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白衣を着た悪魔 ~ 平成モラハラ物語 ①

実は2023年に結婚生活10年を超えたところで家を出た、離婚は2024年3月現在まだしていない。(理由は後ほど)

7年間「モラハラを止めて欲しい」と妻に言い続けたが、忘れもしない2022年9月に「私がやっているのは実験だから問題ない」とゴミを見るような目で言われたことで、本格的に死の恐怖を感じ、4か月で準備し2023年の1月に家を出た。その間はずっと部家に籠って家族とは別の生活をしていた。妻にこちらの動きを悟られないようにし、自分を殺そうとする相手と話すこともないので一切話すこともせず、荷造りも家を出る前の2日くらいでやった。この4か月間は夜仕事して、朝、妻が仕事に出てから寝る日々だった。フリーランスで、かつ、リモートワークだったから運よく生き延びられたと思っている。


2011年に妻と結婚し、2012年に娘が生まれてから3年過ぎた頃から妻のモラハラが始まり、年とともに陰湿になっていった。はじめは何のことか、何でなのかわからなかった。自分が悪いんだと思って、家事をやり、子供のお迎えにも行き、子供がなんかあった日は休んだりもしながら、がむしゃらに働いた。それでもフリーランスで年収が500万前後と安定してなかったので心配をかけていると思っていた。

はじめの頃は、とにかく親族と比べてお前は無能だと言われ続けた。妹の旦那の方が稼ぎも多いし、子供とも遊んでくれていると。今まではそんな話きいたことはなかったが。妹二人の旦那の年収の相場を調べてみると、一人はJA職員なので年収250~950万。平均で453万だから、私と同じくらいかやや高いくらいではないかなと思った。商品の企画開発をやっているので、そんなに休みはないと思うけど。

もう一人は若手の理学療法士なので、調べるまでもなく私より低い。夜勤もあるので、これまた私より子供と遊んでると思えない。夏休みなんかは毎年妻の実家に連れていかれ、むしろ私が妹の子の面倒を見てた。あきらかに言いがかりである。でも、自分がちゃんとやれてないんだろうなと思って、妻が苦手な家事を一生懸命やった。デザイナーなので手は命なんだけど、ボロボロになった。掃除すると、あそこができてないここもできてないと怒られた。

料理は「食材を勝手に使うな」と怒られるのと、私が作ると子供が美味しいと言って食べるので、妻が「私が作ったのより娘が食べる」と延々文句を言う。あまりにもうざいので、私はいつしか料理を作ることは止めた。妻は料理がど下手で美味しく作ろうとすると4時間くらいかかり、普段は野菜を切って味噌を溶かして、野菜が生煮えのままでどんと食卓に出す(不味いのは当然で、娘は成長してから「食事すること」そのものが嫌いになった)。そのご飯が毎日毎日続くことは、食べるのが好きな私にとって正直苦行だったけど我慢した。

妻と付き合ってる時は、いろいろ美味しいものを食べに行って「あれは美味しい」「今度はあそこに食べに行こう」みたいな感じだったのになんで?妻に聞けば、本当は食べることは単なる栄養補給で、それが美味しいか否かはまったく興味がないそうだ。要は付き合っている期間は嘘をついて私に合わせていたというわけだ。妻のの妹が家に遊びに来た時も、同じ野菜の生煮えフルコースを出して「姉ちゃん、私これ苦手」と言われていたので、私の味覚や食事の感覚がおかしいわけではないと思う。

妻はそれでも「我が家ではこれがスタンダード」と言って譲らなかった。あの「野菜生煮えの味噌仕立てスープ」(私はあれを「お味噌汁」とは言いたくない)によっぽど自信があるのだろう。今、あれから解放されただけでも、大変ありがたい。唯一、洗濯だけは好きだということで、洗濯と洗濯物をたたむのは毎日せっせとやっていた。ただし、干すのは私。

で、同時に当初妻は勤めていた病院を師長のパワハラが嫌で転勤し、新しいクリニックで働き始めた頃だった。で、毎日毎日そこの若先生のことを褒めまくる。「若先生はね病院でただ一人で戦っているの」「私今日若先生の話を聞いて泣いたもん」などなど、若先生がいかに偉大なのかを毎日語っていた。

そんな2015年頃、家では毎日能無し呼ばわりされて私だったけど、当時では珍しいフルリモートワークの素晴らしい会社から就職しないかとお声がかかった。これで収入も安定するし、リモートワークだから子供の世話もできる。私は天にも昇る気持ちで妻に報告した。「もう大丈夫だよ、収入を心配することはないよ」

私の報告を聞いた妻の返事は

「ひとりだけ楽しやがって、絶対許せない」

だった。。。。。

(つづく)

※誤字脱字は気が付いたら都度修正しますのでご容赦ください。
※鬱で記憶が断片的部分もあるので、記憶が甦った際に、加筆・修正することがあります。

※この話は私の記憶のほぼ100%事実を元にしたフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。



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