独死の可能性は?」といった、ひとりで生きて行く不安もあった。
ちなみにそれに関しては、ひそかに準備していた。
「もし一日でも連絡が通じなかったら、私の家まで来てドアを叩いて確認して。」と、仲の良い上司に頼んであった。(笑)
「お互いに調子の悪い時や病気の時は、助け合おう。」と同じく独身の友人達と協定も結んでいた。(将来の老後は、一緒にグループホームもいいね!と言う話題も出ていた。)
・・・ということで、ある程度「ひとりの不安」に対しても、少しだけ対策済みだった。
私が結婚を決めた理由と過程
そんな「ひとりに満足中」の私が、結婚を決めたのは彼が好きだからだけだった。
出会ってから、半年後に「結婚を前提に、まずは試しに同棲しないか」と言われ、1年間の遠距離恋愛中にいろいろと考えた。
仕事を辞め、とりあえず3か月間のビザで同棲を始め、その3か月間中に二人で結婚を決めて、そこから準備を始めた。
結婚の準備のためには、現地の役所を何カ所も回り、必要な書類をお互いの国で整えたり、と作業量も面倒なことも多い。
それ以外にも、不安要素は正直たくさんあった。
・私が好きな仕事を諦めなければならない
・私の収入がなくなる
・移住するため、私の所有物件(ローン有)をどうするか
・移住国は英語圏ではないので、私が第三か国語の勉強が必要
・結婚式をどうするか
・お互いの家族・親族の説得 ・・・など
これらを全部クリアする必要があった。(クリアの仕方は別の機会に。)
彼が完全にサポートをしてくれたのと、途中弱気になった時にはお互いに励まし合えたおかげで、なんとか一つずつクリアできた。
この経験で、より彼を信頼でき、彼との結婚に対しての不安が無くなった。
結論:彼と結婚して良かった
ノロケのようで申し訳ないが、私はこの夫だから結婚した。
お互いが想像していたのと違うこともあったが、その中でも、お互いに笑いながら過ごせる毎日に感謝している。
一緒になって10年以上たつことになるが、実は私は以前よりも夫が好きだ。
(夫もそうだといいのだが…実は結構、私は彼に迷惑をかけているので怖くて聞けない。苦笑)
相手が彼だから、国の違いも文化の違いも、お互いに歩み寄って理解しようとできる。
40代でまさかの新たな語学習得までした。(汗)
たまに考える。
Kと結婚していたら、こんなに尽くしていただろうか?
Pと結婚していたら、こんなに笑っていただろうか?
その他の元彼たちとは?
・・・人生に「もし」が無い以上、はっきり言って想像がつかない。
でも確実にきっと、「今の私」ではないだろう。
いろんな経験をした末に、夫と出会って、夫と一緒の時間を過ごしたから、今の私がいるのだ。
私のこれまでは、しなくてもいい失敗や大きな迷い道・回り道ばかりだったように思っていたけれど、無駄な経験は一つもなかった、と今になってやっと実感している。
次回は、結婚生活について書いてみたいと思う。