発達の登山ルート(ライン)
■縦方向の段階から横方向の多様性へ
さて、個人(ないし集団)の意識の発達には、階層(レベル)があるという話をしてきたわけだが、この段階レベルのベクトル(ないしスペクトラム)は、左上象限だけではなく、四つの象限すべてに存在する。
たとえば、個人の外面を対象にする右上象限では、どの段階にある人がどのような脳波の傾向を示すか研究したら、段階による違いが明らかになるかもしれない(これについては、夢学との絡みで改めて取り上げるつもり)。
また、集団の外面を対象とする右下象限では、人類全体の精神史あるいは社会体制と意識の発達の関係性が研究できるだろう。
個人の内面を対象にする左上象限と集団の内面を対象にする左下象限は、スパイラル・ダイナミクスに如実に反映されていることを、私たちはすでに見てきた。
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