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いつか活字化 桂花ラーメン

いつか活字化しようと
iPhoeのメモに
タイトルだけ羅列して
10年は経ったであろうか

だれかの心が
ちょっと動けば良いかなと
そんな気持ちで
書き始めます

特に時系列はバラバラですが
最初の話だけは
決めてました


自分が高校生の頃(91年ごろ)は
豚骨ラーメンを知りませんでした
ラーメンといえば
味噌ラーメン、醤油ラーメン、塩ラーメン
札幌に住んでいた事もあったので
なんとなく味噌ラーメン好きではありました。
多分当時は
千葉には豚骨ラーメン無かった

高校生の頃になって
一人で都内のライブハウスに遊びに行くようになって
お小遣いをやりくりしながら
足繁くパンクやハードコアのライブを
観に行ったりしてました
当時はインターネットも携帯も無い時代
ライブハウスに高校生が遊びに来ているのが
多分珍しかったので年上の人によく声をかけられて
友達になったりしていました

すげ〜年上の別世界のオニーさんオネーさんたちでしたが
今考えると専門学生や大学生だったので
18〜22歳ぐらいだったんですね
15歳からみた18〜22歳は超大人だったです

新宿LOFTでライブが終わると
外のコインパーキングで
よくみんなでだべったりして
音楽情報を教えてもらったりしてました

ある時ラーメンでも食べて帰ろうぜ!
ということになったのですが
お金が無い高校生だったので遠慮して帰宅しようとしたら
「おめーは高校生なんだろ?俺らがおごってやっから!」
って言いながら
新宿のラーメン屋さんへ連れて行ってもらいました

連れて行ってもらったのが
新宿アルタ脇の桂花ラーメン!
初めてみる豚骨ラーメンにビビってまごまごしてると
「何食べたい?なんでもいいぞっ!」
って言ってくれたんですが
「...自分...豚骨ラーメンって初めてで...何選んでいいかわかんないっす...」
って正直に答えたら
「えっ?マジ?豚骨知らねーのかよっ!」
「マジマジ?やばいっしょ!知らないのっ!」
「豚骨知らないのに、ハードコア聞いてるのかよっ!」
ってみんなにつっこまれて大騒ぎになりました

結局オネーさんが選んでくれて、
太肉麺というメニューになりました
初めて食べた豚骨ラーメン...
太肉麺はあまりにも美味しくて
無言でガシガシ食べました

オニーさんとオネーさんが
「どうよ、初めての豚骨ラーメン?」
って聞いてきたので
「おれ、今までの人生でこんな旨いもの食べたことないっす...超感動しました、
 オニーさんとオネーさんに超感謝です。一生今日のラーメン忘れないです...」
ってちょっと涙ぐんで答えたら
「ぶわっはははは〜、そうかよ!最高かよっ!」
って爆笑してくれたんだけど
何故かオニーさんとオネーさんも
ちょっと泣いてたんだよね...

JRの新宿駅まで送ってもらって
お礼言って握手してお別れしたんだけど
それから
そのオニーさんとオネーさんに会わなくなったんだよな...

風のうわさで二人が結婚して
音楽を全く効かなくなって
レコードもCDも全部処分したとか...

あのときのラーメンの味と
アルタ脇の桂花ラーメンは
階段が急だったのでオネーさんのパンツが見えていたことは
一生の思い出です!

ずっと年上に感じていた
オニーさんのブラッキーさんは
どこで暮らしているのかな?

それから数年が経ち
大人になって
自分のお金で食べた桂花ラーメン

思ったよりフツーでした...

いやっ
正直言うと普通のちょい下ぐらいでした

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