見出し画像

2024年 パラグアイ渡航日記 15日目 

パラグアイからこんにちは!都社共4年の本藤です!

朝、富士見旅館を出発して、カアグアス国立大学(以下UNCA)医学部長の農場に行きました。


そこでは羊の屠殺を体験・見学をさせていただきました。羊の両足を縛り、吊るしたのちに喉仏に刃物を入れます。そして、数分待った後毛皮を剥ぎ、内臓を取り出します。


皮を剥ぐまでの工程も学生たちが体験しました。


2022年のパラグアイ渡航で見た鳥の解体以外では命を頂く瞬間を初めて見ました。スーパーや食卓に並ぶ食肉の裏側には動物たちの命を絶つ工程が当然存在しますが、それを日本で見たり想像したりしたことが今までありませんでした。といいますか想像しきれていませんでした。いざ目の前にすると見たくないと気持ちが出てきて、屠殺中は遠くから見守ることしかできませんでした。


しかし、肉を食べておいて見たくないというのも傲慢な感情だなあと学生メンバーと話しました。確かにそうです。また、皮を剥いだ後もお尻の部分の筋肉が動いていることや心臓が暖かいこと、そういう状態を自分の目で見ると頭ではわかっていても衝撃でした。命の大切さを考える時間となりました。



その後、UNCA大学の先生からアサードと農園のかまどで作られたソパパラグージャでおもてなししていただきました。ありがとうございます。大変美味しかったです。


出発まで、アグリツーリズムのコンテンツとなり得る釣りや乗馬体験、パラグアイハープとギターで生歌の音楽を聴きながら少しゆったりと過ごした時間を過ごしました。時間に縛られず音楽を楽しむパラグアイの方の生き方は素敵だなと感じました。


藤掛先生はこれら一連の体験をアグリツーリズムとして観光資源にしていくプロジェクトをパラグアイの3つの大学と連携してされていますので、日本人にとってどのような体験が魅力的なのか考える貴重なきっかけにもなりました。


農園体験を終え、ホテルに到着し、ホテルのキッチンを貸していただき、親子丼と野菜スープを自炊しました。横浜国立大学の料理隊チームにより大変おいしい親子丼が出来上がり、身体にしみました。ここで食べた鶏肉に「命」について想いを馳せた学生もいたのではないかと思います。多忙なスケジュールの中でもご飯が美味しいことは幸せだと思いました。


最後に実はこの日は前日に急遽予定が変更になっていました。ですが藤掛先生やUNCA大学の先生をはじめとする多くの方々との連携により困難を乗り越えることが出来ました。またラ・コルメナ出身の学生さんにも助けて頂きました。日系人の方でしたのでスペイン語の拙い私たちを日本語でアテンドして下さいました。


日曜日に時間を割いてこのようなおもてなしや体験を提供してくださった皆様方に心より感謝いたします。


ラ・コルメナの富士見旅館の皆様にも大変お世話になりました。学生が大変なときに時間を惜しまずサポートいただいたことに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?