見出し画像

自粛期間に初体験 フランス製のIoTデバイス

※上の写真は、SORACOMのホームページより引用しました。 

 自粛期間に未体験のものをやってみたい! ということで今回、フランス生まれのSens'it というIoTデバイスを試しました。Sens'it は、ソラコムさんから提供されているSigfoxという通信サービスを使っています。フランス生まれのデバイスも通信サービスも初めてで、ちょっとワクワクしました。この組み合わせで、この期間に友人が飼い始めた小動物の住んでいる環境の温度や湿度をモニターする計画です。

SIGFOXとは?
 今回使う通信サービスは、ソラコムさんのSORACOM Air for Sigfoxです。詳しい説明は、https://soracom.jp/services/air/sigfox/ 
をご覧ください。Sigfoxというのは、フランスで開発されたIoTに適した通信規格です。LPWA(Low Power Wide Area Network) と呼ばれる無線通信規格の1つで、省電力で広域をカバーすることができ、IoT 用途での利用に適しています。
 なぜ、 SigfoxがIoTに適しているのか? ソラコムのホームページに掲載されている、 Sigfoxの特徴を読むと納得がいきます。


①低消費電力で、デバイスや使用方法によっては、乾電池で数年間稼働させることも可能です。
②デバイスを低コストで購入可能(通信料は1440円、※ただし条件の範囲で)。
③お客様自身で Sigfox 基地局を準備、運用する必要がありません。
④日本では免許不要のサブギガ帯域である920MHzの特性を活かし、伝搬距離が長く、最大 10km 程度の長距離通信が可能です。(実際の通信可能距離は電波状況等によって変動します)
 こうした特徴を持っていれば、広い工場や農地などには非常に適した通信方式と言えます。また使用できるエリアも日本の各都市圏をカバーしていて、関東エリアを見れば山間部を抜かせばほとんどの都市をカバーしているようです(詳しくはサービスエリアのマップ参照)。わたし的には、通信料金が1440円/年と安く、しかも最初の1年はデバイス料金に含まれているのも魅力でした。

可愛い箱!これがSens'it です。


 と、いうわけでソラコムさんからSigfox対応デバイスのSens'it を購入しました。まず驚いたのが箱!フランス製だからなのか、期待を裏切らないとてもかわいい箱。自粛期間に入ってからというものの、通販でのお買い物で実用的なパッケージングばかり見るようになっていたので、これは新鮮でした。深呼吸した気分。中にはSens'it 本体のほかに、リードスイッチ(磁力の接近で作動)用のマグネットと充電用のUSBケーブル、英語のマニュアルが入っています。
 Sens'it の詳しい仕様は...https://soracom.jp/products/sigfox/sensit/
この端末には、・温湿度 ・加速度 ・時期 ・照度(明るさ) ・リードスイッチ ・本体スイッチの各機能があり、充電式になっています。値段も購入時点で8,478円(税・送料別)と安く、しかも前述のとおり1年分の通信料等が含まれています。アプリケーション使用料など、ほかにかかる費用もありますが、それでも安い。多用途なのも嬉しい限りです。
 
セットアップの注意。
参考:https://dev.soracom.io/jp/start/sigfox_hw_sensit/
 Sens'it をSORACOM HERVESTで使用する際には、バイナリパーサーを設定する必要があります。使い始めの時、そのセットアップに気付かず苦労しました。SIMグループ設定のページの一番上にバイナリパーサーの設定をするところがありますので「ON」にして、「フォーマット」の欄に@sensit と入力して設定を保存します。

SORACOM HERVESTでSens'it の動きを見ると...
 Sens'it から送られてくるデータをSORACOM HERVESTで見るとこんな感じになります。時々、データが飛んでしまうときがあるようですが、今後の改善に期待しています。小型サイズと省電力で、小動物の環境モニターには非常によいと思います。今後、使いながらますます知見を蓄積したいと考えています。おかげさまで、次を見据えつつ、楽しい自粛期間が過ごせました。

いいなと思ったら応援しよう!