悪魔の辞典ごっこ/誤用されがちな俗物的な言葉について - 24/11/6更新
悪魔の辞典ごっこ
【推し活】
ポスト宗教。神が死んだ後の後釜となった新しい宗教の形。
または無神論者を装う宗教狂いの隠れ蓑。
【地頭】
無能のルサンチマンを表した言葉。
かつてキリスト教が作り話を講じて弱者に力を与えた様に、既存の価値観や法則、認知を都合良く捏造、捻じ曲げる事で愚者を仮初の賢者へと救済する事が出来る。
【本質】
①自分の思想と合致する都合の良い言説、極論の事。
②意味を多義的な形に撹乱する事で、言説や誤った言動に対する言い訳に正当性の様な物を錯覚させる為の常套句
【努力】
大罪の一つ。昨今に堕天した元天使であり、羊達を苦しめる災厄の根源とされる。
諦める理由を見出す事でこれを祓う事が出来る。
【青春】
知見や経験に著しく乏しい少年少女が酷くありふれた浅い事物に対し、唯一無二やら世界の全てと妄想やヒロイズムに酔いしれ、儘に熱をあげてしまう現象や時期。
【社会の歪み】
自分の願望や都合の為に事実を捻じ曲げた際に発生する、矛盾や認知等の総称。
【言語化】
ある概念や言説等を、馬鹿が理解、乃至理解したフリが出来る解像度まで極論化し、似て非なる別物の概念にする事。
または一定の思想の願望や目的に基づいて再構成する技術の事。
【冷笑主義】
自分の言説や正義を理解してくれない人の事。
転じて無根拠に自分の言説や他者への攻撃の正当性を立証できる利便性を持つが故に近年では多く用いられる。
スノビズム漂うSNSで誤用されがちな言葉
【本質】
真理。の言い換えだと思われがち。まあ真理の使い方も大概おかしいが
【ルサンチマン】
嫉妬。の言い換えだと思ってる人大杉。
【アプリオリ】
先天的。の言い換えだと思ってる人大杉。
【方法論】
方法。の言い換えだと思ってる人大杉。
自分の言論に酔ってる時とか使ってるイメージ
学問的な用語は多義的な言葉が多いので定量化は出来ない(酷い場合、言説で意味が変わったり、相対性を伴う場合もある。実は全く違う言葉、概念を同じ訳にしてる場合もある)。
その為、勉強をするなど学問に携わる特別な訓練を受けた人間でないと、あらゆる角度から見たその概念の全容を把握するのが難しいのだが、その過程をすっ飛ばして「よくわからないけど知識人の真似をしよう!」と思い立った人間が使うと、上記の様な誤った定量化が多く発生する訳だ。
というか学者でも誤用が目立つ言葉も多くあるので(例えば形而上学とか超越論的とかは専門家同士の誤用批評をよく見かける)、関係ない下りで安易に使わない方が良い。