オンライン大会からMtGの楽しさを再確認するまでの道程
こんにちは。MtGの配信を中心としたVtuberをやっておりますエニィ・ターゲットと申します。
MtGの底の部分の泥をさらって遊んでいる妖怪です。
大好きなのは虚無フォーマットと胡乱MtG情報。
そんな私がスタンダードという正常フォーマットのオンライン大会に参加したことで得た経験について、以下に書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。
自分の話をただひたすらに連ねる駄文ではありますが、私に起きた変化が皆様にも影響を与えられれば幸いです。
1.カードゲームの大会って、出たことありますか?
突然ですが、皆さんはMtG、ひいてはカードゲームの大会に参加したことはありますでしょうか。
これ、実は意外なほど少ないのではないかと私は思っています。
カードゲームをプレイしていない方はもちろんとして、プレイされている方でも友達とのフリープレイやデジタルゲーム(MTGAやマスターデュエルなど)のマッチしかしていない、という人も多いのではないでしょうか。
気の合う仲間とやれればいいという方や、他の人と対戦したい気持ちがないわけではない、でもちょっと怖くて…という方など理由は様々かと思います。
私に関しては、長らくMtGをプレイしているので、プレリリース(発売記念イベント)やFNM(小規模店舗大会)に参加した経験がないわけではありません。
しかし、大型の大会に参加してみようという気はなく、FNMなどにも積極的に出るわけではありませんでした。
コミニュティに、入れなかったのです。
これは店や常連さんの悪口ではありません。
一部を除き、皆さんとても親切にしていただき、プレイしたあとはとても楽しく、また来たいと思えるものがほとんどでした。
しかし、そこでしか会えない繋がり。
楽しく対戦出来たその人もまた次の時いるかもわかりません。
私自身も衝動的かつ無計画に生きているので、毎回この曜日に大会に参加して…というのは難しかったのもあります。
そんなこんなでどうしても一緒の大会にいる人、以上のコミュニケーションを取ることは出来ませんでした。
もちろん面と向かって喋りながらするMtGはそれだけで楽しいのですが、そこに私を引き止めるものはありませんでした。
MtGは大好きなのですが、対戦する機会がなければその面白さは半減します。
私もそのうち自分のコミュニティで遊んでいるEDH以外にはあまり興味を持たなくなっていました。
2.オンライン大会
もともと私はYoutubeにMtGの胡乱な動画を投稿していたのですが、試しにやった配信が面白く、なんだかんだあってVtuberになっていました。
そして、Vtuberになったのと同じ頃にある大会を知りました。
その名は「まじ☆すと」…。私が知った時点で12回を数える、その方面では名の知られた大会でした。
ストリーマー(ここではインターネット上でマジックに関する活動をしている人を指します)が参加条件のスタンダードのオンライン大会。
正直私はVPW(バーチャルプレインズウォーカー。MtGの活動を中心とするVtuber)の方をあまり知りませんでした。
ただ、ニコニコで昔から活動していて私の憧れだった方や、動画投稿時代にお世話になった方、Vtuberになってから知り合った方などいくつか知った名があり、その方たちとともに遊べるなら、と参加を決意しました。
せっかくやるなら勝ちたいものです。
最近はあまり起動しなかったMTGAを起動して、追っていなかったスタンダードの情報を収集して…。
今思い返しても、いままでで一番MtGをプレイしていた時期の始まりです。
3.スタンダードって、面白くないですか!?
元々私はモダンやEDHのような下環境のプレイヤーです。
MTGAもプレイしていましたが、スタンダードにはある偏見を持っていました。
スタンダードってなんか地味であんまり面白くない…。
紅蓮術師の昇天下で魔力変を打ち、無から有を生み出す神となることを至上としていた私にとって、(少なくとも団結のドミナリア当時の)スタンダードはすごく地味で、シナジーやコンボよりも細かいアドの取り合いと純粋なカードパワーが尊ばれる環境だと思っていました。
当時の環境は長らくグリクシスとエスパーを中心を回っており、外から見るだけでは鏡割りの寓話、ラフィーン、そしてシェオルドレッドが全てでした。
しかし、実際に長時間のプレイでそれほど単純でないことが分かりました。同じように見えたデッキでも、メタゲームの変遷によって細かいチューンが日々行われていました。
また、決してミッドレンジだけではない環境ということもわかりました。
当時は食肉鉤虐殺事件の禁止直後であり、アグロデッキなども次々に生まれていたのです。
これも実際にプレイしないかぎりわからなかったでしょう。Twitterなどでは黒単の勢力が落ちるだけで大した影響はないのではないか、という意見も多かったですから。
実際に、まじすと12かいめ本戦でも、優勝は当時あまり知られていなかった白単コントロール。他にもナヤ人間など、様々なデッキが結果を残しました。
多様性がないように見えたスタンダードも、しっかりプレイすればあらゆる可能性は眠っていたのです。
スタンダードは他よりも変遷の激しいフォーマットです。追っていくのは大変なこともあります。
でも…毎セットこの可能性の発見が楽しめるフォーマットなのです。
それに気づいた時から、私はスタンダードが好きになりました。
もう一つ。私はカジュアルフォーマットが好きです。限定的すぎるカードプールでなんとかまだ行けるカードを探すのが好きです。旧枠モダンで苔の怪物が採用を検討されていたことに爆笑し、神河ブロックパウパータイニーリーダーズを擦り続ける存在です。
で、気づいちゃったんですよね…。
スタンダードって世界で一番人口の多い限定構築じゃない!?
