恋と婚活に効く「料理」
よく「男は胃袋でつかめ」という言葉を聞くが、100%は無理だ。
なぜなら、食事は二人の関係構築の重要な要素だが、食事だけでは相手をつなぎとめられない。
そしてもし、食事だけでつなぎとめられる関係だとしたら、それも危険。
でも、はっきりしない相手への最後のイチオシに「料理」を使うのは、100%効果的だと思う。
婚活で活かせる「料理上手」アピール?
料理上手を婚活でアピールしている女性がいるが、正直あまりお勧めしない。
なぜなら「男性の思う料理上手」と「女性の思う料理上手」の基準が違ったりするからだ。
結婚相談所で働いていた時に、ある二名の男性会員さんたちが「料理が上手と言っている女性に、ほんとの料理上手はいない」と話しているのを聞いたことがあった。
不思議に思って聞いてみたところ、「料理上手と言っている女性は、フレンチとか何か凝ったものを出す人が多い。美味しいものってそれじゃない。」「自分で”料理が得意なんです”とか言ってくる女性は、他にとりえが無いからな。」と何故か散々だった。
失礼だな(そんなこと言う男どもだから、断られるんだよ!と私の心の叫び。もちろん耐えた。)と思いつつも、ちょっと納得できた。
そしてそれを受けて、私が自分の担当の女性会員さんにアドバイスしたのは、「たとえ上手でも、料理アピールは控え気味がいいですよ」。
まあできます、ぐらいの程度で、何かの時にご馳走した際に本当においしかったら予想以上にポイントがものすごく高くなるが、料理上手アピール後に「もし」その人の好みで無かった場合は、ポイントがマイナスまで下がってしまう。好みって本当に難しい。
折角の自分の良さをマイナスにしてしまうことは勿体ないよね!と話した。
男性を料理で「押した」話
最初から料理上手をアピールするよりも、気軽でカジュアル、そして偶然に何となくご馳走して、いい結果になった例を挙げてみる。
とある20代の友人は、なかなか距離が縮まらない、半年の付き合いの彼氏がいた。
ある時、友人たちと飲んで酔っぱらった彼氏が部屋に来た夜に、二日酔い気味の彼に「お茶漬け」を食べさせたんだそうだ。
・・・それが決め手で、プロポーズされて結婚した。
その後、友人同士の間でしばらく「お茶漬け婚」で盛り上がった。(笑)
彼女に後で聞いたら「お茶漬けの素を使わない、お出汁のお茶漬けは、実は母から“お父さんもこれで落ちた”と伝授されたものだったのよ〜。」と言っていた。さすが!
(私も教えてもらって自分でも食べたが、酔った体にも優しい味だった。)
要は、「料理」そのものじゃないんだよな
フランス料理のフルコースが作れる、っていう上手さを、みんながみんなが求めているわけではない。
(ちなみに、それはフランス人にもあまり効かない。フランス人男性も、そしてシェフなら尚更、結局は家庭料理みたいなのを好む。)
素晴らしい料理を作るよりも、「本当に必要な場面に、その人の気持ちや状況を読んで」その人にその時に必要な”何か”を作って出してくれるのが、意外に響くのだ。
酔っぱらった時のお茶漬けや、風邪をひいた時のスープ、いきなり来た彼氏の友達にささっと振る舞った簡単だけどボリュームのある焼きそば・・・
他愛もない一品でも、結局はそういう何でもないものが、相手の心にものすごく刺さったりする。
別にしっかりとした技術やおしゃれさを見せる必要はなく、全ては臨機応変さで十分なのだと、私は感じている。
これは男性に対してだけでもなく、同性の女性に対してだってそうだ。
ちなみに、イギリスで同居していたホストファミリーのLが風邪を引いた時に、冷蔵庫にあるものでスープを作って出したところ、「私が男なら、今すぐあんたと結婚したい…」と言われた。
あとは、恋人候補だったポルトガル人のRに彼の好きなカツ丼を作った時には、すごく感動されて喜ばれた。
ちなみに、私の料理の腕は中くらい。。。
どちらかというと、実は「不器用」の部類に入る。。。(汗)
昔、寮で料理をしている時に、周囲(まあ、全員シェフだったでけど)から包丁を取り上げられ、「怖くて見てられない!俺が作る!」とよく言われていた。(ラッキー!と当時は思っていたが、これってホントは致命的…涙)
ちなみに、夫に最初に振る舞った料理は、私渾身の「生姜焼き」だったが、実はその時に彼の心をつかむまでにはいかなかった。
さて、私が夫の心をしっかりとつかんだ料理は…「白米」だった。(苦笑)
・・・ということで、次回は「彼氏別・国別・タイプ別で、効いた料理」について、おもしろいサンプルがいくつかあるので、ちょっと書いてみたいと思う。(笑)
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