2020/11 はじめての施術

Twitterで見つけたアナル先生に初めてメッセージしたのが、今年の5月。5万円と言う金額を知り、制限をかけたいんだろうな、本気さを図られてるんだろうなと予想しつつ、「今じゃない」でも「そのときが来たら」と断りの返信もせずに半年が経ち、今回初めての施術を受けることになりました。

施術の当日まで、そわそわして、とても楽しみにしていました。
当日、待ち合わせ場所で初めて先生にお目にかかった正直な感想は、「Twitterの写真で想像していたよりもお若い!」でした。
先生も、私が実年齢より若く見えることに驚いていたようですが、私も、「全然おじさんじゃないじゃん!」と思っていました笑

ホテルに到着し、まずは2時間弱、お話しだけしました。
きっといろいろ見抜かれてしまうんだろうなという緊張の中、みなさんのレポートで目にしていた心理障壁の話や、Gスポットや癒着の話、先生の施術を受けている方々の話、などなど。
先生にも伝えたけど、半分も理解できていたかな?というレベルだった上、「彼氏に何を求めてる?」「何が好き?」系の質問にはたじたじで、普段から他人軸で生きていて、自分がどうしたいかの意見がないことを再確認。
「自分のこと可愛いと思うか?」の質問にも他人目線で回答してしまった私に、「人がどう思うかじゃなくて、自分はどう思ってるのか?」「自分を可愛いと思いなさい」と言われ、膣の中をほぐされる前に、心の中をぐりっとかき回されたような感覚で、緊張と、理解しようと必死な故の疲れと、少しの反発心と、いろいろな気持ちが混ざって、少しうるっとしたりも。

お話が終わってからは、下だけ脱いで、ベッドへ。
もしかして自分はGスポットを持ち合わせていないんじゃないかと思っていたほど挿入時気持ちよかった経験がほぼないので、先生の指の甲にGスポットが当たっていると聞いて、「ちゃんとあるんだ!」「ちゃんと反応してるんだ!」と、すごくほっとして、それだけで今日来てよかったなと思いました。
最初のうちは今までの経験通り痛いところだらけでしたが、一か所ずつ、ゆっくりほぐしてもらったり、ストレッチしたりして、不思議なくらいどんどん痛みがなくなっていきました。
いつもずどんと痛い原因は膣の中だと思っていたので、ストレッチで痛みが消えたのは本当にびっくり。

癒着も剥がしてもらいました。癒着、なんとなく自分にはないんじゃないかと思っていたので、あったことは残念でしたが、これからも先生にお世話になり剥がしてもらわないとなと思いました。
最後には自分の膣の中を触らせてもらいましたが、他の方が表現していたように本当にふわふわで、実際に触ってみる前までは、「“ふわふわ”って、わかりにくいなあ、、実際はどんな感じなんだろう?」と思っていましたが、本当に、ふわふわ!経験したことがないひとに伝わるような他の言い方ないかな?と考えましたが、ふわふわ以外の表現は見つからず。
しかも、最初は指の甲にしか触れられなかったわたしのGスポット、最後には先生の指でしっかり触ってもえらえました。
だけどまだ「気持ちいい」には程遠くて、感覚がすごくすごく遠くにある感じ。すごく変な感じ。でも今まで実際にしてきたセックスで、数回だけ味わったことのある感覚でした。
人が楽しめることを楽しめないって、どこか、社会不適合者のようなレッテルを自分に貼ってしまっていたところがあったのですが、今までにも数回だけ、何かのタイミングでいい線まで行けてたのかなと、少しだけ自信になりました。

ただ、今回は本当に心(脳)に問題がありすぎました。
“気持ちいい”と心の問題は、痛いと思うほど痛くなったり、安心できる相手なほど気持ちいいに近づいたり、今までも感じていたことでした。
今回は初めてだったのもありますが、先生の言う通り他人軸で生きている私は待ち合わせ場所からホテルまで歩く最中、会計してるとき、施術中、ホテルから出るとき、ずっとずっと周りが気になって仕方がなかったです。特に施術中は、大事なところで廊下から聞こえる物音に気を取られ、全然集中できませんでした。

今回のレポートを書き始めるまでにも、数日かかりました。「一言でもいいから、レポート書いて」と言われてから、Twitterで友人や家族に身バレしたらどうしよう、既に施術を受けている方たちに見られると思うと緊張するな、先生が見たらなにを思うんだろう、と。

施術後先生と別れた帰り道は、とっても複雑な気持ちでした。
もっとすっきりした気持ちで帰るんだろうと想像していたのに、自分の中でいちばん根深い悩みだった親の問題を先生に一刀両断されたことが気に食わなかったからか、とある映画で「君はどうしたい?」の台詞にいつも泣いてしまう私に「何が好き?」「何がしたい?」とたくさん聞いてくる先生に戸惑ったからか、全然整理ができず、施術を受けてよかったはずなのに、また受けようって思うのに、もやーっとした気持ちで帰宅しました。なかなかそのもやもやが晴れず、2,3日過ごしましたが、突然、先生に言われたことが腑に落ちるタイミングがあって、施術前よりも、前向きに考えることができるようになりました。
先生に対しての感覚も、施術を受ける前は、先生はわたしの人生に必要!つまり、先生がわたしを良い方向へ導いてくれるはず!という感覚でしたが、今は、自分の人生を変えられるのは自分だけ、先生は、あくまでも"先生"でしかない、と考えが変わりました。

そんな風に考えられるようになってから、施術の前お話ししているとき、だんだん寒くなってきたことやトイレに行きたくなったこと、タバコの煙、大丈夫って言ったけどやっぱり少し嫌だったこと、施術後予定があって本当はもう少しはやく帰りたかったこと、全然自分の気持ちを先生に言わなかったことを後悔しました。
きっと先生は、今回わたしが言えなかったわたしの意見を伝えても、ちゃんと受け入れてくれるはず。
今度から、ひとまず先生の前だけでも思ってることちゃんと言おうと思いました。

また次回が楽しみです。

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