私の大学生活・雑感(心理学科)
私は大学で心理学を専攻する学生である。
私は以前にもお話した通り、大学の下調べを一切せず、いわゆる、「とりあえずMARCH」というスローガンで大学受験に挑んだのであった。志の低い学生で、「精神世界が好きだし心理学科に進もう」という漠然とした目標だけはあったものの、学校の勉強は嫌いだし、受験の緊張感に耐えられる性格でもなかったので、受験に関しては、面白いくらい、最後まで全くやる気が出なかった。
幸いなことに、古文・漢文、現代文(つまり国語全般)、英語長文のリーディング(ライティング・リスニング・スピーキング(笑)は破滅していた)は勉強しなくても成績がよかった。我が国には、私立文系3教科受験という素晴らしい受験方式があり、国語と英語と日本史だけを武器に受験できるので、なんの迷いもなくそちらの方式をとった。たった3教科の勉強で名の知れた大学に受かる方がずっといい、結果こそすべてなのだ。無理に何教科も受験する必要はない(そんなことない)。
私の受験勉強は、ほとんど誇張なしで、1日30分、ソファにもたれながら、日本史の用語集をぱらぱらめくるという受験勉強だった。こんな志の低い甘ったれた学生を受け入れてくれた某MARCHには感謝しかない。
そんなこんなで入学した某大学の某心理学科(”科”でばれるかな)であるが、他の心理学部・学科・学類を知らないのでなんとも言えないが、精神世界が好きな私にとっては、ぴったりな進路だったのではないかなあと思う次第である。
というのも、精神世界好きとしては、「自分のこだわり・やり方を放棄し、訳の分からないものに身をゆだねることがとても治療的なんだ」とか、真剣な顔をして言い出す先生が本学科に何人もいらっしゃることに、にやにやを噛み殺せないのである。
まあ、マニアックな話になっても仕方がないので、このあたりの話題は省くとしても、
大学の先生なんか、思想的に偏りがある人ばかりというイメージもあったし、偏屈で気難しかったり、あるいは世間離れしていて話が通じなかったりするのだろうなと思っていた。早い話が、当初、先生というものにほとんど期待していなかったのである。
しかし、いざ大学生活を送ってみると、私は自分の履修する講義において変な先生に当たったことがないし、むしろ気さくでよくしてくださる先生ばかりであった。
それから、学食でまれに登場するジャンボエビフライ定食。これは揚げ物をすることが嫌いな我が家では天と地が逆さになっても食卓に現れない代物であり、こんな粋な定食をこっそり出しちゃうような学食。
市販のヘアカラーで異常に髪が明るく染まり、恥ずかしくてどうにかなってしまいそうで、うつむきがちであった当時の私に、あなたきれいな子ね、と声をかけてくれた心優しいお姉さんがいる小さな売店。
伝統と歴史がある有名大学なのに、狭いキャンパス。
伝統と歴史がある有名大学なのに、ミスコン出場者がAVデビューしたとTwitterで一時話題になった私の大学(YOUTUBEでVIO脱毛の取材を体を張ってやっていた女の子も私の大学の先輩だった。なにかと体を張る先輩が多いらしい。ちなみに先輩方の裸体はしっかりと拝みました)。
私は自分の大学が大好きなのである。
他の大学に進んでいたら、こんな風に思ったかどうか。それは今となっては分からないことであるが、
ともかく、私はこの大学で、サークルや部活動には入らなかったし、友達も、情報交換をする程度で、遊んだりなんてことは滅多になかったし、
はたから見れば、淡々として面白くない学校生活に見えるのかもしれないが、
ほんとに、なんていうのかな、いろんなことが知れたわけでもなければ、新しい世界が広がったわけでもない。ただ学生ができたということそのものが本当に満足だった。ふつうに授業に出て、毎週なにかしら課題をやって、学期末にはおそまつなレポートを出して(でも根は真面目だから締め切りはちゃんと守って)、テスト受けて、強制的にTOEIC受けさせられて、途中からパソコンのフルスクリーンで汚い教授の顔(^^)を見て講義を聞くことにもなってしまったけれど、
学生ができた、ということが、ほんとに良かった、うれしかった、のである。
学科には、夢の心理療法の先生がいたんだけれど、
講義で、先生が「夢」っていうと、
元々京都大学に通っていた先生だから、関西のなまりが抜けきらないみたいで、
風景構成法という、描画の精神分析の話題のときは、先生から「川」(を描いてください)と聞いて「カバ」(↑↓)を描き出す生徒が続出したというお話を、先生自らしていたほどなのだが、
(カ↑ワ↓と仰ったのだ)
例によって、先生の「夢」を聞くと、
シーナ&ザ・ロケッツの「YOU MAY DREAM」が脳内再生されたものだった。(嘘つけ)
先生)ユ↑メ↓
脳内)ユ↑メ↓~
ユ↑メ↓~
ユー・メイ・ドリーム~
先生)ある患者さんが見たユ↑メ↓
先生)家の庭に大きな岩があって
脳内)ユ↑メ↓~
先生)それをどかすと、鳥が下敷きになっていた
脳内)ユ↑メ↓~
先生)鳥っていうのは、清純さ、肉体的なものと相反して、精神的なものの象徴と言えますね
脳内)ユ↑メ↓~
先生)わ↑かりますね↑?
脳内)ユ↑メ↓~ ユー・メイ・ドリーム~
先生の授業は面白かったなあ。概論の授業なのに、先生の研究領域のマニアックな授業となってしまっていた。ほとんど特殊講義である。
ある日(今日のテーマは)「呪術」と言い出したときはひっくり返りそうだった。
レキシの「狩りから稲作へ」が流れ出したときもおかしかった。
(ジョ~モン ド キ~ ヤヨ~イ ド キ~ という合唱で教室が揺れた)
成績は後期レポートだけでつけます。出席は取りません。
これはもう、他学部延いては他大学の方にもおすすめしたいくらいの講義である。
そんな感じでした。
コロナ(?)で、大学来れない後輩さんたちはつくづくかわいそうだなあ、と思ってしまうけれど、
私のコロナ前の大学生活なんてこんなもんでした。部活も入ってないし、友達もいないし、起業もしませんでした。
でも楽しかった。
多分、捉え方によるんだと思います。楽しもうと思えばいくらでも楽しめる。個人的にはバイトも楽しいのでおすすめです。(近々今のバイトの話もしたいと思います)
やろうと思えばどんな状況でもいくらでも楽しくやれる。
というわけで最後は偉そうに締めくくりました。
◇◇
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
パッカード~
お酒は二十歳から!ジャガジャガ飲むのもフォドフォドに
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