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愛される理由?

大昔、とある女優さん?が当時の大スターと結婚する際に書かれていた手記がこんなタイトルだったな。

歯医者の待ち時間に、退屈に負けてうっかり読んでしまった。

(大きな文字で、行間もたっぷりあったのでスイスイと30分ぐらいで読み終わってしまったのを思い出す。たいして中味は濃くなかった記憶。)

その中で唯一記憶に残っているのは、「無邪気に車の助手席で寝てしまったが、それが彼の心に残ったらしい」というような事を書いてあったことだ。

・・・なぜなら、私も確実に寝てしまうからだ。(苦笑)

子供の頃は車に酔いやすく、吐いたり悪化しないためには寝てしまうのが唯一の防衛だった。以降すっかり、車では寝るのが癖に。

という事で、大人になった今も、私は車で本気でよく寝てしまう。


そう言えば・・・


大昔に男性(達)と付き合っていた時、確かタイプは二種類あった。

助手席で寝てしまうと怒る男と、怒らない男。

怒る男は、「俺が一生懸命運転しているのに、隣で寝るとは何事だ!」という事らしい。

助手席の彼女は、飴やガムを渡したり話題を提供したりして、一生懸命運転しているドライバーの彼を励まし、尽くさなければならないらしい。

うっかり寝てしまった時には、「まさか寝るなんてな…」と嫌味を言われたり、不機嫌になられたり、暗に非難されたり。。。

私はこのタイプの男性とはうまくいかないのは明白だった。

デートで遠出を入れられたら、睡魔と戦うために足をつねったり叩いたり。

ということで、次のデートはそれを考えただけで萎えちゃうのでパスしがち。そして、基本的にこういう男性とは合わない。

そして、後者の「怒らない男」。

「隣に乗ってるだけでも疲れるでしょ?いいよ、寝ちゃいなよ。」

なんて言われたら、「ああ、私この人とお付き合いできるかも…♡」となってしまう。

なので、私の歴代元彼はほぼこのタイプだ。(笑)

普段はどちらかというと強引でオレオレ系でも、運転時には紳士な態度で「寝るなら寒くない?ちょっとヒーター付けとくね。」なんて言われちゃうと二度惚れしてしまったりする。

そして今思うと、父とはいつもそんな感じだった。

父と行くロングドライブでは、私は車で聞くテープやらガムやらを用意するが、基本寝ている。

そして、時々起きた時に父から「ガムちょうだい」「テープ変えて」と指示されたとおりに動く。

起きている時は、学校や部活の話を聞いてくれたり、時には歴史や政治、社会情勢の話で盛り上がったり。

父は子供の私相手でも、結構マジメに話してくれていた。

・・・今思うと、まるでデートの予習をしていたかのようだ。(笑)


夫もまさに


そして、夫もまるで父のようなのだ。

初めて会った時から長距離ドライブだった。

夫は私が眠りそうになったら、後部座席のクッションをくれて「寝ていいんだよ」と言ってくれた。

睡魔に負けて寝てしまい、起きた時には「首大丈夫?」と心配された。

(すんごい、振ってたらしい。どれだけ本気で寝てたのか。苦笑)

思い出すと、「あ、好きになっちゃうかも」と思ったきっかけだったかも。


ちなみに、私が運転中に寝ている、という事を知った夫の友人達は「え?!そんなのお前許すの?」ぐらいの勢いだった。

夫の周囲では、助手席の彼女は寝ないのが基本の人が多いらしい。

それを聞くと、「やっぱり夫以外とは無理だな」と改めて思ったりする。

そして、その彼女や奥さんたちからは「(夫)さんは優しくていいな~」と羨ましがられている。

結婚して以降、実は夫の株が爆上がりしている。(結婚前は、そうじゃなかったか、知られてなかったか。)

我が家の車には、私が車内で寝るためのクッションとかが常備されている。

「そろそろ眠たくなってきたんじゃない?」と夫が渡してくれたりもする。

私が起きた時に、夫から「ガムちょうだい」と指示されたとおりに動く。

私の父に似ているのか、夫がそのようになってくれたのか。

(ちなみに義父も義弟も、助手席で寝るのを好ましく思っていないので、家系ではない。苦笑)

で、「愛される理由」?


本の元女優さんは「自分の無邪気さで相手を魅了した」というようなこと言っていた。

私は無邪気どころか、邪気だらけの女なので(苦笑)車で寝たから愛されたわけではないのは明白だ。

私の場合、地球の裏側にいる夫に会いに来たりした行動力と度胸なのかな?

出会った当時は、確かに今よりもまだ若くてかわいかった?(のかも?)

でも、私たちの結婚が長く続いている秘訣は、確実に積み重ねてきた信頼関係だと思っている。

夫と出会って以降、とにかく粘り強く地道に夫との信頼関係を築いてきた。

こちらの誠意をいろんな形で見せたり、表現したり。

一方的に受け入れるのではなく、一緒に構築する、常に「WE」で話し合い、一緒に乗り越えていく、という意識を常に共有してきた。

お互いにお互いを「自分好みに育ててきた」ともいえるかもしれない。

結婚前はもちろん、結婚してからも。

不安に感じている時は励まし、時には笑わせて、ビジョンを見せる。

・・・そう、まさにクライアントに対するプレゼンのようだ。(笑)

夫は、「真面目で硬派、元々は細かくコスパなどを気にする」典型的A型。

そんな人がほぼ正反対ともいえる「粗忽でどんぶり勘定、自由奔放ともいえる」典型的なB型の私とよく一緒になったものだと、私たちの周囲も、私たち自身も思った。

ひとえに、私の商談力か?(苦笑)

でも、こんなに違う二人が、時間をかけて積み上げてきた信頼関係は固く、費やした労力と思い出は私たちにとって本当に大切なものになった。

愛される理由は、共有した信頼関係だと思っている。お互いに。


自分で言うのもなんだけれど、私はすごく腕のいい営業なの。(笑)

私は、信頼してくれたクライアントを絶対に裏切らないから、安心して私に惜しみなく投資してね!


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