『特別』は本当に良いものだろうか?
「相手の自由にさせてあげるのが愛。
そうだね、確かにそうだ。
だから、君が他の男を選ぶのは自由だよ。
ただ、その時は僕は立ち去るから…」
先生はそう言った。
だ~か~ら~、そうじゃないんだって!!
地球人には、どうしてもこれが通じないみたい。
たった一人としか、付き合ってはならないって思い込んでる。
誰が決めたの?
だって、世界には一夫多妻制の国だって現にあるし、昔の日本だってそうだったわけじゃん。
こんな価値観だなんて、時代や地域でいくらでも変わるのに、人間の思い込みというのは何ともしぶとい。
たった1人だから価値があるんでしょ?
他にもいるなら価値がない。
こういう考え方もいかにも地球的。
特別を求める。
特別な存在。特別な場所。特別な時間…
みんなは気付いてないんだね?
『特別』を作るから『特別』じゃない寂しさを産んでるってことを。
特別を作らなければ、全てが特別になるのに。
そしたら寂しさなんて感じなくなるよ?
人間は『特別』になると幸せになれると勘違いしてる。
『特別』を作らなくなることが幸せになる方法だって早く気付いて欲しい。
『特別』を作らなければ、競走もなくなる。
『特別』を作らなければ、戦いもなくなる。
『特別』を作らなければ、差別はなくなる。
『特別』を作らなければ、格差はなくなる。
『特別』を作らなければ、嫉妬心もなくなる。
『特別』を作らなければ、優越感もなくなる。
『特別』を作らなくなった時に気付くんだ、ありのままで許される自分がいることを…
本当の意味での、安心感、安堵感、自己肯定感。
その時に、本当の意味でのみんなで幸せになることが実現する。