マックス・ドゥプリー著「リーダーシップは君子のように」
一時期、企業のコンサルティングや人材育成、勉強会などをやっていた関係で、いわゆる経営哲学やリーダーシップ論といった類のビジネス書も随分読みました。
そんな中で、読みやすく、わかりやすく、企業経営だけではなく、親が家庭を切り盛りしたり、先生が教室運営をしたり、といったときにも応用できるノウハウ本としてお勧めの一冊を挙げるとしたら、この本になるでしょう。
マックス・ドゥプリー著「リーダーシップは君子のように」(経済界)
アメリカ屈指の優良企業として「フォーチュン誌」も認めているハーマン・ミラー社(家具メーカー)の1980年当時のCEOが書いた自身の経営哲学の本です。
本の帯には、次のような推薦文が載っています。
「まったく素晴らしい本だ。リーダーシップについての本は数多いが、本書ほど明快で気品があり、納得のいく言葉で綴られたものはない」(ピーター・ドラッカー)
「深い思索と人に対する思いやりが随所に感じられる。フォーチュン誌トップ500社のCEOに本書を贈れば必ずや感謝されるはずだ」(トム・ピーターズ)
私が特に気に入っているのは、次の一文。
「詩人や哲学者が企業のリーダーであったなら、どのような指揮をとるだろう。この質問を考えることは、非常に有益だ」
この言葉は、本書の原題とも響き合っています。
「Leadership is an Art」(リーダーシップはアートである)
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