蚤の市での「賄賂」の魔法
フランスの蚤の市には、独特な文化が根付いています。
ご存じのとおり、値切ったりしてコミュニケーションを楽しむのもその一つなんですが、客と店主が、笑顔で価格交渉を楽しむ風景がよく見られます。
しかし、必ず思うような値引きが受け入れられるわけでもありません。
常連であれば、交渉もスムーズに進みやすくなりますが、初対面の場合は、まず関係性を築くことがポイントです。
そんな蚤の市では、いやもしかしたら蚤の市以外でも、関係構築にものすごく効果のある魔法のような「賄賂」が存在するのです。
「vous voulez un café?」
-カフェ飲む?奢るよ-
これがその魔法の賄賂、そうカフェ☕なんですw
相手や時間によってはこれがワイン🍷になる事もあります。
リヨンの蚤の市では、周囲のカフェでテイクアウトのカフェを購入し、差し入れることができます。
カフェの好みは人それぞれなので、事前に希望を確認するとさらに効果的。
一杯のカフェを差し出すだけで、「友達」感が生まれます。
もし断られても、気持ちは伝わりますし、相手の心に残るでしょう。
私はカフェの代わりに日本のお土産を渡すこともあります。
お菓子や和風雑貨などほんのちょっとしたものです。
これは私にとってカフェ賄賂と共に、蚤の市での関係性を強める魔法アイテムなんです。
たかが一杯のカフェ、されど一杯のカフェ。
カフェ一杯のコスパ、本当にすごいので一度試してみてください。
蚤の市、いやフランスではこの小さな贈り物が、日常の「親しみ」の表現になっているのかもしれませんね。
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