山腹の丘の景色
輝いてる目の向こうは
山の緑の原色の景色が広がっていた
そこの丘に
ふもと迄1キロと書かれていた
先程
空からの初夏の恵みなのか
にわか雨が降り終わった後だった
日中の陽射しの熱さの肌の助けでもあり
充分に潤い汗ばんだ洋服の
密着からの一時的な解放でもあった
山頂まで登り下っている途上
1番先が見えている所だった
少し休んで腰を降ろしたく周りを見ると腰掛ける石が見つかり日陰の場所では無かったが石に腰を降ろした
又ジリジリと身体に浴びてる光は肌のジレンマのように
感じられた
山頂まで到達した時は開放感があったが下る時はいつもこうだ
又心の開放を求めて行く観念は止まらない
あと1度又登る訳でも疲れているので
ひと区切りの終譜の為下って行ってるのである
終わりを云うなら最後早く
初夏の日中の瞬きから開放される事を感じながら戻りたい。
杏たくし