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【映画紹介】『映画大好きポンポさん』

こんにちは、hallo、你好、bonjour、GutenTag、Buongiorno。!!!
あんよです。
今回お話するのはこちら↓↓↓
映画大好きポンポさん
かわいいキャラクターたちが並ぶポスターからほのぼのした内容かなっと思って観ないのは
もったいないぐらいの熱のある作品になっているのでここで紹介します。

■こんな人におすすめ
・何かに挑んでいる人
・何かを生み出したくてしたくて、もがいている人
・やりたいことがわからなくなってしまっている人
・好きを忘れてしまった人
・サクッと1本観たい人

■あらすじ
 映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画好き。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。
ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。その内容から大ヒットを確信するが……なんと、その監督にジーンが指名される。
新人女優をヒロインに迎え、初監督作品の撮影が始まる。
映画作りへの狂気じみた熱量をポップに描く。

■見せ場のめずらしさ
 映画撮影を扱った映画はいくつもあるが
この作品は撮影ではなく、編集が見せ場という変わった映画。
一見地味な題材を扱っているがそこをしっかり熱い物語に仕上げている。
自分がもし描いたらクリック音とタイピング音のみのクソ雰囲気ミュージカル映画にしてただろう。室内で雨とか降らせよっかなー。

ジーン君がポンポさんに選ばれた理由が
「だんとつで目に光がないから。ほかの若い子はね、青春を謳歌してきましたって目をしてる。
満たされた人間ていうのはものの見方が浅くなる。幸福は想像の敵。」
と青春時代をうまく過ごせなかった我々を肯定してくれる。
祝福してくれるかのような
選ばれた人間になれたかのような
泥のような時代があったからこそ、そこからしか出せないものがあるというかのような
気持ちにさせてくれる。
自分自身も高校時代に青春謳歌の民に嫉妬していた自分を愛でてあげたくなる。愛で方はムツゴロウの流派で参ります。

ポンポさんは映画の妖精で、一緒にいてくれている間は順風を
その風が去るととたんに現実に戻されるかのような、前半後半で大きく描き方が変わる作品。
ポンポさんがスゴウデのプロデューサーというだけあり前半ポンポさんがいる間は映画撮影が楽しさの極み状態で進む。トラブルだって味方に付けれてしまうほど
発想もあふれているしそれが奇跡のショットを生み、すべてがうまくいっている。
しかし後半ポンポさんが次の映画の撮影の為、不在になったとたん
この奇跡のシーンたちをどう1本にまとめ上げるか、予算と締め切りがある中、ジーン君の孤独な闘いの描写に変わる。
個人としてここからの狂気じみた熱量の描き方とジーン君が映画の主人公と照らし合わせて出した答えがたまらなくよかった。
落ちまで含めて楽しくふるい立った映画

■欠かせない追加キャラクター
アラン
原作にはないジーン君とは対になるオリジナルキャラクター
ジーン君と高校時代が一緒だった彼は
なんでもそつ無くこなし、青春を謳歌してきた側の人間。
大手銀行に就職を決めるも、そこで挫折を味わう
映画を撮れるようになって人生が上がり始めているジーン君と
挫折を味わい人生に立ち止まっているアランとが再会し
高校時代にジーン君にアドバイスした
「下ばっか見てないで、前も見ろよ。大事なもの落としちまうぞ」
という言葉を思い出すも
今前を見れていなのは自分の方だと気づかされる。
ジーンと再会することにより彼の人生もまた動き出す。

■好きだった表現(自分用メモ)
・雨の日の運転中。ワイパーを使っての場面転換。
・ページめくりでの場面転換+時間経過コマ割り。
・キャラクターの線画にハイライトをあてる。
・演技の上達を伝えるところで。× の繰り返しの勢いで〇に変わるところ。
・「世間受けを狙うぼやけた映画より、誰かひとり。その映画を一番見てもらいたい人の為に。そしたらフォーカスが絞られて作品の輪郭が立つ。」といってフォーカスを絞った先に見えるもの。

■好きなフレーズ(自分用メモ)
・「やばい、売り上げとかスタッフの生活とかどうでもいい。超楽しい。」
・「2時間以上の集中を観客に求めるのは現代の娯楽として優しくないわ」
・「今僕が地球上で一番幸せなのは間違いない」
・「ポンポさんがB級映画しか撮らないのはなんでですか?」
 「泣かせ映画で感動させるよりおバカ映画で感動させたほうがかっこいいでしょ?」

■最後に
先日、この制作スタッフが再び結集して新しい作品を作り始めているニュースも目にした為
それも楽しみに待とうと思う。
一つの物をつかむ為には他全てを捨てなければつかめない
全てを失う覚悟で行かなければと示していた作品で
ものづくりにかける人たちを描いた
ポップに楽しく狂気と情熱を浴びせてくれる作品。

映画の尺も90分とサクッと身構えずに観れる。
U-NEXTなど各配信サイトで観れるので気になった方はぜひ
あんよでした。


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