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会員制コンセプトカフェを開く話

これを読んでくださっているあなたは、私が2月に書いた記事はご覧になっただろうか。

4/28、実際に「中華とネオンサイバーなコンセプトカフェバー」を開催して3ヶ月ほど経った。

この記事を書いている時点で、すでに3回目のコンセプトカフェ・バーイベント開催が決まっているのだが、まずは前回の振り返りからやっていく。
お急ぎの方は「開催日時・アクセス」をご覧いただきたい。
重要な条件もあるのでご留意あれ。


◆布石は回収できたのか


第一回目の夜空と星月のカフェ「luminària」開催時に発生した要望を踏まえて、チャイナサイバーカフェ「桃源遊戯」でその要望をクリアできたのかという振り返り。

・お酒を飲みたいからバータイムにやってほしい
→15:00〜19:00の夕方以降の時間帯で開催。
ちなみにそれでも時間が足りなかった。

・貢ぎたいからキャストドリンクがほしい
→キャストオリジナルカクテルを用意。その結果、注文が入りすぎて品切れやオペレーションミスもあり……要改善。

・ごはんメニューが欲しい
→トンポーロー、イカチリなどを本格中華スパイスを用いて製作。結果大好評に。というか数が足りな(略)

・次チャイナがいい
→チャイナだぜ!!!!しかも安易なチャイナ服ではなく、みんなのこだわりを反映したキュートな見た目に。詳しくは前記事参照。

・やってたの知らなかった
→かなり宣伝した。結果的に1回目よりたくさん人が来てくれて、席数が足りなくなって譲ってくれる人まで発生。

課題点はやはり注文システムや効率の悪さ、来店数に対してキャパが小さいこと、時間が少し短いこと。
これに関しては、

・伝票の形式を見直す、伝票の紛失防止のためボードとボックスを使う
・お酒を作り慣れないキャストでも簡単に作れるように、メジャーカップをやめて計量目盛りを用意する(ジンを1オンス、とかやらない)
・キャパをでかくする、過去最大
・時間をさらに延長

という形で補っていく。
そして、カフェに来てくれた友人Gもキャストとして参加したいと言ってくれたのだ。閉店直後はへとへとだったものの、改善点が次々と飛び交い次回開催でのリベンジを熱く誓った。

◆開催日時・アクセス

2024.10.12(sat)
14:00〜19:00
※18:30ラストオーダー厳守

▼アクセス

イルミ Cafe
〒173-0016 東京都板橋区中板橋25-12ハイツ25 1階


東武東上線中板橋駅、北口改札より徒歩1分

舞台照明などをしているオーナーが、店内照明にこだわりながら作った広々したカフェで、休業日をレンタルスペースとして貸し出している。
天井にはLEDが張り巡らされていて、音楽とともに明滅したりカラーチェンジするというすごさ。
周りは大きなお店が少ないことと、路面店になっているので比較的すぐ見つけられるだろう。

▼コンセプト概要

ここは会員制クラブ「Club Luminous」。
人づてにしか招かれることのない知る人ぞ知るバーです。
きらびやかなバニーガールの給仕と、あなたの勝利にふさわしいアルコール/フードメニューが楽しめます。

▼入店時の約束

会員制クラブのため、以下3つのうちいずれかが確認できた場合のみ入店を許可いたします。

・クラブのキャストのうち誰かが知人である(一人でも可)
・入店時に店名を言える
・SNSの告知画面を提示する
・この記事を読んだと伝える

X:@Anvllavo

▼メニュー

以下はメニュー表。
前回同様、テーブルチャージもサービス料も無い良心価格!

伝統的なカクテルの中から、各バニーガールに沿ったカクテルを提供。
ご自身のお酒の強さに合わせて注文するのも◎


ショットが300円で飲めるコンカフェがかつてあっただろうか。
勝利の美酒は本数限定。注文してバニーたちを喜ばせよう。


お酒にピッタリのフードが豊富。料理類は手作りです。

前回ビールが大人気だったので、今回はなんと生ビールサーバーを導入。
銘柄はキリン生搾りの予定。ぜひたくさん飲んでいってほしい。

◆世界観

桃源遊戯開催直後のご飯タイムでは疲れ果てていて次回の相談どころではなく早々に解散してしまった。
後日開かれた反省会兼打ち上げでは、さっそく次回の開催についての話が始まった。

「バニー、やりたくない?」

誰からともなく発せられた言葉で次回のテーマが決まった。

店名はみんなで案を出し合って、「会員制クラブのような」「過去のluminariaをベースに、月とうさぎを絡めて」「カジノモチーフで」、
Club Luminous
になった。

過去の記事でも書いているが、私は女の子がただかわいいだけの画一的な衣装を着て飲食物を提供しているコンカフェが苦手だ。
バニーはバニーでも、各個人のキャラクター性や強みを生かした衣装とバックボーンがあるとよい。さっそくペンを手に取ってデザイン画を書き起こした。


右下は旧デザイン。
私用の衣装の最終稿。

各々は微調整を加えながら完璧に私の要望に応えてくれた。
世界観を伝える・宣伝をするという意味で前回から前撮りを行っているので、今回もピッタリのスタジオを見つけて撮影に行ってきた。

