「トレーニンググラウンドのリニューアル」って何するの?~アントラーズの未来をみんなで2024~
こんにちは、行政連携チームの武知です。
鹿島アントラーズでは、今回で5回目となるふるさと納税型クラウドファンディング「アントラーズの未来をみんなで2024」を鹿嶋市と共に9月1日(日)より開始しています。
本日時点で500人以上の方から2,000万円以上ものご支援をいただいております。改めて御礼申し上げます。
今年は「トレーニンググラウンドのリニューアル」を目的に実施をしています。2022年に潮来市と実施した「アントラーズの未来をみんなで2022」で集まった支援金と合わせて、今回のグラウンドのリニューアル工事を進めていきます。
なぜリニューアルが必要なのか?
現在のトレーニンググラウンドは、2017年に水はけ工事やスプリンクラー設置の工事を実施しました。当時も工事前は現在と同じように雨が降るとAグラウンド・Bグラウンドともに大きな水たまりが出来てしまっていましたが、2017年に暗渠排水工事等を行い改善されました。
しかしながら年月が経つにつれて、日々のトレーニングでグラウンドが固くなっていき、排水菅も目詰まりを起こして水はけが悪くなっていきました。
同じ雨の量でもカシマスタジアムのグラウンドとクラブハウスのグラウンドでは水たまりの量は明らかに異なり、スタジアムではほとんど水たまりが出来なくても、クラブハウスでは大きな水たまりがたくさん出来てしまっているのが現状です。
2022年のプロジェクトで購入させていただいた水はけ対策のローラーを活用して効率は格段に上がったものの、ここ最近の豪雨や気象状況の変化に対応していくため、他の対策が必要になってきています。
芝生のプロに聞くトレーニンググラウンドの課題
長年に渡りスタジアムやクラブハウスのグラウンドをメンテナンスしていただいているインターナショナル・ゴルフマネジメント株式会社(以下:IGM)の方々にお話を伺いました。
練習場とスタジアムの試合会場の管理整備業者が異なるクラブもある中で、IGMにはクラブハウスだけでなく、カシマスタジアムの芝生の管理も行っていただいています。チームの要望も受けて柔軟に対応できる環境もアントラーズの強みの一つとなっています。
芝生のメンテナンスは年間を通して毎日、練習前後だけでなくオフの日も行われています。チームを支えるIGM立原さんは選手から「今日も良いグラウンドですね」という言葉をもらった時は嬉しいと話していました。
チームスタッフ、コーチともほぼ毎日顔を合わせており、「スタジアムとクラブハウスのグラウンドの芝の長さを揃えてほしい」「柔らかくしてほしい、水を撒いてほしい」といった要望を受けながら、一緒に環境をつくっています。
そんな鹿島の芝生を知り尽くすプロの目線から現状のトレーニンググラウンドには以下のような課題がある、と教えてくださいました。
また、クラブハウスのトレーニンググラウンドは土壌が「土」であることも改善が必要なポイントであるとIGM代表取締役鈴木さんは仰っていました。
土の場合だと、毎日の練習で踏み固められていき年月をかけて固結していってしまいます。踏み固められた土壌は水はけが悪くなるだけでなく、固いグラウンドでのトレーニングはケガのリスクも高くなっていきます。対処はしているものの、実際に選手からもグラウンドが固いという声を聞いています。
リニューアル工事って何をするの?
2017年の工事では水はけだけでなくこれまで手で水をまいていたのをスプリンクラーに置き換えるといった工事もあり、芝生養生を含む工期や費用などを鑑みて優先順位をつけて対応した結果、排水管の増設などでの対応となっていました。
今回のリニューアル工事では、クラブハウスのグラウンドの土壌を良質な「砂」に入れ替え、地下に埋めている排水管の設置間隔を狭くしていくことで、今後20年、30年と耐えられるグラウンドを作っていきます。
「砂」に土壌を入れ替えることでトレーニングをしても踏み固まりにくく、空気の通り道が出来るため、芝生の生育に必要な酸素も供給されやすくなり、芝生を良い状態で維持することができます。また、踏み固められていないため、水も地下に通りやすくなります。
土壌の入れ替え、水はけ改善を行うことで「チームスタッフの負担軽減」「練習プログラムへの影響減」「ケガのリスクの減少」を実現します。
アントラーズの未来のために
この改修ではグラウンドコンディションを根本的に改善し、今のアントラーズのためだけでなく、将来のアントラーズのための環境を作ります。
お話を伺ったIGMの方々は「環境の整備は勝利につながり、勝利を支える仕事」と仰っていました。
今回のこの改修が「勝利」につながり、その「勝利」の積み重ねが未来のアントラーズを作っていくと信じています。
「アントラーズの未来をみんなで」
そんな思いを感じながら、改めてクラウドファンディングページをチェックしていただけると嬉しいです。
<2024クラウドファンディング概要>
それではまた次回のnoteで。