パチンコを打っても良い人 その2
お世話になっております、禁パチ絶賛継続中のコハラです。
パチンコを打っても良い人を紹介した目的
前回の記事で、パチンコを打っても良い人の特徴について紹介しました。
Twitter経由で見て頂いた方々などは、「え、なんでわざわざこんな記事を書くの?」と思われる方もいるかと思います。
パチンコ撤廃が目的ではない
基本的に僕はパチンコをやめたい人たちのお手伝いをしたくてnoteをはじめましたので、
パチンコ反対!パチンコは撤廃すべき!
みたいな思想があると思われるかもしれません。
実際のところ、細かいことをいうと、
これはかなり違います。
「パチンコによって不幸になる人を減らしたい」
これが僕の本意です。
なので、世の中の全員がパチンコとうまく付き合うことができて、
破産せず楽しめるならば、
誰もパチンコ辞める必要はないのでは?
と。極論はこうです。
自分の立ち位置を見極める
まず、皆様に自分の立ち位置を見極めていただきたい。
ここからは雀荘通い時代に実際に見聞きした実例をもとに話をすすめます。
例えばサラリーマンのAさん。
いつも夫婦で雀荘に来ているのですが、雀荘での勝ち負けは夫婦共有の別予算から出ている(実際はかなり毎月プラスだったと思いますが)。
麻雀後に常連同士で飲みに行った際(飲みに行くときは毎回奥様は抜き)、
以下のような相談がありました。
Aさんは小遣い10,000円の範囲ならば、家族公認でパチンコを打つことができると。
ただ毎月ついアツくなって、小遣いの範囲を少しだけ超えてしまう。
毎月1万円までのところ、
平均2万円使ってしまう。
いまはこれまでの勝ち分ストックなどがあるが、
Aさんは、家族に小遣いの範囲で遊び続けていると思わせるため、
最終的には消費者金融に手を出すという可能性がかなりあります。
2つの正解を用意することで広い選択肢を示す
ここでAさんが今後とるべき対策は、以下の2つとなります。
1.パチンコをやめる
2.パチンコを毎月1万円以内で楽しむ
普通に考えればわかることなんですが、
いざ自分が当事者になってしまうと(小遣いを使い込んで家族にばれないように別途資金を調達しなければいけない状態になってしまうと)、
とるべき選択肢が見えなくなることがあります。
この場合だと、1の「パチンコをやめる」という選択肢しか見えなくなる。
こういうパターンが多いのです。
このとき、「いやいや、あなたは予算さえ守って遊べるなら、これからもパチンコを楽しめるのでは?」と第二の選択肢を与えてあげるのが大事です。
自分の立ち位置に近い選択肢をまず選べる
2つの選択肢を前にしたとき、Aさんはどちらの選択をとるべきか。
1.パチンコをやめる
2.パチンコを毎月1万円以内で楽しむ
という選択肢があったとき、Aさんはどちらのゴールに近い場所にいるのか。
選択肢1のパチンコをやめるという選択肢からは、
おそらく誰もが遠い箇所にいるわけです。
このとき判断の基準となるのは、2のゴールからどのくらいの距離にいるのか。ということです。
Aさんは平均で予算から1万円をオーバーしてしまうような立ち回りを繰り返しているという状況。
毎回予算オーバーしているという後ろめたさはかなりあって、
すごく回る台で欠損したときや、遊タイムまであと数千円で到達できる、
というような、希望が見える状態での追加投資がほとんどみたいです。
通常、パチンコ依存症患者は自分の生活がほぼ脅かされるレベルで資金を使い込みます。
現状Aさんはかなり依存症患者としてマシな部類に入るのではないでしょうか。
無理なパチンコ断ちはスリップ時に危険を生じる
Aさんは、実際問題としてパチンコとうまく付き合う選択肢からかなり近い位置にいます。
現状で、おそらくパチンコを完全にやめることは相当困難。
ですが予算の範囲内で楽しく付き合う、ということはパチンコを完全にやめるよりもかなり少ない努力で達成できるのでは。
そういう判断になりました。
これは、これまで数多くのギャンブル依存症患者と出会ってきた雀荘のオーナーによるアドバイスによるものです。
雀荘のオーナーにとって、麻雀というギャンブルに魅入られた常連さんたちは貴重な存在。
ですが、依存症になってしまって身を崩されてしまうと、それはそれで困る。借金で首が回らなくなり来れなくなるのも困りますし、
他の常連に借金しはじめるというケースもある。
そんな中で長いこと雀荘を経営し続けているオーナーは、ギャンブルとうまく付き合っていくためのノウハウをたくさん持っていたのです。
これまで長いことパチンコとともに生きてきた人たちにとって、
パチンコを完全に断つことは非常に難しいことです。
そして一番怖いのは、下手にパチンコ断ちを目指してしまい、
途中でスリップし、それだけならいいですが、
これまでの反動でわけのわからない高額を一気に使ってしまうことです。
そんなバカなやつめったにいないだろ
と考えられる方も多いかと思いますが、実際問題、
パチンコにハマって自分のキャパを超えてしまっている時点で、
学歴がどうであろうがそれなりにバカなのです。