実はこれはキャストたちにも伝えていないのだけど、「バニーたちは昔はサーカス団にいて、今はバニーガールとして働いている」という設定だ。
スタジオはサーカス小屋のような華やかなスタジオで大変マッチしていて、いいところを見つけられてよかったとしみじみ思った。

前撮りのいいところは、衣装を何度か着ることで衣装に破綻がないか、改善すべきところはないかなどがわかるところだ。
撮影でどうにでもなったとしても、当日はこれを着て動かなければならない。ちなみに私は靴擦れ用のゲルシートを買うことにしたし、靴のゴム底が取れたので修理する必要がある(トホホ……)。
世界観に入り込むことで当日のふるまいにもより身が入るだろう。

◆キャストの良さを生かす衣装とは

キャストたちは美人ぞろいで本当に誇らしい。
身長や骨格はひとそれぞれであるなか、同じ衣装を着せるなんてもったいない。チェーン店などの制服は、着ている人物が店員であることを示す効果的なアイテムのため統一されているが、ここはコンカフェ。個性を出さずしてなんとする!

・キャストC:スロットバニーhttps://x.com/chaka_475/status/1829884301821034895

スロットマシンをイメージした衣装のバニー。サーカス時代は軽業師。
彼女はすらりとした長身と長い手足、スタイリッシュなたたずまいが強み。
個人的な意見なんだけど私はCさんの肩回りの骨格が本当にきれいでぜひいろんな人に伝えたいと思って、ぐっと肩にカットが入ったボディースーツをベースにしてもらったんだよね。
ネオンカラーや原色がとても似合うタイプなので、サンバイザーでほかのバニーとは一風変わった、今までのバニーガール像を塗り替える「ネオバニー」になってほしいと思った。

・キャストN:トランプバニーhttps://x.com/nu_9o1/status/1828025285985591736

トランプをイメージした衣装のバニー。サーカス時代はマジシャン。
彼女はくりっと大きな目で甘い顔立ち、華奢な姿が強み。
もうNさんにはふわっふわの耳しかない!!と思って指定をした。とことんあざとく、小悪魔的になってもらおうということで。
骨格ウェーブは露出しすぎると視線が散ってしまうので、レースやシースルーで着込んでいる感じをなくしつつ
も肌の露出を抑えた。


・キャストA:プライズバニーhttps://x.com/amanasi_96/status/1827990206999585236

賭け事の景品をイメージした衣装のバニー。サーカス時代は猛獣使い。
彼女はハリのあるはつらつとした肌感と骨格、アンニュイな表情が強み。
私の悪い癖でAさんには深緑を割り当てがちで。重厚なカラーや上品とか気品のあるという単語がよく似合う方なんです(敬語)
きらっきらのジュエリーと美しい流し目につやつやの美脚で最強になってもらいました。

・キャストG:オセロバニー

オセロをイメージした衣装のバニー。サーカス時代はナイフ投げ。
Gさんは中性的な雰囲気とクールなまなざしが強み。
ちょっとショタみというか、ロリィタ用語で言う王子ファッションというか、そういうエッセンスが絶対似合うと思ったので半ズボンにしてもらった。サイドヘアも靴下の形もアシンメトリーにしてもらって、ファッショナブルに。レザーのお耳にピアスがスパイシ~~~かわい~~~
迷惑客をはじくバウンサー(用心棒)の役割でもあります。

◆参考にしたもの

カジノコンセプトで開催するにあたって、メニューもいままでのフランクな形式ではなく少し高級感のあるイメージで行くべきと思った。
とはいえ、私はカジノやそれに準ずるところに行ったことがない。
以下、メニュー作りのため参考にしたお店である。

以前訪れたことがあり、メニューが非常に充実している。
やっぱパブに大事なのは木製で分厚いテーブルだね。

カクテルは世界に膨大な量がある。昔はカクテルの本を読んでいたけど、ニッチなものや比較的新しく生まれたものはインターネットのDBの方が探しやすい。

キラキラで、セクシーで、曲調とMVのモチーフにかなり影響を受けた。
K-POPってMV凝ってるし世界観も曲に合わせてあるから見ごたえある。

前回はカフェ開催前に参考のためにコンカフェに一軒行ってみたんだけど、間に合えばまた別のところに行ってみたいなあ。それこそメイドカジノとか。

◆おわりに

カフェをやるのってとても楽しくて、お客さんとして来てくれる方との会話もその日限りの会場で交わすものって特別な感じがします。
もちろん前日までの準備はかなり大変だしコストも目をそらしたくなりますが、それを超えて複数の仲間で何かをやり遂げるっていうことは人生のうちいつやったとしても達成感でいっぱいなんです。
それに付き合ってくれる人たちには、感謝をしてもしきれません。まだ終わってもないのにね!

この記事を含め、誰かの何かのきっかけになれたらうれしいです。
面識がなくても構いません。(入店時の約束に気を付けてね)

お互いに礼節を守って楽しみましょう!

Club Luminousでお待ちしています。

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