re:Invent 2023 に行ってきた話
株式会社ゆめみの安心院です。12/01 で転職をしてようやく半年経過しました。まだ半年も経ってなかったんだ。
突然の会社語りでアレですがゆめみでは案件で AWS を多く採用しており、私も普段から AWS を用いて開発を行っています。会社としても AWS の利用を推進していきたいという取り組みの中で例年 re:Invent への参加者を募っており、今年は私ともう一人の計二人での参加となりました。
自費で re:Invent に参加しようとすると相当な出費になるため、快く送り出してくれた会社とチームメンバーに感謝。そして少しでも報いるために感想と、来年以降への情報を書き残しておきます。
re:Invent 中に発表された新サービス等の情報にはあまり触れず、期間中にどう過ごしたか・どう楽しんだかに焦点を当てて書いていきます。これを読んで「re:Invent 2024に参加してみたい!」と思ってもらえれば嬉しいです。ちなみに私は来年も参加したいです。
re:Invent とは
Amazon Web Services(AWS) が11月末から一週間かけてラスベガスで開催している AWS 最大のラーニングカンファレンスです。
ちなみに来年の予定もすでに発表されています。(リンク先は非公式)
セッションの種類について
re:Invent に参加することが決まったとして、まずは自分が行きたいセッションを予約しなければいけません。セッションの種類はいくつかありますが大まかには以下のような認識をしておけば間違いないです。今回書くのは自分が参加した種類のセッションについてのみ。
Keynote
いわゆる基調講演。Amazon 社のトップの面々が新サービスや既存サービスのアップデート情報が発表されます。発表は英語ですが日本語の同時通訳もあるので安心。
期間中で最大規模のイベントとなり、開始直前に入場しようとすると満員で別室に通されることもあるそう。遅くとも30分前を目処に入場するくらいの気持ちでいたほうがいいです。日本語を含む同時通訳機が会場内で配布されており、それを受け取る場合は+10分くらい見込んでいいかもしれません。自分の場合は入場の流れでスムーズに受け取ることができました。
講演の前後にはバンドや四重奏のパフォーマンスがあり、早く行き過ぎて退屈するということはないです。
Chalk Talk
少人数(30~50人)の聴衆に対してスライドとホワイトボードを用いて発表と質疑応答を行うセッションです。
re:Invent のセッションの中で最初に参加したのですが英語が全く聞き取れず虚無の時間でした。最低限、日常会話がこなせる程度のリスニング能力がないと厳しい。「質疑応答ができる」という特色もあるため質問ができる程度に内容を理解し、スピーキングできる英語力もほしい。
英語力に自信がある or セッション内容に強い興味がある人向け。
自分は2日目以降 Chalk Talk や Breakout Session といったリスニング力が必要なセッションは避けることにしました。泣く泣く。
Workshop
各自持参したラップトップを使い、与えられた課題を各自こなしていきます。課題はセッションによりますが共通なのは AWS を利用する点のみ。ブラウザのコンソールをポチポチするだけで完結するものから Cloud9 のシェルを操作したり Lambda 上でコードを穴埋めしたり幅広いです。
構成としては最初10分程度課題の説明がプレゼン形式で行われ、その後が全て手を動かす時間。早く終わった人等、任意のタイミングで退出することができます。課題自体は英語ですが手元のラップトップで必要に応じで翻訳が使えるため英語力は問題にならないでしょう。セッションレベルに尻込みせず飛び込んで大丈夫。
ただしワークショップ中に質問する際や席に座るタイミングで "Can I sit here?" 程度のコミュニケーションは発生するので覚悟しましょう。
GameDay
CTFや競技プログラミング、ISUCONのように課題をこなして得点を競うチーム形式のワークショップです。一応1位のチームには限定の景品(ユニコーンの帽子)がありますが本気で目指す人以外は関係ないでしょう。
細かい内容は他に沢山の人がブログ等で書いているのでそちらを参照。
覚えておくことは
ある程度早めに行けば日本人同士でチームを組ませてくれる
英語力に自信がなくてもOK!!
re:Invent 全体を通して人気コンテンツなのでセッション予約開始してすぐ埋まってしまう
予約で満席になっていても予め並んでおけば当日参加できる余地は十分あるので諦めない
内容は知ってる人ならおそらく簡単。作業量自体は少ない
ただし、まず間違いなく未知の内容に取り組むため場当たり的に知識を身につけることになる
逆に言えば問題を予想して予習していけば1位の可能性も
以上。もちろん英語力に自信があれば英語でコミュニケーションをとりつつ海外の方とチームを組むのも楽しいでしょう。
Activity
全日程で4日間もあり頭を働かせ続けることは到底無理な工程でしょう。各所にボードゲームが置いていたりリラックススペースが点在するので適宜息抜きしてね、という気遣いとみた。
ちなみに 5K Run した当日はランニングの格好でそのまま各種セッションに向かったため、「5K Run してきたの?w」という会話のきっかけが多くありました。そういう意味でもおすすめです。
おすすめの回りかた
今回、英会話能力がないと楽しめないセッションがあることを知らなかった + セッションがあっという間に埋まると思っていなかったことから、前日・当日に予約ができた GameDay と WorkShop のセッションが中心になりました。
隙間時間にセッションの残席を確認すると案外空きがでるので、こまめにチェックして予定は柔軟に組み替えましょう。
一点ホテル間の移動については注意が必要で、シャトルバスが出ていますが諸々の移動を考慮すると一時間弱はかかると考えておきましょう。休憩時間と考えることもできますが、食事を取りそこねると悲しい気持ちになります(一敗)。
また夜はホテルで休むのではなく遊びに行きましょう!
同行者や知り合った人と一緒に飲みに行く、ショーをみる、カジノで遊ぶ、いくらでもお金の使い道はあります。
知り合いによるとSphereという2023年9月29日に開業したばかりの施設の体験がリアルVR(?)とでも言っていいほどだったとのこと。ただし入場料もラスベガス価格らしい。
個人的にはカジノがおすすめです。日本では違法な遊びを健全に楽しみましょう。ゲームセンターの筐体のようなものではなくディーラーのいるルーレットやブラックジャック、ポーカーがいいですね。自然と周りの人との会話も生まれます。
自分はポーカーを趣味で遊んでいるのでポーカーに関する会話は日常会話に比べて不自由なくでき、カジノ内で困ることはなかったです。趣味は大事。
食事
日本人にとって生命線とも言える食事について。re:Invent 期間中の朝食/昼食は概ね美味しかったです。苦手なものがでることもありますが、ビュッフェ形式なので不安なものは味見感覚で取って2周目にいってもいいでしょう。
ちなみに食事の時間を過ぎると料理が片付けられて会場にも入れなくなるので注意。食事可能な時間もセッションとして登録されているので時間と場所は確認しておきましょう。
さいごに
英語に自信がなくても問題ないです。最悪アプリの翻訳機能に頼りましょう。学生時代にTOEIC300点を取った自分でも対人のコミュニケーションはなんとかなりました。基本的に皆親切にしてくれます。
尻込みせずに AWS と英語力を身に着けて、楽しいイベントに飛び込みましょう!