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すべての科の医師に必修!創処置や縫合にお役立ちのスライド5選

一般病院にいると、創処置は日常茶飯事です。自分は内科だから……と、全部を外科の先生に任せられたらいいのですが、そういうわけにもいきません。ドレーン抜去時の縫合や、単科病院でも入院患者さんが大きめの傷をつくってしまった時の対応など、どの科にいようと創処置や縫合する機会があると思います。そこで内科医でも精神科医でも、これだけ知っておけば創処置は十分、というAntaa Slideを5つ紹介します。

■創処置の基本!縫合・洗浄・予防的抗菌薬投与・抜糸時期を学ぼう

飯塚病院の片桐欧先生が、創処置に不慣れな人でもわかりやすい、手順に沿った解説スライドをアップしています。

実際の処置手順をイメージしつつ学べるような構成になっているので、とても読みやすいスライドです。破傷風予防に関しても記載があり、創処置に必要十分な事項がまとまって解説されています。創処置に関して知りたい時、最初に読むべきスライドとして非常におすすめです。

創処置の対応を実際におこなっていると、縫合する時のコツなどを知りたいと思い始めるのではないでしょうか?すぐに役立つ処置のコツやテクニックは、創処置の専門であるshun@形成外科先生によるスライドから学びましょう。

創処置の手順や物品について、それぞれを詳しく解説しています。抜糸後の遮光のすすめなど、他科の創処置をフォローする形成外科ならではのtipsがとても参考になりました。

■創処置の上級テクニック①針と糸に詳しくなろう

外傷処置の基本セットである針と糸について、先生方はどこまで詳しくご存じでしょうか?初期臨床研修では、手術手技を教わる一環で習ったかもしれませんね。では、一般の外傷ではどうでしょうか。創処置の時に、創の大きさや場所に応じて、適切に針と糸を選べるようになるための解説スライドを紹介します。

■創処置の上級テクニック②局所麻酔時のテクニックを学ぼう

上手な手技やスムーズな手順を学ぶことは、もちろん大切です。さらに処置の痛みも減らせたら、もっと患者さんに喜ばれることでしょう。局所麻酔時の痛みを減らすテクニックを学べるスライドを紹介します。

局所麻酔薬は冷蔵庫から出して室温で使うなど、今すぐ使えるtipsが満載です。処置が痛くなかったと患者さんに感じてもらえるように、ステップアップした知識を身に付けてみましょう。

■傷に関する正しい医療用語を学んでカルテ・紹介状に正しく記載しよう

外傷や創に関する用語を正しく使いたいという先生向けに、滋賀医科大学の法医学部門准教授、中村磨美先生による、医学用語についてのスライドを紹介します。

内科医や精神科医が応急処置後に外科へ紹介状を書く時や、研修医が上級医にチェックを受ける救急外来のカルテを書く時などに特に役立つのではないでしょうか。挫創と挫裂創の違い、受傷起点による創の呼称などを学べば、正確で相手に伝わりやすい外傷の表現と記載ができるようになるでしょう。

■まとめ 創の処置について知識を整理しよう

創処置についてのAntaa Slideを5つ紹介しました。過不足なくまとまっていたり、イラストが多用されていたり、どのスライドも読みやすい工夫がされています。普段は内科の対応が多い自分も、たまに病棟で創を処置することがあります。上記のスライドで創処置時の抗菌薬や局所麻酔薬について再確認ができ、非常に勉強になりました。
緩和医であっても創処置をする機会があるので、一般病院やクリニックの先生方では処置の機会はもっと多いことでしょう。最近はステープラーなど使い勝手のよい医療材料が出まわってきたこともあり、創の処置に関する知識はあやふやになりがちです。ぜひ、紹介したAntaa Slideで創処置の知識を整理しましょう。

執筆:珊瑚@緩和医