
【見逃しシネマ】2020年日本で公開された「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」
映画「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」(2018年 フィンランド)
2020年2月に日本で劇場公開された映画「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」。
フィンランドの首都ヘルシンキで、昔ながらのスタイルで店を営む老画商オラヴィ。店を畳むことも考え始めていた彼が目に留めたのは、サインのない1枚の肖像画だった――。
映画を観ていると、小さな画商を舞台に描かれるのは仕事の辛さばかりのように思える。
しかし、祖父から孫に伝えられたのは仕事の喜びや誇りだったのだろう。描かずに描くその真実に、心はあたためられる。