2020年ベストアルバム30選
今年は10枚に収めるのは難しそうだったのでどどーんと30タイトル並べてみました。お時間ある時に聴きながら読んでみてください。
30, BANANAGUN : THE TRUE STORY OF BANANAGUN
ソフトロック風味なサイケファンク。ノリはいいけど泥臭すぎず、音数は多いので耳が楽しい。
29,Lewsberg : In This House
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影響をめちゃくちゃ感じるオランダのバンド。ポストパンク要素もあり、”SUNDAY MORNING"風の”At Lunch"もいい感じ。
28,Buscabulla : Regresa
スペイン語ボーカルのエレクトロポップ。灼熱の中の涼しさみたいなものを感じられます。
27,Adrianne lenker : songs
Big Thiefのボーカルのソロ作。全編アコースティックサウンド。この人の声はなんとも言えない魅力があります。
26,Thijsenterprise : Lahringen
ジャンル不明、無国籍グルーヴ。乱暴な即興サックスで予想もつかない快感にもってかれます。
25,Taylor Swift : folklore
ポップスの頂点を極めた人なのに、むしろだからこそこういう振り幅を見せてくれるんだと思います。英語は分かりませんがサウンドからも内省的なコンセプトというのが伝わってきます。
24,Lithics : Tower of Age
上半期ポストパンク大量発生の締めくくりとなったアルバム。無表情だけど激しめな音像なので出勤時とかに聴くと周りに睨みを効かせて「やったるぞ」という気分になれるかも。
23,Kate Bollinger : A word becomes a sound
ベッドルーム・ポップに期待するのってこういう雰囲気だと思います。脈絡のない映像の数カットをループするMVが妙に印象に残りました。
24,Laume : Waterbirth
エレクトロポップ系が強豪ぞろいだった今年はこのアルバムから始まりました。元Yumi Zoumaのボーカルというだけあって洗練されたポップセンスです。
21,Paul McCartney : McCartney Ⅲ
宅録を嗜む者の端くれとして、ソロデビュー50周年の今年にこのアルバムが出たことはそれだけで結構嬉しいことでした。ビンテージ楽器の音がやっぱすごくいい。欲を言えば、もっとポール感の強い楽曲が聴きたかったかな。
20,Jordana : Classical Notions of Happiness
2019年自主リリース作ですが配信、フィジカルなどは2020年となっています。ローファイでアンニュイなベッドルームポップ。
19,The Lemon Twigs : Songs for the General Public
キラキラしていたロックンロールの時代ってこんな感じだったんだろうな、と思わせる楽曲満載。聴いてるだけでハッピーになれます。くねくねダンスがカッコいい。
18,Las Kellies : Suck This Tangerine
アルゼンチンのポストパンクバンド。スリッツ、トーキングヘッズ、ギャングオブフォーみたいな王道ポストパンクにダブやパーカッションなどの要素を盛り込んでます。
17,Khruangbin : Mordechai
今ノリにノってるクルアンビン。ボーカル入り曲が多くなりとっつきやすいかも。ライブで観たい!
16,The Strokes : The New Abnormal
ストロークス感満載で合格点ではあるんだけど、後半からちょっと退屈に感じてしまいました。前作が個人的に好きすぎるのもありますが。
15,Prep : Prep
2016年くらいからEP作品などのリリースで人気のシティソウルバンド、待望のフルアルバム。無駄のない10曲で本当になんで今までアルバム出してなかったんだろう。
14,Fooks Nihil : Fooks Nihil
いかにもアメリカンロックなサウンドを鳴らすドイツのバンド。とにかくリフが渋カッコいい。
13,Starbenders : Love Potions
70年代後半から80年代前半の、むせ返るようなパンクスとグラムロックの匂いを放つバンド。ちょっとダサいんだけどそこも含めたバンドとしてのルックスが有無を言わせぬかっこよさを物語っています。サブスクはアルバムでは配信されてないみたい。
12,Yumi Zouma : Truth or Consequences
Men I TrustやTOPS、The Mariasなどインディシーンを席巻する女性声シティポップの先駆けとも言えるユミゾウマ。もはや安心と信頼のポップネスです。
11,Video Age : Pleasure Line
80’sでファンク要素ありなシンセポップ。ロマンチック&ドラマチックなメロディラインが毎度ステキ。
10,Varsity : Fine Forever
骨太リフをクリーンギターサウンドで包み込むイントロですぐに引き込まれました。印象強い歌メロ、変拍子を難解に感じさせないなど、さりげないテクニカルさが絶妙に好きなのです。
9,BENEE : Hey u x
とにかく声がいい。聴いてる層はR&B好きが多いかもしれないけどインディポップ路線もかなりいいとこ突いてきてると思います。Yumi ZoumaといいFazerdazeといいニュージーランドは逸材がどんどん出てきますね。
8,Jordana : Something to Say to You
20位に登場したJordanaの今年2作目。畳みかける良メロ、逆に開放感のあるサビが心地いい"Divine"はじめ、不思議切ない"Forgetter"など統一感はありつつ違う雰囲気、違う表情もあって、なんかもう確立してるなぁという感じです。
7,TOPS : I Feel Alive
どうしても同じ路線のYumi Zoumaと比べてしまいますが、個人的にはこちらに軍配を上げます。なぜ証明写真みたいなジャケなのかだけが謎。
6,Chicano Batman : Invisible People
メロウだったりピリッとしたロックだったりともはやこの人たちにしかできない音楽の領域になってきている気がします。アルバムとしてのバランスがすごい良かったと思います。
5,The Beths : Jump Rope Gazers
ギターポップとかポップパンクのジャンルに分類されているとは思いますが、ソングライティングがずば抜けています。アレンジもフックだらけで第一印象から引き込まれます。”Do You Want Me Now”〜”Don't Go Away”の3曲が特に好き。
4,A Girl Called Eddy : Been Around
極上ビンテージサウンドでガールポップ、ソウルポップ、ニューミュージックなどポップソングの粋をたっぷり詰め込んだ傑作。
3,Working Men's Club : Working Men's Club
ジョイディヴィジョン、ニューオーダー直系のエレクトロ・ポストパンクサウンドにモリッシーを彷彿させる少年が朴訥と歌う。
2,STRFKR : Future Past Life
今まではキラキラしたシンセポップバンドという印象しか持っていなかったので、このアルバムは衝撃的でした。シンセフォークというサウンドを初めて体感し、魅了されました。
1,Sofie : Cult Survivor
演奏が達者なわけでも、歌が上手いわけでもなく、押し寄せるのはセンスの塊。エモーショナルかつメランコリックなメロディラインがたまりません。あまり各メディアで取り上げられていないのが不思議。
上にあげたものやそれ以外にもハマった曲などをSpotifyでプレイリストにしましたのでこちらもどうぞ。