
二眼レフカメラ|フィルムの入れ方

古い二眼レフへのフィルムの入れ方が分からない方のために、下の方でフィルム装填の方法を紹介します。
まずはカメラの紹介
先日RICOHFLEX DIA M (リコーフレックス・ダイア・エム)を某フリマサイトで購入しました。
RICOH製カメラはGR III HDF と GR IIIx を保有していますが、こちらの二眼レフは御歳70も近いGRのおじいちゃんカメラです。
動作確認済み、レンズにカビ無し、バルサム切れ無しで3,700円という破格値。この時代の国産二眼レフはドイツ製 Rolleicord のコピー製品、取引価格は手頃です。動作確認なしのジャンク扱い品は2000円代の物もあります。

安価ですが、モノとしての魅力は十分。手にするとずっしりとした金属の塊で、ニヤリと笑みが出てきます。
レンズキャップには RIKEN (理研)の文字。ワカメスープじゃありません…笑
リコーは、かの渋沢栄一さんが設立に関わった財団法人理化学研究所がルーツです。研究所の発明を工業化する目的で創られた理研興行(株)から1936年に理研感光紙(株)として独立したのが現(株)リコーの前身です。
そして、二眼レフ「リコーフレックス」は1950年(昭和25年)に発売されました。第二次世界大戦の敗戦からわずか5年後、ライカやローライフレックスなんて一般の日本人には手が届かない時代に1万円(当時の貨幣価値ではそれでもかなり高いけど)を切る価格を設定し、日本のカメラの大衆化に大きな役割を果たしました。
↓リコーウェブサイトの受け売りです。
という訳で、このカメラは元々安価な商品ですが、発売から約70年を経た今でも定価の約4割の価格で取引されているのですから、モノとしての価値はそれなりだと思います。

このカメラは安いのですが、フィルムの方はびっくりするほど高くなりました。昔、Rolleiflex、Hasselbad 等の中判カメラを使っていましたが、フィルムの価格はその頃の3~4倍でしょうか。モノクロ120フィルムで1200円~2000円程度。
そんな中、何とか安く買えるのが Kentmere という銘柄のフィルム。120のISO100が860円でした。

試しにフィルムを装填してみました。
ところが、巻上げるとカウンターが廻って0から1になるはずなのに、フィルムを巻き上げてもカウンターが「0」のまま動きません。
このままでは撮影できないので、フィルムを入れ直さないといけませんが、フィルムは既にカメラの中でかなり巻かれているので、このままカメラを開けると感光してフィルムがダメになってしまいます。どうしよう…。
ここで落ち着いて、現像用のダークバッグ(下の画像)にカメラを入れ、中に手を突っ込んで、手元を暗闇にして、手探りでカメラを開け、フィルムを引っ張り出して、元通り巻き付けて取り出すことに成功しました。
その後、工具でカウンター部分をバラし、カウンターの仕組みを理解、歯車がズレているのを発見。治して組み直し、再度フィルム充填。無事カウンターは「1」になりました。

さて、ようやく本題。
Ricohflexを使おうとする稀有な人が私以外にもしいるのなら、参考になるでしょうから、以下にフィルム装填方法を書いておきます。
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