見出し画像

「アントラーズ食育キャラバンを続ける理由」

データ①食育画像

2021度行方市食育キャラバンパンフレット

アントラーズ食育キャラバンとは

「朝食はしっかり食べよう」

「バランスの取れた食事を心がけよう」

「食事の時は背筋を伸ばして」

鹿島アントラーズの選手たちが、パンフレットを通じて正しい食習慣と食の大切さを伝える。ホームタウンの小学生たちは、教材を使いながら食育について学ぶ。そんな取り組みが始まったのは2014年。ホームタウン5市の小学生を対象に、プロサッカークラブとして培った食事や運動ノウハウを地域に還元するため、「アントラーズ食育キャラバン」がスタートしました。

使用するこの教材はクラブオフィシャルパートナーである昭和産業株式会社の支援を受け、公認スポーツ栄養士の松田幸子さん、女子栄養大学出版部、株式会社鹿島フード監修の下で制作。朝食の大切さ、成長期に必要な5大栄養素の役割、ホームタウン5市のおいしい食材、さらに、ユース選手寮の献立紹介や食事の時の正しい姿勢を選手が実演しています。過去のパンフレットには昨年現役を引退した曽ケ端準GKアシスタントコーチや土居聖真選手たちが協力し、2021年は須藤直輝選手、舩橋佑選手、小川優介選手の新人3選手が登場します。

これまで、年ごとにホームタウン5市小学校でアントラーズ食育キャラバンとして特別授業を行い、計8,107名の児童に選手パンフレットで学ぶ食育を続けてきました。

■取組の実績(学校数/参加児童数)
・2014年:鹿嶋市(12校/1,880名)
・2015年:鹿嶋市(12校/1,078名)行方市(6校/880名)
・2016年:鉾田市(16校/1,057名)
・2017年:神栖市(15校/1,371名)
・2018年:潮来市(6校/394名)
・2019年:鹿嶋市(12校/911名)
・2020年:鉾田市(9校/536名)
・合計:8,107名

コロナ禍でのオンライン食育授業

新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年は、対面での実施をオンラインに切り替え、鉾田市内9校で授業を行いました。

講師はパンフレットを監修する公認スポーツ栄養士の松田さんが務め、11月19日に開催した鉾田北小学校では、対象となる5,6年生の児童が参加しました。選手パンフレットでは、5大栄養素をサッカー選手のポジションに例え、カラダを動かすためのエネルギー源となる炭水化物はフォワード、カラダを調整するビタミンはミッドフィルダーなどと紹介され、サッカーをやっている児童からは「なるほど~」とリアクション。「選手たちは普段どのくらいご飯を食べているんですか?」など、講師が答えに困る自発的な質問も飛んでいました。

また、アントラーズ食育キャラバンの一環として、今年3月27日には鉾田市内の小学生親子25組向けに「親子で食の大切さを学ぶ。オンライン食育セミナー」を開催。講師の松田さんがアスリート向けの食事メニュー紹介や、子どもの食に関する悩みに答え、コロナ禍での食育の場を提供しました。

データ②掲載2枚目

鉾田北小学校の授業風景

データ➂食育イベント画像2

親子食育セミナーの様子

「食」を通じた社会貢献を目指す

Jリーグが発足した1993年、昭和産業の主力工場が鹿島アントラーズのホームタウンにある縁で、同社のクラブパートナーシップが始まりました。食育活動を通して地域コミュニティーとのつながり強化するという昭和産業の理念が、アントラーズとの関係性で一つの形となり、同社の担当者は「この活動を通して、皆さん一人ひとりが『食』に興味を持ち、健全な食生活を実践していくことを食品メーカーとして支援していきたい」と語ります。

2021年のアントラーズ食育キャラバンは、行方市と潮来市で6月末より始まります。

食育を通じた社会貢献は、これからも続いていきます。