選択する自由がない時、人は反発する
「心理的リアクタンス」
この言葉をご存知でしょうか?
ある行動を推奨したり、制限された時に
人は反発する傾向があるという心理状態とのこと。
私たちの身近な事例で言うと、宿題しようと思っていたのに「宿題しなさい」と言われるとやりたくなくなると言う現象。
多くの方が経験された心理的状態かもしれませんね。
自分に選ぶ選択肢があればその心理は回避できますが、本人がないと感じた場合には反発の気持ちが芽生えるかもしれません。
これは現在のワクチン接種やマスクに関しても、同じ心理が働いていると思いませんか?
厚生労働省からの通達では「推奨する」と記載してあり、その立場をとっていますが、社会の空気感はどうでしょうか?
「マスクをしてください」
「マスク未着用の方の入店をお断りします」
「ワクチンを打たない人は非国民」
「マスクできないなら教室には入れません」
実際には「選択する自由がない」。
そう実感されていらっしゃる方もおられるのではないかと思います。
こうなると、人は反発する気持ちが芽生えてくると思いませんか?
例えばマスクの件に関しては、誰からも何も言われなかったら、自分で状況を考えて着脱をしようと思っていた人でも「マスクをしてください」と言うような
選択肢がないコミュニケーションを取られることによって、「任意のはずなのになぜ強制のような言い方をするのだろう」と反発心が湧いてくると思うのです。
同じことを伝えたくても言い方によって、相手が反発する気持ちが芽生えるかどうか?は大きな違いになると思いませんか?
今の日本は、自分で選択することができる制度があっても、社会の空気がそれを認めていないのではないかと言う印象を持っています。
そして「ブーメラン効果」も・・・
「人は説得しようとすればするほど相手に拒絶され反対の行動をとってしまう」
と言うもの。
「北風と太陽」のお話の「北風」ですね。
結婚に反対されるほど関係を進めてしまうのもこの効果なのかもしれません。
ご家族と意見が合わずに辛い思いをされていらっしゃる方もおられると思います。
その時に、相手を説得しようと一生懸命に話しても逆効果になる場合もあるかもしれません。
「選択肢が無い」と思われるようなコミュニケーションではなく、自分で決めて良い、選択の自由があると思っていただけるような伝え方は、お互いの考えを尊重することにも繋がると思います。
相手は変えられない・・・
自分で変わりたいと思った時でないと♡