いわゆるスタン番長と呼ばれるカードがあります。
スタンダード時代には大きな成果を残したものの、下環境ではパッとしないカードたち。
記憶に残っているものでは死霧の猛禽、逆毛ハイドラ…。
スタンダードというフォーマットと、その当時のカードプールに奇跡的なフィットを見せて名を残した連中。
もちろん前述のようにカジュアルフォーマットでこの子達をまた活躍させてあげることは可能です。
また、下環境でも使ってやるんだ!と気合を入れるは素晴らしいことです。
でも、絶対的にユーザー数は少なくなります。
スタンダードは圧倒的にユーザーがいます。今でこそEDHやパイオニアなどに比べて元気がないと言われがちですが、それでも旧モの人口の1000万倍くらいはいます。旧モも次第に追いつきますが。
スタンダードという刹那の期間、その一瞬の煌めきを見るというのも一つの楽しみだと感じた次第です。
4.オンライン大会って、どう?
いやいや待て、ここまでスタンが面白いことしか説明してないが、お前の問題点はそこじゃないだろうと。
そうです。スタンが面白かろうが、私がコミュニティの一員になれずにプレイのやる気を失って辞めてしまっては関係ないのです。
ではまじすとはどうだったでしょうか。結論から言うと、私は初参加の12かいめから現在申し込み受付中の14かいめまで3回連続で応募しており、各種サイドイベントにも参加しております。流石にコミュニティの一員になったと言っていいでしょう。いいよね?
なぜ、まじすとではコミュニティに参加できたのでしょうか。
その要因の一つにオンライン大会であること、が挙げられます。
オンライン大会はその性質上、TwitterやDiscordなど、外部SNSツールを使用することが多いです。
そして、そういったSNSでの繋がりは大会当日の連絡だけでなく、開催までに互いを知ることにも、終了後にも繋がりを維持することにも貢献します。
紙の大会よりも、コミュニティに参加するための条件が整っているのです。
紙の大会の対戦相手は、あくまでその大会だけでの繋がり。
もちろん、紙の大会を通じて仲良くなり、大会終了後に飯でも…というのはとても素敵な関係で、これを否定するつもりは一切ありません。私だってやりたい。
でも、そこまで至るまでには継続的な大会の参加だったり、積極的なコミュニケーションが求められます。
そりゃあそうでしょう。大会で初めて会った人と深い話もせずいきなり終わったら飯行こうぜ!にはなりません。怖すぎだろそいつ。
オンライン大会は、一度参加すれば少なくとも大会以外の別の場所での繋がりが生まれ、コミュニケーションを取る機会が増えるわけです。
現に私は、まじすとを通じて関わった方たちといまでも交流があります。一部はもうVTuberエニィ・ターゲットではなくただの私として接している人だっています。いやこれ私が勝手にやってるんで向こうは知らんけど。
また、これはストリーマー大会であるまじすとの特徴で、一般的なものではないかもしれませんが、参加者の多くはMtGかどうかに関わらず、様々な遊びをしたくてたまらない人たちでした。
まじすととその参加者の方をきっかけに、スタンダードだけでなく、いろんなことにも興味が湧きました。
ほとんどやっていなかったリミテッドも、まじすとで知り合ったリミテッドプレイヤーの方を見ているうちに面白そう!と思い、今ではジェムを溶かすことを生業とし、過去セットのドラフト対戦会まで仲間を集めてやるまでに至りました。
チームシールドにも参加して賞品までもらったんだよ、すごいでしょ。
MtG以外では、存在すら知らなかった推理ゲーム、マーダーミステリーも共に対戦したプレイヤーさんに誘われて体験し、今でもとても楽しくプレイさせていただいています。
とても素敵な人といっぱい知り合って、その人たちと継続的にコミュニケーションがとれる場所まであるんです。
少なくとも私は、ここにいたい、ここでまた対戦したいという思いがあり、そしてそれは終わった後の「楽しかったなー」で忘れてしまうものではないのです。
まじすとは、私というふわふわ飛ぶたんぽぽの種が、ここならと降り立てる場所となっていました。
5.自分のコミュニティを作る、人のコミュニティに参加する
私は自分でMtGのDiscordサーバーを運営しており、そちらもとても楽しい方々と遊ばせていただいております。
