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2024年 パラグアイ渡航日記 7日目 

Hola!

パラグアイからこんにちは

早くも(?)3回目の登場、都市社会共生学科2年生の小椙優真です。


渡航7日目ということで、もう初めの1週間が終わろうとしていると思うと異常な速度です。かくいう私は、毎日日記を書こうと思っていたものの、連続の寝落ちに頭を悩ませています。忙しすぎる。やばい。休息日に設定されている今日(9/1)くらいはここ数日の出来事をまとめて書きたいなと思っています。思ったよりタスクまみれだけど。まあいいか。頑張れる範囲で頑張ろうと思います。


話が逸れましたね。パラグアイの方はお喋りがとっても大好きなので、質問をしても気付いたら回答とは無関係なエピソードに逸れていることがしばしばあります。国民性ですかね。でも、面白いお話ばかり聞けるので、とても楽しいです。


今度こそ話を戻します。

7日目の8月31日も盛り沢山の1日でした。


藤掛先生が理事長を務められる認定NPO法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金の活動サイトで国際協力の活動を学んでいます。


①カテウラ楽団訪問(横浜国立大学にも2回来て頂きました)
②ネイル・ヘアメイクPJ参加者への訪問
③カテウラこどもの日イベントへの参加


①カテウラ楽団訪問

パラグアイの首都アスンシオンから車で数十分の場所にカテウラと呼ばれるゴミ集積地があります。この地域には、まだ価値のあるゴミを集めたり加工したりすることで生計を立てているガンチェロ/ラと呼ばれる人たちがいます。その中の一人が設立者と連携して缶やフォークなどを用いてバイオリンやチェロを作るようになり、そこを起点に結成されたオーケストラをカテウラ楽団と呼びます。ゴミで作った楽器からスタートした楽団は世界的に評価され、今では練習場も持っており、今回はその練習場を訪問しました。


楽団の皆さんは私たちを大変歓迎してくださり、パラグアイの伝統音楽を目の前で演奏してくださいました。美しい音色と楽しそうに演奏する楽団の皆さんの姿に、本当に感動しました。


演奏者の中にはゴミで作られた楽器を使っている方もいました。今では調弦の技術が向上したことで、ゴミで手作りされた楽器は実際の楽器の音の質に近づいてきたそうです。本当にすごい。調弦と楽器作りを行っている方は、大学やYouTubeで自ら勉強し、自分のなりの調弦の仕方を習得されたといいます。目の前に置かれた状況の中でいかに楽しむかを考えるパラグアイの方の姿勢を目の前にし、深い学びを得ました。



楽器が吹ける学生も急遽演奏に参加しました!


楽器を演奏できる学生たちが急遽カテウラ楽団の演奏に参加しました!


②ネイル・ヘアメイクプロジェクト参加者への訪問

次にミタイ・ミタクニャイ子ども基金が行ってきたシングルマザー支援としてのネイルやヘアメイクプロジェクトの現場を視察しました。受益者女性たちは技術指導を受け、仕事を得られるようになったそうです。今回はその受益者二名にお会いしてインタビューを行いました。


カテウラでネイル施術をされている方は、施術を行う際に顧客の家を訪問するシステムを採っていて、それが他のネイル施術者との差別化に繋がっていると仰っていました。ビジネスの形態を工夫して新たな価値を創出する一つのやり方を学ばせていただきました。


③カテウラこどもの日イベントへの参加

カテウラ地区で活動を行うNGOのJuvenSur(フベンスール)が開催するこどもの日イベントに参加しました。2010年から毎年開催されているこのイベントにはミタイ基金もサポートに入っており、こどもたちの遊び場を提供しながら、参加してくれたこどもたちにお菓子やジュースを配布しました。JuvenSurのメンバーへのインタビューでは、子どもたちがいい教育を受けられるようになってほしいとお話しされており、このイベントもそうした機会の一端を担っているのだと思います。


さて、盛りだくさんの一日を紹介した訳ですが、こぼれ話を一つ。


カテウラでインフラに関するインタビュー調査を行う中で、避難訓練は行っているのかという質問をしました。カテウラでは、パラグアイ川の氾濫による洪水被害が毎年のようにあるためこのような質問をしたのですが、していないけど逃げ方を分かっている、という回答いただきました。というのも、日本で避難訓練を行うのは地震を(ほとんど)経験したことがないからであって、カテウラの方々は毎年のように経験している。訓練を行わずとも避難のやり方を習得できてしまうという現状に気付かされました。こうした気付きをこれからも大切にしていきたいですね。

渡航もまだまだこれからが本番。引き続き頑張っていきます!

Chao!


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