【おはようびわ湖】 vol. 5 - アルコールは太る要因になるか -
2024/11/06
おはようございます!
秋を感じる朝で、思い切りカーテンを開けて伸びをしたいような気分でした。朝に何かをするのにとても憧れているやざわです。なんでも良いのですが、何かこう人に話すほどではないけど、話したらちょっとお鼻が高くなるような、そんな朝のルーティンがほしいのです。
ヨガなんてどうでしょうか🧘
先日、沖縄でのイベント。お米農家さんもしつつ、大工さんもしつつ、絵もかける愛溢れるちゃたさんと一緒に参戦でした。ちゃたさんは毎朝、三点倒立をしないと一日が始まらないそうです。三点倒立をしながら、今日のことを考えるそうです。
滋賀の人たちは朝がなぜか早くて、日が登っていない真っ暗な中で「やざわくんも三点倒立やってみなよ」と言われ暗闇の中で無言で三点倒立に挑戦しました。こわかったし、できませんでしたが、今後の挑戦としたいと思います。
あとは普通にANTELOPEの工場で朝ヨガとか、ヨガイベントしたいなって思っています。
持ち物はマットだけ。三点倒立する勇気も必要かも。
さてそれでは今日も頑張りましょう!
Today's ANTELOPE - トリプルバッチ -
ビールの世界では1仕込みを行うのに大体平均して8時間ほどかかる。
麦を糖化(マッシング)して、麦で作った濾過槽で麦汁を濾して(ロイターリング)、煮沸して(ケトリング)、ぐるぐる渦を作って(ワールプール)、冷却して発酵させる。
この1仕込みの流れをバッチと数える。1バッチ1,000Lです、といわれたら一回の仕込みで1,000Lのビールができるのかということ。
一日にこの仕込みを3回やることをダブルバッチという。ビールは発酵が非常に早く、近年は仕上がりも本当に早い。回転率の亡者のようなお酒で、とにかく回転させ続けることに生存がかかっているといっても過言ではない。
発酵にかかる時間は一緒なので、どうせなら一度に2回分作ればいいじゃないかという発想なのだがこれは本当にハード。単純な8時間×2ではないのだが、少なくとも半日はかかるし、常に作業に追われる。
その上にはトリプルバッチがある。こうなるともうシフト制の世界に入る。
醸造家にアンケートを取ったら90%が「やりたくない」、9%が「やってもいい」、残りの1%が「それってなんですか」の回答になるはずだ。
しかし、ミードは違う。仕込みに時間がかかるんではなく、発酵に時間がかかるのだ。
だから僕達は時間のかかるものはトリプルバッチで仕込んだりすることがよくある。
300Lが1バッチで、1,000L用のタンクも持っている。
今日はその日。This is itを3回分作る。
大きく作るほうが外部からの影響が少ないので味わいは安定するのですが、瓶詰めに時間がかかるのでこれだけハード。
ゆうすけのトリプルバッチに期待大。
About New Release - Poire Shock -
Poire Shock
- 10%
- Honey, Japanese Pear, Japanese Tea
滋賀県の梨と、鹿児島の少し酵素発酵を挟んだ緑茶を使ったポワレ。
本来は低アルコールなポワレですが、蜂蜜を一緒に混ぜて度数をあげて作り込みました。梨の香りを引き立たせるような材料には東京・茶割と選定した緑茶。
とてもきれいな仕上がりでガス感も強め。
よく冷やして。生ハム、オリーブオイル、オイルサーディンとナスのパスタ。
200mlボトルでのご用意もあります。
About our Mead - メープルシロップのミード
メープルシロップと蜂蜜のバレルエイジミード 〈クリスマス前にリリース予定〉
- 14%
- Honey, Maple, Vannila
- Sweet, and Still
ミードには唯一、蜂蜜を使わなくてもよいスタイルがあります。これはとんでもないことで、りんごを使わなくてシードルと呼んでいいですよと言われるスタイルがあるようなものだ。
その原材料がメープルシロップ。
スタイル名は、Acerglyn / アサーグリン。
蜂蜜とメープルシロップを使ったミードのスタイルのことですが、メープルシロップ100%の場合もこのスタイル名を名乗っても良いことになっている。
なっている、というとAOC的な決まりがあるのかと思われますが、ミードはプレイヤーが少なすぎてすべての判断基準を〈つくり手の矜持に任せる〉というようなスタイルになっています。
そんなわけで、僕の矜持は蜂蜜とメープルシロップを1対1。バーボンバレルで熟成させて、バニラの香りも一緒に少しだけ加えた。
Deepseek- honey とどれくらいの変化があるのかな?とワクワクしていますが、結果はいかに。寒いシーズンにしか現れない特別なミード。
数は全体で200本前後。ワクワクしてまちましょう。
〈バレルエイジはおはよう琵琶湖を購読している方に先行案内を送らせていただきます〉
学びの場 - アルコールは太る要因になるか -
「お酒は太る」とよく聞きます。
エンプティカロリーという非常に不名誉なカロリー名すらつけられています。エンプティカロリーというのは、「体に全く有用な効果がない / empty」カロリーということですが、これはひどい。こんなに楽しいじゃないか!と言いたくなりますね。
それはさておき、エンプティカロリーは少し誤解されるときもあります。カロリーではあるけど、酒により体温が上昇して実質的には0カロリーだから、エンプティだと。
そんなボリューム感の挟み撃ちみたいな理論が実際にあるのかと微笑みたくなっちゃいますが、あながち間違ってもないみたい。
でも別に酒飲みが全員肥満傾向にあるかというと、まったくそんなことはないし、実際に酒だけが原因で太ることはないという論文もある。
注意したいのは2つ。
1. 炭酸ガスによる胃の刺激。
ビールやシャンパンは胃を刺激して食欲を増加させる効果があることも一定認められています。欲望に負けないように。
2. アルコール代謝による亜鉛の減少。
アルコールを体内で消化するのに亜鉛が使われます。亜鉛が不足すると味覚が鈍くなり、味わいの強いものを求めるようになることが分かっています。飲み会後半に出てきた枝前にマキシマムをどこ振りしたくなっちゃうあの気持です。「いま、わたし、亜鉛が足りてないのだ!」と自覚をもって。
お酒を愛する人へ。
現代社会においてアルコール全体がカウンターカルチャーになりつつあります。タバコはすでにその象徴です。僕達はジュースじゃなくてアルコールにしか作れない味わいや、喜び、雰囲気があると信じて製造を続けています。
お酒に頼りたくなる日も、お酒を恨みたくなる日もたくさんありますが、醸造をしている側にとってはそれが常に幸せになることを祈ってやみません。
迷ったら飲む、迷わなくて飲む。
それでも迷惑は頼れる人にだけかけるようにね。
drink manner.
Q&A
See you Tomorrow, maybe morning.
From Biwako.