ヤ◯ザと夜の歓楽街
レンタルビデオのアルバイトが
ヤ◯ザと夜の歓楽街で飲んだハナシ
前回のハナシの続きですが
レンタルビデオの宅配絡みで
某事務所で
ヤ◯ザ5人と夜のお店のお姉さん
+ 直立不動のジャージの若者2名
+ レンタルビデオのアルバイト店員の自分
でタイタニックを鑑賞
酔えないビールとおでん付き
無事にビデオテープも二本目に交換
さて
後少しでエンディングだから
やっと解放される!
と
ぐっと喜びを隠して
ただ時間が経つのを待っていたところ
ジャージのお兄さんから
この後の予定を確認され
年長者に何か耳打ち
軽く頷くと
何かを指示してる…
オレ
どうなっちゃうの?
で
宴もたけなわ
タイタニックはエンディングを迎え
何故かみんなで拍手
無言の空白が流れた後
年長者がひと言
「ええな〜
染みる映画だわ
やっぱ純愛だな
いい恋したいわ〜」
まわりのお姉さんも
きゃーとか
わーとか
まだ恋できますよーとか
ワイワイガヤガヤ
ひとしきり盛り上がっている中
そっとビデオテープを取り出して
ケースにしまって
静かに帰り支度していると
「よっしゃ!
でるぞ!」
若手ジャージの方々
「へいっ!
準備できてます!」
ん?
どうなるの?
すると若手ジャージの方から
「ビデオは明日返却しておくので
この後は
オジキ達についていってください」
コレ
映画だったら
山に埋められるパターン?
まぁ
なにもトラブルは起こしてないけど…
案内されるまま
事務所を出ると
3台のクルマが準備されていて
3台目のクルマに乗せられ
夜の歓楽街方面へ…
恐る恐る
どこに行くのか聞いてみると
「オジキの店に
挨拶がてら顔出すんだよ
まぁ
とって食われるわけじゃ無いから
社会見学として
楽しんで」
と
もうコッチは秒で帰りたいんですが
NOという答えは存在しない世界
「ハイ
よろしくお願いいたします…」
歓楽街の細道
夜のお店の真ん前に車を横付け
よくわからないまま
背後からついていくと
店のスタッフやら
あらゆる関係者が
ビシッと並んでお辞儀してる
なんで
その中を俺は歩いてるんだ?
でっかいソファー席に座る一団
サイドのソファー端っこに座る自分
ひとしきり年長者が
ワーワー話をして
ひとしきり盛り上がる
途中途中で
いいタイミングで
酒やらツマミやら出てくる
年長者が自分のことを
面白おかしく紹介する
自分はタバコも吸わず
お酒は口をつけるだけで
愛想笑い…
早く時を過ぎてくれ
で
ほんの一瞬
30分も経ってないタイミングで
「つぎ行くぞ!」
と店を後にして移動
へっ?
どういうこと?
夜の店に入って
ひとしきり盛り上がるのが
3〜4軒続きました
途中の車の中で
運転している方に恐る恐る
「あの〜
ひとつ聞いてもよろしいでしょうか?
お店の滞在時間って
ものすごく短いんですね?」
と聞いてみたら
「自分が管理してる店
全部確認して
顔見せしてるだけだからね
顔を出すのが重要なんだよ」
とニヤリ
へー
そういうもんなのね…
何軒目か忘れましたが
やはりVIPな席で
ワイワイしていると
誰かが年長者の方に耳打ち
すると突然
「おぅ
今夜はお開きだー
今日はごくろうさんっ!
ウチラは帰るけど
代金は払っとくから
残ってる分は
飲み食いして帰ってええぞ」
と急にお開き
まぁ
何か大人の事情が
連絡できたんだろうな
去り際に握手されて
お札を渡されました
1万円
えっ?
と思ったら
「帰りのタクシー代だ
ツリも領収書もいらんからな
ガハハハ!」
と言って
足早にいなくなりました
追いかけていって
他の方に
「タクシー代多過ぎますっ!」
って伝えたのですが
「ウチらは
いちど出したものは
引っ込めないよ
有り難くもらっとけ」
と跳ね返されました
車を見送り
いちおう店に戻って
帰ろうとしたら
お店なお姉さんから
「せっかくなんで
呑めるだけ飲んでいってくださいね
あとで怒られますから〜」
ということなので
少しお酒を飲みながら
今日のここまでのことを
夜のお店のお姉さん4〜5人と
ワイワイ楽しみました
ランジェリーバブだったのて
みんな下着姿で
しかも歳下ばっかりでしたけど…
たしか2時か3時になっていたので
帰ろうかと思ったら
大学生だってことも話ししてたので
あまったオツマミ
ぜんぶお土産にしてくれちゃいました
もらったタクシー代は
使うべきか悩んで
タクシーは呼んでもらわずに
テクテク散歩しながら帰りました
その後
そのお客さんとは
相変わらず電話で話すことはありましたが
特に交流もなく
いつしか時はすぎ
自分は引っ越してしまったので
その後
その事務所がどうなったかなどは
全く知りません
このハナシのヤバイところは
何も知らなければ
感じの良い
年配の方が
たくさんご馳走してくれて
お小遣いまでくれた
と
思ってしまうことです
コワイコワイ
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