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サウナ大学に入学
もう時効だと思うのですが
某学園都市と呼ばれる街で
サウナ大学に入学したハナシ
某学園都市に
サウナ大学という施設がありました
もう
かなり前に閉館してしまったそうです
某学園都市の仕事で宿泊が準備されず
通うのが難儀な地域だったので
簡易の宿がないか同僚と調べてみると
サウナ大学という施設がヒット
ネットで調べたところ
安価で
大丈夫そうなカンジ
ただ一点カキコミに
「過去に事件はありましたが
今は安全です」
との不安な一文…
ナニコレ?
まぁ
施設利用料に
追加の500円を払えば
個室ベッドも借りられるそうなので
安いしええか!
ということで
仕事終わりで同僚とチェックイン
カウンターに行って
チェックインしてるとき
なぜかカウンターに従業員なのか常連なのか
ウチらに執拗に話しかけてくる
よくわからない謎のオッサンが1名
ナンダコイツ?
と思っていましたが適当にあしらっておきました
そもそも
カウンターの従業員も
何も言ってこないで止めないし…
そんことより
同僚は気がついていなかったのですが
気がかりなことがありました
ロビーの床
絨毯が真っ赤な薔薇の絵柄で
統一されていたのが
ちょっと気がかりでした
さて
サウナ施設といっても
メインは大浴場
同僚と荷物をロッカーにしまい
大浴場に向かうと
なかなか良い感じ
大浴場は広く
お風呂の種類も多かったです
あまりお客さんはいなくて
空いている感じ
湯煙が立ち込めていて
視界が悪い感じでしたが
今日と明日の仕事のこととか
ダラダラ同僚と話していていると
自分は若干のぼせ気味
「あ〜熱くなったから
俺はちょっとあがって休むわ〜」
と伝えると
同僚は
「自分
ちょっと露天風呂行ってきますわ!」
といって
湯船からあがり
露天風呂に向かうと
ザバーっ!ザバーっ!ザバーっ!
と
湯煙に隠れていたのか
同僚が湯船から出た直後
数名のお客さんが現れて
まるで同僚についていくように露天風呂に…
「あれっ?
他にもお客さんがいたのか〜?」
と思っていました
その時は…
着替えるところで涼んでいると
同僚が戻ってきたので
「露天風呂どうだった〜?」
と聞いてみると
「露天風呂いいカンジだったんですけど
結構狭くて
すぐに混んできてギュウギュウでしたよ〜」
と…
その時に
気がついていれば良かったのですが
自分たちは全く気がついていませんでした
これから起こる恐怖を
さて
次の日も仕事があるので
さっさと寝ようかと
ロビーで予約した個室に向かうと
鍵がないアコーディオンカーテンで
簡易に仕切られた部屋にベッドがあるだけ
まぁ寝るだけだしね
というわけで就寝
ぐっすり眠り
次の日は気持ちよく目覚め
ロビーで同僚と待ち合わせ
朝食がてらファミレスに向かいました
同僚をみると寝不足なカンジ
朝飯食べながら
「枕が合わなくて
寝られなかった〜?」
と聞いてみると衝撃の事実が!
同僚曰く
部屋に入りベッドで寝ていると
突然
シャーっ!と
カーテンが開けられ
何事かと思ってみると
薄暗い中
バックライトで身体のシルエットしか見えなかったそうですが
一言もしゃべらない人が
なぜかポージングしているように
部屋の入り口に仁王立ち
友人は寝ぼけながら
「スイマセン
ココ自分の部屋なんですけど?」
というと
シャーっ!と
カーテンを閉められたそうです
友人は
「なんだよっ!
部屋間違えたんか?
迷惑だなっ!」
とムカつきながら再び寝に入ると
しばらくして
シャーっ!と
カーテンが開けられ
何事かと思ってみると
薄暗い中
バックライトで身体のシルエットしか見えなかったそうですが
一言もしゃべらない人が
なぜかポージングしているように
入り口に仁王立ち
あれ?と思いながら
同僚は
「なんすかっ!
ココは自分の部屋なんですけど?」
と怒り浸透
ベッドの中で
いいかけんにしろよな!
と怒りながらも
一抹の不安が…
もしかして
「この施設は過去に事件があった」と
カキコミがあったけど
もしかして
「出会いの場なのでは…?」
友人はドキドキしながら
これは大変なところに紛れ込んでしまったのではと
気が気ではない感じに
狼の群れの中に迷い込んだ
可愛い白兎ちゃん状態
全神経を集中していると
また
アコーディオンカーテンを開けられる音が…
勇気を振り絞って
「いい加減にしてくだいっ!」
というのが精一杯だったそうです
その後
襲われるのではと
恐怖に怯え
朝まで一睡もできなかったそうです
そう
おそらくですが
このサウナは
出会いの場♡
ロビーの絨毯が薔薇だったのも
カウンターで話しかけてくるオッサンがいたのも
露天風呂に追いかけてきた集団がいたのも
全て
狼たちの
品定めの工程だったのです
残念ながら自分は
お好みに合わなかったのか
被害に遭いませんでしたが
同僚は
ギリギリ?
危ないところだった
というハナシ
迷惑行為は絶対ダメっ!
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