【身延線の駅から】城下町の風情を感じる、金手
難読地名にも出てくる、金手(かねんて)。身延線に乗って甲府から1つめの駅が、金手です。身延線はしばらく中央本線に沿って通っているため、金手駅は中央線からもよく見えます。甲府から上り電車に乗ったときには「あれ、次の駅に着いたの?早いな」と思うことも多いはず。
さて、駅名の金手(かねんて)は、開業当初、駅が金手町にあったそうです。甲府の街は城に一気に攻め込まれないように道が鉤手(かぎのて)になっています。この「かぎのて」から「かねんて」になったとか。
城下町・甲府に思いを馳せるのにぴったりな金手駅は、住宅街の中にある無人駅。ホームへと上る階段のすぐ近くに寿司屋さんがある、のんびりとした風情。身延線のホームのすぐ前を中央線の特急が走り抜けていきます。
駅から南へ歩くと、城東通り(国道411号線)。甲州街道として甲府城に入る際には必ず通った道で、駅名の由来となった鉤の手(クランク)の場所にちょうど出ます。
便利そうなのに乗降客が少なめなのは、甲府駅に近すぎるからかもしれませんね。