バレンタインデーのほろ苦い思い出
中学生の頃のハナシ
通っていた学校は
1学年12クラスで
約500人ほどいるでっかい学校でした
バレンタインデーが来ると
当然ですが
メンズはそわそわ…
貰えるチョコがゼロだとつらいので
仲の良い女子生徒に
恥を捨てて
数日まえから
お願いしまくるのが
普通の風潮でした
当然自分も
お願いしまくりで
バレンタインデー当日は
安心して登校できる段取りを組む
チキン野郎
バレンタインデー当日
いくつかのチョコをゲットして
放課後になった時
仲の良い子から
まさかの呼び出し!
コレは本命チョコか?
と
胸踊らせて
呼ばれた
階段の踊り場に向かうと
ぜんぜん知らない女子が待ってる…
マジで誰?
まぁ
同学年の女子生徒だけで
200人以上いるからね
知らない女子からチョコかぁ
と
まぁ
まんざらでもないかなと考えていると
チョコだけじゃなくて
手網のマフラー
脳内で高速の計算が始まりました
シナプスの間を行き来する神経伝達物質
ドーパミン
ノルアドレナリン
セロトニン
GABA
グルタミン酸
ヒスタミン…
一瞬の時間(とき)の中で
時が止まると感じられるくらい
超高速で計算しました
重過ぎる…
全く知らない人から
想いを込めて
毛糸をひと編みひと編み紡いだマフラー
重すぎる…
というか
いきなり
全ての関係性を飛び越えて
急に近い距離感で
手編みのマフラー
無理だ…
必死に搾り出した答えは
スママセンウケトレマセン
ションボリする知らない女子
じぶんをキツく睨む
知り合いの女子2〜3名
階段を逃げるように降りる自分
地獄や…
一緒に帰る約束していた友人達は
先に帰ってしまい
トボトボと独りで帰る帰宅路
仲の良かった近所の女子が
急に現れて肩を叩き
「観てたよ〜
酷いね〜
なんで断ったの?」
と質問攻め
カクガクシカジカと
答えましたが
とりあえず
「明日は
女子達から
責められるよ〜」
と恐ろしい忠告…
次の日
クラスに入ると
授業中にメモ書き回ってきて
やはり昨日のことで
まわりの女子から非難轟々…
「冷たいヤツ」
「マフラーの重みをわかっているのか」
「ひとでなし」
など
散々ボコられました…
知らない人から
義理でもらう方が
酷いってハナシでしょ!
その時の女子集団から白い目線が
トラウマです
数日間は
女子生徒からキツめの目線
中学生にとっては
なかなかメンタルやられました
バレンタインデーがあった週末
たまたま独りで帰宅していると
バレンタインデー当日に
自分に忠告してくれた女子が
駆け寄ってきて
「女子から白い目で見られてるね〜
来年はチョコゼロ確定だよっ!
可哀想だね〜!」
とニヤニヤ
「うるせーよー!
仕方がないじゃん!
どうすればいいかよかったんだよー!」
なんてバカバナシしながら
帰宅中に
慰めてもらいました
で
別れ際に
「ハイっ!
チョコあげる!
来年もらえないだろうから
中学生最後のチョコね!」
とチョコくれました
走り去るその子を見ながら
チョコを開けると
しっかり手作りチョコ
あれ?
アイツ俺のこと…
と
アイツを
意識し始めた
中学2年生のバレンタインデー
ほろ苦い思い出です
その後も
その子とは仲良くしていましたが
何もなく
勇気を出して
好きかどうか聞きましたが
受験ということで有耶無耶にされ
受験後に告白すると
その気は無い
との事
なんだったんだぁ〜!!!
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