失恋したときの立ち直り方
大きな失恋をしたときは、できればルーティンワークがあるといい。
「どうしても行かなきゃならない仕事」とか、「やらなければならないこと」があれば、何も考えずに身体を動かしていけばいい。
動かなくなるのが一番、最悪だ。
その場合、失恋は長引き、動けない時間はただ無駄に過ぎていくのだ。
時間の観念も、気持ちの果ても分からなくなる状態が、一番怖い。
私は失恋のせいで、何もできなくなってしまった時期が半年ぐらい続いたことがある。
やっと少し考えられるようになった時には、お金も無い状態でとにかく働かなくては!という感じで、ほんとに「食べるために働く」感じだった。
あれは、退職と重なってタイミングが悪すぎた。。。と今でも思う。
失恋から回復するために有効な方法
廃人のように「息だけして暮らしていた」半年間の経験から、やっぱり失恋期間は「身体を使って疲れて寝る」のが一番だという結論に達した。
なぜなら、ただ何もしないでいると体が疲れなくて、夜も眠れない。そして、またクヨクヨと後悔したり、失恋の事を何度も思い出してしまうのだ。
泣いてばかりいると、目の周りの老化が進むし、眠れなくて肌荒れするし、良いことは一つも無い。(涙)
でも、仕事なり運動なりで身体をとにかくひたすら動かせば、夜はくたびれて自然に意識不明のように眠れるのだ。
寝て起きて、考える間もなくまた体を動かす。。。ロボットのようにルーティンを繰り返し、そうしているうちにだんだん気持ちも前向きになってきたり、少しずつ違うことも考えることができるようになったりする。
・・・これが一番、失恋にはいい作用をしたと思う。
私の場合、元気が無くてそんなに食欲もなく(ダイエットも出来た!)、それでいてたくさん仕事なりで動いたので体力も付き、健康的になった。
そして、なにより働けばお金が貯まる。(笑)
日々悲しさを忘れるために、一心不乱で働いていたし、とにかく何も考えずに夜眠るために、身体を使う力仕事まで立候補して率先してやっていた。
おかげで上司や同僚からは「頑張っていて責任感がある」「仕事に真剣に取り組んでいる」という高評価を頂き、気が付くと昇進までしていた。(ほんとに無意識だったので、笑っちゃうが。)
そんなこんなで、仕事がうまくいっていると、仕事も楽しくなってくるもので、「恋愛よりも仕事」に情熱を注ぐ私が出来上がったわけだ。
ちなみにこの時にためたお金は、後日「おひとり様準備資金」となったり、自己投資という名の浪費(笑)に使われてゆく。
実はもっとあった、Pとの後日談
私が当時、運命の人だと思っていたPへの失恋はホントに辛かった。
そしてまだSNSでも繋がっているので、たまにコンタクトがあったりする。
・・・実はおとつい、パソコンの中を整理していたら、大昔にPに失恋した時のメールの”下書き”が偶然見つかった。
すっかり記憶になかったのだが、お別れしてから年に3-4度ぐらいの頻度で、Pからメールが届いていた。
彼のメールには、自分の現在の状況や今どこにいるか、何をしているか、次はどこに行くのか、と言った事が書かれていて、私はそれに当たり障りのない淡々としたメールで返していた。
でも、最初の頃から返すメールの下書きをしっかりしているところを見ると、自分の傷心を隠そうと必死だったようだ。(苦笑)
そういったメールのやり取りは10年も続いていたのに、私の記憶にはまったく存在していなかった。読んで「あれ?」という所もあった。
そして、Pのメールを今更読みながら、初めて気が付いたことがある。
・・・もしかしたらPは、復縁したかったのかもしれない。
じゃなかったら、今はどこにいるとかこれからの予定とか、別に書いてこなくてもよかったはずだ。
「〇月に、東京に行くかもしれない」とまで書いてあったのに、私の返事は「そうなんだ~。」だった。東京にいたのに。
そこまでするともう、私がひどく動揺していたのが分かる。(苦笑)
彼のことをもう忘れている、というふりをしたかったのか、彼をまだ恨めしく思っていたのか…昔の自分ながら、ちょっとした発見だった。
このメールのやり取りは、私が夫と出会うちょっと前まで続いていたんだから驚きだ。(一応、彼が結婚した後にはそういうメールは届かなくなった。)
・・・そして、あんなにインパクトがあった恋だったのに、ほぼ今まですっかり忘れていたことにほんとに今更驚いている。
「女の恋は上書き」とは、ほんとによく言ったものだ。(苦笑)
失恋経験もいつか思い出になる
もし失恋をして辛い時は「もうこんな辛いことは無い」と思うだろう。
でも、失恋は時間が立てばちゃんと思い出になる。
それがたとえ、「片思い」でも「二次元の恋」でも、恋をした事実はあなたの記憶に必ず作用するはず。
いつか記憶の中の宝物のように思い出せる一つになれば素敵だ。
だからいくら手ひどい失恋をしても、どうか恋をしたことを後悔しないでほしい。