変人やコーヒーの話　〜婚活もどき日記83〜

結婚相談所をメインにしつつも、アカウントは残したままでぼちぼち続けてるマッチングアプリのほうで、

「写真とプロフ見ました！　めっちゃタイプです！　会いましょう！」

と熱烈メッセージを送ってきた同年代高身長男子がいたので応じてみたところ、

「俺、人懐っこくてさ、イチャイチャするの好きだから、１回目のデートから手繋いだりしてもいい？」

「１回目のデートで価値観が合いそうなら、そのまま付き合おうよ！」

等々、ノリのいいLINEがどんどん来た。

（わんこ系ってやつかな……会ってみていい人ならスピードお付き合いもアリなのか？）とか思い、今日の仕事終わりに京都駅で会ってみたのだが、

男子「価値観の話だけど——まず言っとくと、俺、再来週が誕生日なんだけどさ、誕生日をとことん祝ってくれる人じゃないと付き合えない。家庭事情が複雑で、親がいつも家にいなくて、誕生日祝ってもらえるのに飢えてるんだよ。再来週祝ってくれるんなら今日から恋人だし、祝ってくれないなら、この店を出て、もう他人ね。どうする？　今ここで決めて」

といったことを一方的に話してくる。

私「……えーと、今は価値観の擦り合わせの話だよね？　私は、付き合うならまず『対話ができる人』だと思ってるんだけど……こちらの言い分は話させてくれんのかい？」

と訊いたところ、

男子「いや、俺はこの点だけは譲れないから、まずアリかナシか聞かせて。アリなら付き合うから、ちゃんと対話するよ」

と。

……いやいや、YESと言わないと、会話終了なわけだろ？

私「えーと、私はそういうところを自己中だと感じてしまうかな。まあ、アリかナシで言えば、ナシ寄りのナシですね」

男子「んじゃ無理だわ。さいなら」（とお会計に向かい、カードでさっさと払う）

店を出て歩き出す奴を呼び止め、千円札（950円のコーヒーであった）を手渡すと、

男子「へえ、そういうとこはちゃんとしてるんだね。じゃあ本当にさよなら」

と、千円をポッケに押し込んで去っていった。

……いや、

何、「ちょっと見直したぜ」みたいなこと言ってんねん？？？

というツッコミしか湧いてこなかったですね。

向こうとしては「LINEでも、俺が誕生日大事にしてることは言ったよね？　話が違うじゃん！」という感じだったようだが、いやまさか、それ「だけ」で付き合うかどうかの判断迫られるとは思いませんやん。

……ま、話す声ももしゃもしゃして聞きとりづらかったし、身長以外に惹かれる点はなかったし、

何より、「付き合ったら大事にしてくれそう」感がゼロでしたから、別に良いけどさ。

思うことはただ一つ……

また、つまらぬ奴に会ってしまった……。

なお、先週末にも１人、このアプリでマッチした自称コーヒーマニアの年上男子と会ったのだが（そして彼のお気に入りらしい店で、コピルアクという一杯数千円のコーヒーを奢ってもらってしまったのだが）、

なぜか会話のところどころに「ンフフ」「ンフッフッフ」「フンッフフ」と合いの手のような含み笑いが入る、これまた不可思議な人であった。

コーヒーマニア「来週末に、三室戸寺行こうよ。紫陽花が見頃だから」

と誘われて「ああ、ちょっと来週は……（習い事と、相談所の見合いがもう入ってるんだよなー）」と答えを濁し、

カフェを出てバイバイした後にアプリに届いていたメッセージ（「来週のデートが無理なら再来週でもいいよ♪」という内容）への返信に数時間迷っていたら、気づいた時にはブロックされて画面から消えてましたね。

コーヒー代の礼ぐらいは言おうと思ってたんだがな……まあ、いい人ではあったが、謎の「ンフッフ」とアプリの写真より太ってた外見はマイナスで、どうせ断る方向だったから手間が省けて良かったけど……。

高級希少豆コピルアクは、フルーティーで実に美味しかったです。ご馳走様でした。

相談所のほうでは、今週は水、木、土にお見合い予定を入れてます。

あともう１人、先週金曜、10回目のお見合い後に「トライアル恋人ステージ」に進んだ人がおりまして、今週金曜夜に２度目のご飯予定です。今のところ不足はないが、もう少し話してみたいかなーという感じ。

つまり、今週は火水木金土、５日連続でデートか見合いが入ってます。忙しい。まあ忙しいのはいいことですたぶん。

梅雨だし蒸し暑いし、体調崩しやすそうなのでよく寝ることにします。皆様もお気をつけくださいませ。