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ドカ食い気絶には気を付けろ
とあるスタジオの日、リーダーのtakaoが写真を見せてきた。
駐車場で人が倒れているが、血などは流れていない。
どうやら、ドカ食い気絶なるものをしているらしい。
ドカ食い気絶とは、高カロリーな炭水化物を摂取することで血糖値が急激に上がってしまい、気絶するように眠ることだという。詳しくは各位調べてみて欲しい。
"気絶"という体験をした事がなかった僕は、他人事のようにその写真を見て笑っていた。
そして、食事しただけで気絶してしまうような限界な人もいるんだな、と。
月日は流れ、今日の予定は朝〜夜まで仕事、そして21時からのzoomミーティングである。
朝に弱い僕はいつも通りギリギリに起床、水を一杯だけ飲んで仕事に向かった。
去年末に始めた仕事でまだ覚えることも多く、また平日に珍しくお客さんも多かったため、その日は一日中気を休めることがなかった。
想定外な多忙かつ朝から何も食べていない僕に、帰路の途中目を上げた先に飛び込んできたのは、煌々と金色(こんじき)に輝くMの文字である。
吸い込まれる様に入店し、そしてふと気がつけば倍ビックマックLLセットの入った袋を片手に握りしめていた。
このときまだ19時半、zoomミーティングにはまだ時間がある。
ゆっくりと時間をかけて、こいつの旨さを噛み締めよう。
高揚しきった足取りで家に着くや否や、手を洗った後の泡も満足に拭き取らず、芳しい匂いを放ち続ける楽園の扉を開いた。
ここで記憶は途切れている。
anthem
Black petrol たけひろ