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My tinder history

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大学二年生から休学を経て卒業するまでの約四年間、Tinderで出会った人たちの備忘録です。私の黒歴史。あるいはロマンス。
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#慢

My Tinder History #7ロマンス

◆「付き合って欲しい」と言ってくれた人。これもまだ性交経験が乏しかった頃の話です。 その人は九州からやってきた役者の卵でした。音楽の趣味が合い、WeezerのPinkertonのアルバムを一緒に聴きました。 自由が丘にあるベトナム料理屋さんで夕食を済ませて、2軒目の居酒屋でお酒を飲んで煙草を吸ったら完全に酔っ払ってしまいました。 渋谷のホテルへ行き、一泊しました。気持ち悪くなり、トイレで吐くほど酔いが回っていました。 裸になったり、キスをしたり、触れ合うことはありませ

My Tinder History #8第一時ビッチ期

◆第一時ビッチ期① 性に目覚めた私は、その喜びとその虚しさ、愚かさを実感します。 少しでも隙を見せてみると、男の人がいとも簡単に態度を変えるのが面白かったのです。 私はTinderで出会った同い年の「のり」とよく夜中に通話をしていました。初めて通話した時、彼は睡眠薬とお酒を一緒に飲んでハイになっていました。 彼は、子どもみたいにコロコロと笑い、いつも年下気質なので人に懐くのも上手な人でした。 わたしも末っ子気質だったので、似たもの同士すぐに仲良くなったのかもしれませ

My Tinder History #9第一次ビッチ期

◆第一時ビッチ期③ レンという男の子。彼とは友達以上の関係になりました。 渋谷の居酒屋で初めて会い、その後すぐに道玄坂のホテルへ行きました。生理だったので何もしていません。胸を愛撫してもらえたくらい。帰りは手を繋いで渋谷の街を終電ダッシュしました。 レンは服飾の学校を卒業して、アパレルの店員として働いていました。 自分のブランドを立ち上げるのが夢で、たまに服をデザインしたり作ったりしています。 彼の部屋にはトルソーやミシンがありました。 ドライフラワーをワイングラ

My Tinder History #9

◆生まれて初めての彼氏が出来たのですが、「異性」として見ることができませんでした。 彼は私を子猫のように、赤ん坊のように溺愛し、たくさんの愛を言葉やプレゼントで与えてくれました。しかし私はなぜ彼がそこまでするのか分かりませんでした。 彼は私を「優しい人」だと言いましたが、なぜそう思うのか分からずに、本当の自分を見てもらえていない気がして不満だったのです。今思えば死ぬほど我が儘で、愚かな考えだと思います。 違和感があればすぐに別れてあげるべきだったのに、推しの強さに負けた