ライブに行きたい
せっかく何か書くチャンスなので、ライブに行きたい気持ちとともに、ライブがなぜこんなに好きなのか考えてみます。
ライブにしかないあの感じはいつ取り戻せるのかな。
全員がその音楽が好き
自分の好きなものって、音楽だろうが小説だろうが、本を読むことだろうが、家から出ないことだろうが、夏フェスだろうが、必ずそれを好きじゃない人がいます。
いつでもそれに触れる危険性はあって、ただそれを好んでしないというだけでもなぜか否定されている気持ちになっちゃう時があるのに、嫌悪感みたいなのをぶつけてくる人も時にはいます。
だけど、ライブには基本的に同じものを好きな人しか来てません。
たまに、否定するために来ていたり、好きすぎて嫌なところが目についてイラついてる人もいるんですけど、圧倒的に好きで楽しむために来ている人が多いです。
あれだけの人が自分と同じものが好きだということ。そしてその人たちが一箇所に集まって好きをぶつける空間。みんなが楽しもうとしている安心感。
この人とんでもないノリ方してんなとか、コールアンドレスポンス完璧じゃんとか、あの人はあのメンバーが、この曲が好きなのかとか、みんなの好きを見られるのも楽しい。
始まる前のあのわくわく感。友だちと一曲目は何か予想しながら待っていると、スモークが出てもやもやし始めて空気が悪くなってきて、そろそろかと思ってテンションがじわじわあがる。照明が落ちてメンバーが出てきて、一曲目のイントロが始まり心臓が尋常じゃなく早く動き始めて、やっと体が反応する。予想なんてもう忘れちゃってる。
あんな好きの塊に簡単に飛び込んでた自分は、どう考えても幸せ者です。
音が体に直接響く
なんかでかい音が出ていて、それが自分の体にあたって震える感じ。自然と体が動いてしまう感じ。音は空気の振動なんだなということが体感できる振動。よっぽど防音の家だったらあれくらいの大きい音で音楽が聴けるのかもしれないけど、わたしの家では到底無理です。
私が見に行くアーティストは音に感情ものせてくる人が多いので、感情が揺さぶられます。普段の生活で起こる感情の動きとは違う気がします。違う部分が動いてるような感じというか。
自分が今どんな顔をしているのかとか気にしないし、どんなリアクションをしたらいいのかも考える間もなく、勝手ににこにこしちゃうし、涙ぐんじゃいます。そしてそれとともに、手や足が動いちゃいます。
体や感情が勝手に動いているのに、それが楽しくてやめられないという。あれは良くないです。癖になってしまう。普段の生活では0.1秒考えてから表に出す感情が、考える前に出ちゃう感じが気持ちいいです。
そしてやっぱり、周りをふと見るとみんながそれぞれにその瞬間に浸っているのが、満足感をさらに感じさせてくれます。
こんな場所他にない
その瞬間にしか出てこない音や、ライブでしか見られないパフォーマンスが、私が普段聴いている音楽をもっと感動的で大好きにしてくれることが、一回のライブ中に何回もあります。
オンラインライブが最近は増えてきていて、アーティストたちに課金できるのは嬉しいです。その瞬間に出る音を聴くこともできます。コロナが来るまでに、ここまで科学が進んでいてありがとう。
だけどやっぱり、見れば見るほど、生のライブとは全然違うものだなぁと毎回思います。
スマホやパソコンで見ているのは結局自分1人だから、やっぱり寂しいです。好きな人たちと一緒に見ることができません。
でかいスピーカーから出てくるでかい音が体を震わせることもありません。イヤホンで大きい音で聴けば気分は多少ライブにはなりますけど、身体には響いてきてくれません。
なにをどうしたらあのライブのライブ感を少しでも味わえるようになるのか私には全然思いつかないので、アーティストのグッズを買うなどして課金しながら、好きな音楽を聴いて日々を楽しく過ごしていこうと思います。