保育園の頃に戻りたい元不登校娘
「子どもの頃に戻りたくないの?」
そう子どもに聞かれました。
あなたならどう答えますか?
昼ご飯を一緒に食べていたら
画面に映った幼い子どもを
見ながら娘が
「保育園の頃に戻りたいな~」
とつぶやきました。
一日中遊んでいるだけでよかった
ただただ楽しかった日々
何の悩みもなく
喜怒哀楽をストレートに出しても
大人がちゃんと受け入れてくれた
あの頃。
明日の事なんて考えなくていいし
心配ごともない毎日。
それが小学校、中学校と
年を重ねるごとに
周りの状況に合わせて
どんどん
「本当の自分」が出せなっていく
自分がこんな事を言ったら
誰かを傷つけるんじゃないか
自分がこんな事をしたら
よく思われないんじゃないか
そんなことを気にしながら
集団の中で
自分の立ち位置や役割に応じて
「本当の自分」とは「違う自分」を
演じなければならない
学校はそんな場所かもしれません。
中学、高校で
学校や集団に対して
良くないイメージを持ってしまい
人と関わることにも
臆病になってしまった娘
だから
5、6歳の時に戻りたいと言った
気持ちはよくわかります。
でもあえて
わたしは
「子どもより大人の方が楽しいよ」
と娘に言いました。
「子どもの頃に戻りたくないの?」
「戻りたくないよ」
「自分で何も決められないし」
「へえ、そうかなあ」
「子どもの方が楽なのに」
娘は納得していないようですが
思春期の今は
将来を不安に感じて当然です。
でも
新しい世界に踏み出せば
いろいろな人たちと出会い
感じ方や考え方が
変化していくのだろうと思います。
不登校を経験したことも
成長するために必要だったと
言える日が
きっと来ます。