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がんと共存したいあなたへ


「がん予防と共存、アンチエイジング」実現委員会発行メルマガ

第2号12/25/2019

 こんにちは(これが発刊される頃は、メリークリスマス!かな?)。アラバマ州、バーミンガムで脳神経外科医をしている中野伊知郎です。出張でアリゾナに向かっている飛行機の中です。下に広がる景色はただただ砂漠。地球温暖化のこと考えてしまいますよね。向かう先は学会です。友達に会うのは楽しい。アメリカ国内からであっても、日本からであっても。
 メルマガ第2回目を発行できて嬉しく思います。1回目からの人も、今回始めての人もよろしくお願いします。
 このメルマガは、がんに苦しむあなたに向けたアメリカからの医療情報メールマガジンです。日本のメディアでは発表されない最先端のがん治療やがんの予防法などをわかりやすくお伝えするのが目的です。
 あなたに伝えたいことはたくさんありますが、まずは、なぜ私がこのメルマガを始めたか、少しだけその理由を話させてください。


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はじめに、私たちのミッションを


私がこのメルマガを始めた理由、それは

「癌で苦しむ人や悲しむ人をなくしたい!!」です。


あなたは、こんな経験ありませんか?

☑主治医の先生の言ってることが、理解できない。
☑ものすごく忙しそうで聞きたいことがあるのに聞ける雰囲気ではない。
☑病気に対する心配が常にあり、日常生活に集中出来ない。
☑主治医を信用できず、診断に疑問を持つ。
☑がんになってしまったら家計どうなるの?
☑自分で調べても、専門用語ばかりで病気のことを理解できない。
☑がんとアンチエイジングが関係してるって聞いたけど、どういうこと?
☑私のアンチエイジング法、合ってるのかな?


 私ごとですが、去年私の母親が膵臓がんを発症しました。
ステージ4、肺転移多発性。自分の親ががんになったことで動揺しました。

「自分はがんの専門家なのに」
 そして更に、日本の「最先端」と呼ばれる医療現場でのケアの現状を知ることになり、ただただ驚きました。

『これ、医療か?』

 救われるべき人が次々置き去りになっています。医者達は忙しいことを理由にそれに目を伏せてしまっています。「日本の医療は世界一」といわれていますが、全然そうではありませんでした。母は、日本で通常化学療法を試みましたが、主治医との間に信頼関係を全く構築できませんでした。その主治医を紹介してくれた、あるがんの「最先端施設長」に数十万単位でお礼を要求されました。それで母が助かるならと喜んで払いました。でもダメでした。


 私は弟(シカゴで心臓外科医)と話し合い、わらをも掴む思いで、私が全幅の信頼を置く、がん研究における日本の第一人者の先生(慶應大学)に相談しました。すぐ対応していただき、状況は一気に好転しました。おそらく母は、もはやこのがんで亡くなることはないだろうと私は診ております。
しかし、たまたま遭遇した「日本一のがん専門病院」で「がん専門医」の元に通い続けていたら、そうではなかったと確信を持って言えます。既に亡くなっていたでしょう。


 最初、担当医に「膵臓がんって見つかった時ってこんなもんなんですよねえ」薄笑いとともに、こう言われたと母は寂しそうに言ってました。全てを放り投げて一時帰国した私は言いました。『俺にまかせろ。必ず救うから』静かに抱きしめて、アラバマに帰りました。自分の不甲斐なさに涙が出ました、その時は。


 私の家族だけの問題じゃないですよね、これ。この現状、どうしたらいいのか?
私は医者として見過ごせなかったのです。日本だからアメリカだからじゃないと思いませんか?こっちにも『お前はなにを言ってんだ?』ってケースはあります。実はこれを書いている今日も外来でした。なので怒りを内包しつつ、これを書いています。もっと救える人がいます。ものすごくたくさん。


 その想いから「がん予防と共存、アンチエイジング」を広める活動を始めました。正しい情報を知らないことでがんになる人を、救うために。
『がんで苦しむ人や悲しむ人(現在も将来も)を劇的に減らそう!!』
それが、私達のミッションです。アメリカの中野と、日本のサポートチームで、あなたのがんを予防、適切治療へ誘導します。


自己紹介


 改めまして、アラバマ大学脳外科医の中野伊知郎(なかのいちろう)です。米国で脳の悪性腫瘍(がん)の手術と、がんの治療開発とエイジングの研究をする研究室を運営しています。
 脳外科医として約25年(うち日本約8年)、脳科学者として約20年、現場に携わり、がんについて学び続けてきました。


趣味:お酒一般、魚貝、筋トレと独りラン、自分の体を使ったアンチエイジング研究、Jazz Meets Hip Hop、思索。
双子(男の子と女の子)の父親。50歳。渡米して約18年。

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私たちのゴール


緩やかな互助グループの形成です。


がんとアンチエイジングってどんな関係があるの?


