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SF未来日記 - 雨はいずれ海に向かう

律から今夜のご飯まで、
したたかに張られた包囲網。

付いた頃には身動きが取れず、
あとは自動的に
私は時代の側溝へと流された。

にも貧困という言葉が
よく似合っている。
でも、知っていた貧困とは
全く違った。

・・実は、何も
不便はしていない。

も束縛されていないし、
生活はベーシンクインカムで
やりくりできるから、
体も至って健康なわけだ。

々節約しては、
社会的価値のある企業に出資し、
リターンを貯めて、
趣味などに浪費したりもする。

事はする必要がなくなった。
そういえば聞こえはいいけど、
私などが必要とされる仕事は
すでに社会にはない。

規模な雇用があっても、
私は評価の対象にもならない。

りゃーね。
ロボットやAIが労働する方が
圧倒的にコスパが良いもん。

から、私は、
私の代わりに労働する彼らに
出資などをして、
間接的に社会に貢献する。

人間とは」という
流行りのテーマの広告を避け、
本日見つけた動画は
「貧困の再定義」
まさか、自分が貧困だなんて。

や、意外ではない。
例えるなら、放牧されている獣。
与えられた牧草地を、
自由とは言わない。

かに、仕事をやめて、
遊んで暮らしたいと思ってた、
実際、こんな形で実現するとは
思わなかったもんなー。

う、毎日
生かされているという感じ。

日、郵便ポストには、第三の選択肢の勧誘が
政府から配達されている。

 -
肉体を捨てて、
  クラウドに意識をのせる -
 とな。

誘の裏には、
こうも書いている。

 - 肉体を手放すことで、
  環境に良くて、
  経済的負担も減ります! - 

まり

なたはもはやただのゴミです!
っと優しく宣告してるわけだ。

情論は横に置いておいて、
社会から自分を見たら、
肉体を手放す方が、
自然な行為に見える。

理的なことはよくわからんが、
その点の法整備もぬかりない。

後は、私の決断が尊重される。

遠の意識は保証されるし、
どうせ遅かれ早かれ、
行くんだよみんな。
なんか、もう飽きた。
もういっかーって感じ。

こうでもやれることは
別に変わらない。
むしろ面倒から解放されて、
自分のやりたいことが
全部できる。

体じゃないと
できないことなー。

やー、

いなー。

わり

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