もしくは依存症という病気です。
そんな人達は、健常者では想像のつかない頭の悪い行為を平気で行います。
僕も自身で経験済みですし、数多くのそういう人たちと会ってきました。
また別の機会にまとめようとは思いますが、
中途半端に禁パチに手を出すことは、意外と危険な行為なのです。
パチンコとうまく付き合う道がすぐ近くにあるのであれば、
そちらの方向に努力するというのは十分にアリな選択です。
パチンコとの付き合い方を見直した結果
結局Aさんは、毎月の予算をきっちり守ることで、
パチンコとうまく付き合っていく選択をしました。
1万円というかなり少ない予算しかない状況なので、
1パチにレートを落としてみたり、
狙いを甘デジに絞ったりして、健全に遊べるように立ち回りを変えました。
実際、AさんはMAX機を1,000円で爆連させて2万発、とかいうよりも、
じっくり通常時の演出を楽しんだり、
自分が納得した立ち回りできっちり勝ちきれることを楽しみとしていたので、
レートを下げても特に問題はありませんでした。
もちろん甘デジでも欠損はしますので、少ない資金で良い台を確保できたものの欠損して資金ショート、という場合には、
他の常連にその台を売る、というので来月分の資金の足しにする、
みたいなこともやりながら(普通の環境ではあまり真似できるものではないですが・・・)、今も決まった額の中で楽しんでいます。
完全にやめるだけがパチンコの闇から逃れる方法ではない
それなりの金が動くパチンコは、付き合い方を誤れば簡単に人生を壊します。
なのですぐ「パチンコはやめるべき」という結論になりがちなのですが、
パチンコにハマっている多くの人にとってそれはかなりハードルが高い。
ここで「パチンコとうまく付き合う」という選択肢を考慮することで、立ち回りの幅は一気に広がるのです。
具体的にどうすればいいか
ここでもう一度、
「パチンコを打っても良い人」
の6つの条件を見ていきます。
ずば抜けて運が良い人
いくら負けても生活に影響がないくらい高収入な人
高い期待値を積み続けられる人
規定の金額を厳守して遊べる人
パチンコを打つことで収支とは別の収入が見込める人
周囲の理解を得ている人
例えば個人でそれなりにファンがいるYou Tubeチャンネルを持っている人。
彼がパチンコにハマってどうしようもないという場合は、普段の稼働を撮影して投稿することによって、5のようにパチンコとは別の収支が見込めるようになります。
別にライター陣や人気YouTuberのように店内で撮影しながら実況する必要はなく、店内で撮影した稼働の様子を後乗せで実況を加えて出す方法でも支持されている動画はたくさんあります。
また、Aさんのように規定の金額をいつも少しだけ守ることができない、という方は、レートを下げるだけで一気に改善されることがあります。
パチンコ依存症の方はそもそも1パチや2パチなんかを選択肢として入れていないケースがけっこうありまして、
「じゃあ1パチ打てば?」
とアドバイスすると、
「ああ、その手があったか」
となることがわりとあります。
ここはギャンブルが好きな割合とパチンコが好きな割合がどの程度かというところにもよりますが、
ギャンブル要素も好きだが、パチンコという遊戯そのものがかなり好きだという人の場合は、
ゲーセンのパチンコではダメですが、1パチならわりとすんなり移行できるというケースは意外とあります。
あとは、「基本的に期待値を追えているが、欠損が込むとアツくなってしまう」という人なんかは、
自分が打った台の期待値を毎回しっかり具体的に記録するようにすると、
アツくなってしまったときに期待値度外視の立ち回りがかなり減ります。
※欠損とは、ちゃんとした立ち回りができているのに、例えば50%の通常を6回連続で引いてしまって負ける、みたいなことです
あくまでも基本は「パチンコをやめる」こと
勘違いされると困るのですが、基本的にパチンコによって色々な不利益を被っている方々にとって、最善の策は「パチンコをやめる」ことです。
ただパチンコをやめるというのは相当な覚悟や努力やエネルギーが必要で、中途半端に手を出すとパチンコへの渇望がさらに増し、スリップしたときのダメージが増大することがあります。
そのリスクを負うくらいなら、もしまだパチンコとうまく付き合うことのできるところと近いポジションにいると思われる人は、
一旦まずパチンコとうまく付き合うことを目指すのをおすすめしますという話です。
注意してほしいのは、
基本的に、パチンコにハマって生活に支障をきたしているような人は、
90%くらいの確率で「パチンコを打っても良い人」とは程遠い場所にいます。
自分もそうでした。借金200万円ある状態で、これからはパチンコとうまく付き合っていこうなってどだい無理な話です。
そういう人たちは、変な希望をもたずにスパッとパチンコを断つ道をいくしかないのです。
あくまでも、選択肢がある人。
つまり、パチンコによる生活の崩壊がまだ軽度な人。
こういう人は、「パチンコとうまく付き合う」という選択肢もあるのではないか?
と、こういう話でした。