あなたはおそらく疑問に思っているでしょう。

「で?がんとアンチエイジング、どう関係するの?」

 がんのリスクが年齢の上昇とともに上昇することはよく知られいますよね。私の研究室では、脳の免疫と加齢がどのようにがんの発生と悪性化(治療の効果が低下する現象)に関わるかを研究しています。まだ論文になっていませんが、そのデータは驚くべきものでした。おいおい、このメルマガでも差し支えない範囲で紹介して行きますね。



がん治療で困っている人からいただいた質問に答えます!

Q:代替医療の本を見ていると、がんより、抗がん剤のせいで亡くなる人の方が多いと書かれており、担当医は受けるように勧めて来ますが、抗がん剤治療を受けるのが不安 です。どうしたら良いでしょうか。


 スティーブジョブスや日本の水泳選手(池江瑠璃子さん?)のようにいろんな知識があったり周りにいろんなことを言う人がいるケースによくみられるのが、スタンダード療法に背を向けて代替医療に走るケースです。

 代替医療を全否定するつもりは毛頭ありません。しかしスタンダード療法は長年の研究と治療実績に基づいて現在のコンセンサスに至っています。まずはスタンダード療法をされることをお勧めします。その際に代替医療と併用される方もおられます。「主治医の先生に言ったら嫌がられるかもしれないから言わないでおこう」と思われるかもしれない。それはあまり得策とは言えません。まずはスタンダードを、その上で反応を見て、もし自分が試したいと思うものがあればその旨主治医の先生に言うのが一番得策です。その際に反対されるかもしれない。しかし、あなたの体です。あなたが決めるべき。それを押して、ダメだと言う医者は離れたほうがいいです。最も大切なのはあなたの体だし、あなたの納得だから。その主治医にしたらあなたは、何百人も何千人もいるがん患者の1人にすぎない。


 私ごとになりますが、母のケースは信頼できる医師が見つかりその方の指示の元で化学療法を行いました。かなり体力を奪い、体重は15%ぐらい落ちました。身長148cmだからどのぐらい小さくなったか想像つきますよね。その時に私がずっと言い続けたのは、現状を楽天的に捉えること、必ず治ると心の底から信じること、歯をしつこく磨き手をよく洗い感染症にならないように最新の注意を払うこと、食べたいものをできるだけたくさん食べること(無理して食べる必要はない)、病院の入院はできるだけ短くすること、生きることにしがみつくこと、睡眠をしっかり取ること(薬を飲んででも)、治ったらやりたいことリストを紙に書くこと(できるだけたくさん、そして詳細に)などでした。時間がかかったけど徐々に良くなって行きました。


 待っている間にやったことは、家族と共に名医と呼ばれる外科医を探したことでした。そして父に診察に行ってもらい、手術可能か伺いました。「出来ます。ただしもう少し転移巣が小さくならないと。」と。忍耐強く待ちました。楽天的に。ここで大事なことをある方に言われました。腫瘍内科医で大変信頼していた先生(今も信頼している)に、はっきりと『手術に反対』と言われました。そして、それを彼ははっきりと母に伝えたため、母は混乱しました。私は何度も何度もウェブコールで説明しました。「おれを信じろ」。


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 皆さんに知って欲しいんですが、化学療法のことは腫瘍内科医に、手術のことは外科医に聞く。これはとても大切なことです。そこが曖昧になっているケースがあります、日本では。患者も家族も混乱します。ステージ4の、遠隔転移のある膵臓がんでも、このようにがん細胞と「共存」することが可能なケースがあります。あなたの場合も、あなたの体の中から出てきた細胞は、本来あなたを殺すはずはない。命が失われたら、その細胞も生きていけないからです。適切なタイミングで、適切な治療をそれぞれの専門家が協調的に行うべきだと思います。そのシステムは、日本では完備していないケースも多い。我々のグループはそこに手を差し伸べます。あなたに、もしくは、あなたの大切なあの人に。


 ネットには怪しい情報が溢れています。そして最近では、「ぼくがプロとしてそれを正します」という人間が出てきています。医療系Twitter芸人と私が呼んでいる人たち。私のtweetを見ていただいたら、どんな人たちか分かります。彼らは生きた細胞を見たことのない病理医だったり、医者であることを諦めた二流研究者だったりします。そういう人間は、歴史的にはどんなことをしてきた類の人間と言えるでしょうか?地動説を唱えたガリレオに石を投げた、そして一般人にガリレオに石を投げるよう促した、当時の「専門家」です。そして、21世紀のそんな自称「専門家」はその自覚が驚くほど、ありません。
 私はそのような行為を赦さない。


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 皆さん読み続けてください、このメルマガを。『これはやる』と決めたことは全て、何年、時には何十年かかっても必ずやってきた50年でした。これからもそれは変わりません。


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