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白衣を着た悪魔 ~ 平成モラハラ物語 ②

前回のあらすじ

妻から日常的に親族の旦那たちや職場の上司と比較されモラハラを受けていた私であったが、ある時、フルリモートワークの素晴らしい会社から就職しないかとお声がかかった。
その報告を聞いた妻からの返事は
「ひとりだけ楽しやがって、絶対許せない」
だった。。。


私が朝起きていって「おはよう」と言うと「ちっ」と舌打ちするのである。
意味が分からないし、朝からとても嫌な気分になる。
朝食を食べて妻は娘を保育園に車で送りつつ出勤。私は台所の片づけをしてリモートで仕事。

夕方に娘を連れた妻帰宅、夕食は前述した理由で妻が作る。
生煮えの野菜料理を作るのに(なぜか)1時間半ほどかかり、その間はずっと妻の職場の病院の愚痴を聞かなければならない。
大変忙しい職場で、私と違って人の命を助けている尊い仕事なので、私は愚痴を聞かないといけないとのこと。

何かにつけて、リモートワークについて愚痴や嫌味を言われるので、私は仕事が出来なくなってしまった。
誘われていた会社も断った(妻は涼しい顔をしているが、私はこのことは今でも恨んでいる)。
そこから3か月寝たきりになった。
寝たきりになり始めの月はそれでも収入があったが、次の月には半分になり、3か月目には0になった。

私はこのまま死ぬのかなと思うようになった。

もうほんとに死ぬかもしれない。
そう思ったときに、一筋の光が差した。

Webデザインの専門学校からトレーナーの依頼が来た。
ゆくゆくは講師にもなって欲しいとのこと。

私は残された最後の気力で立ち上がることができた。
そして、ここから妻の言っていることがおかしいことに気が付いてゆくことになる。

(つづく)

※誤字脱字は気が付いたら都度修正しますのでご容赦ください。
※鬱で記憶が断片的部分もあるので、記憶が甦った際に、加筆・修正することがあります。

※この話は私の記憶のほぼ100%事実を元にしたフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。


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