自分でコミュニティを作ることと、人のコミュニティに参加すること、どちらも楽しく遊べるという前提の上で、その性質の違いを考えてみましょう。
自分でコミュニティを作ることの利点は、そこを自分の好きな場所として作ることができるという点です。
そりゃそうです。そこにいるのはこれをやるから寄っといで!って言って集まってきた人なんですから。
もちろん集まってきた人々は、それ以外にもいろんな一面があります。そこから思わぬ興味ややりたいことが生まれることもあります。これは人のコミュニティに参加した場合でもそうですね。
また、集まる人はある程度、やることとは別に偏りが生じます。
無からコミュニティを生み出すことは難しいです。
たいていなにかしら(Twitterでの発信であったり、私の場合は動画投稿です)の集まりの中で、特に自分に興味を持ってくれている人が来るパターンが多いです。
必然的に、性格や趣味の傾向として自分に親しい人間が集まりやすくなります。
私のサーバーでもポケモンカードGBの環境を語れる人が複数います。魂が近い人が来てますね。
対して人のコミュニティに参加する、これの利点はさきほどと全く逆です。
知らない人に会える。それが一番のメリットです。
自分とは性質が近いけど知らなかった人。逆に全く違う性質を持った人。
昔から知っていたけどコミュニケーションを取る機会がなかった人。
様々な人が自分とは別の人の呼びかけで集まってきます。
多くの人と知り合う場所としてはこれ以上ないものでしょう。
自分のコミュニティは、小さい頃から一緒だった小学校の仲間をまた集めるようなものです。
既に知っていて、気が合うことがわかっている人が集まる場所。
※もちろん幼なじみの友達、みたいな人も歓迎だからね!!!!
それに対して人のコミュニティへの参加は、大学への入学、そしてサークルへの参加です。
地域も、育ちも違う。ただ「これが好き」だけを頼りに集まった人々。
それは新たな発見であり、知らないことを知れる機会。
どちらがいいかではなく、性質が違うということはおわかりいただけたでしょうか。
6.終わりに
まじすと参加をきっかけに、私は大切なコミュニティの獲得とMtGの面白さの再確認ができました。
私の場合はここだった、というだけで、他の人は別の場所が安住の地であることはもちろんあるでしょう。私だって自分で作ったコミュニティが人にとってのそれになれるように頑張っています。
ただ一つ言えることとして、コミュニティに参加することをあきらめないでほしいです。
場所に恵まれないことで、楽しいことを楽しめないまま終わってほしくないのです。
多元宇宙への道には、手を差し伸べて共に歩いてくれるPWが必要です。
ファートリにとってのアングラス。
既に多元宇宙をさまようPWには、新しい刺激が必要です。
アングラスにとってのファートリ。
共に、MtGを楽しみましょう。
7.告知
※これはプロモーションではありません。
さて、そんなまじすとですが、現在『まじ☆すと ~じゅうよんかいめ~』の申込み期間中です!
日程
予選:4/28(金)、4/29(土)、4/30(日)
それぞれ20:00~24:00
決勝:5/6(土)
20:00から予定
予選は二日間参加可能。
予選のみの参加も可。
ルール
予選は4回戦スイスドローで上位4名が決勝進出。
決勝は予選3日の進出者12名によるシングルエリミネーション。
フォーマット
BO3スタンダード
条件
・インターネット上でMTGAに関する発信をされている方。
(配信者・Vtuber・動画投稿者・ブロガー等)
これから開始でもOK!
・大会の進行上、フレンド機能が使える方。
・DiscordとMTGAが同時起動できる方。
申込締切は4/23(日)まで!
ぜひ皆さんの参加をお待ちしております!
公式アカウントにある注意事項をよく読み、DM・リプライにて申し込みをお願い致します!
公式アカウントはこちら
https://twitter.com/mtgastreamer
…なんか感動番組だと思ったら青汁のCMだったやつになっちゃった。
終わり!散れ!見世物じゃないんだぞ!
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