
#2 鳥は、なかなかやってこない
鳥は、なかなかやってこない。
以前はいろんな鳥が近くを飛んでいたようが気がするのに、このところまったく姿を見せない、なぜだろう……。
そういえば、以前からこの時期に家の近く(しかも上空)を飛んでいたのは、比較的大きめの鳥(中型から大型)で、小鳥ではなかったのかもしれない。
「ひまわりの種では、小さな鳥には大きすぎたのかも」
「庭のど真ん中では、落ち着いて食事ができないのだろうか」
そう思って、小鳥の餌を加えてみた。これなら、体のサイズや好みに応じて、選んでついばむことができるのでは?
購入したのは、あわ、ひえ、きびなどをブレンドした“皮つきの小鳥の餌”。餌台に置くには、加工してあるものよりも、皮つきがいいとどこかで読んだ気がする。袋には、天然素材をそのままブレンドとの表記があるので、これに決めた。もちろん自然界にあるものがいい。
そして、窓からも鳥が来る様子が見えるようにと、比較的木々の少ない庭の真ん中に置いていたバードフィーダーを少し木の混んだ場所に移動してみた。
近くに木の枝があったほうが、鳥が逃げ込みやすくて安心するのだという。
ここは、森の中や木々が生い茂る場所ではない。小さな鳥がやってくることはないのだろうか。いや、まだここに餌があることに鳥が気づいていないだけ……そう思い直して、また冬中は気長に待ってみることにした。