★好きなアニメOP①NARUTO OP5:まいにち100字【16日目】

VTuberにハマる前は、ギャルゲOPやアニメOPについて色々語ろうと考えていたこのアカウント。思えば遠いところまで来てしまったが、今回は原点回帰的に好きなアニメOPについて短いながら書きたい。

▼NARUTO OP5(楽曲:サンボマスター『青春狂騒曲』2004/12)
演出:都留稔幸。いきなり王道だが、自分が子供の頃に強く印象に残っていたのはこれなので、最初に紹介したい。都留の演出したアニメOPはニコニコ動画にまとまっているので、そちらを参照すると良いかも。

*まず最初、映像の乱れインからの、激しいカメラブレと金網。金網のカッコ良さがどのタイミングから認識されていたのかはわからないが、乃怒亞女の「Conclude」ではすでに、かなり意識的に金網というモチーフが活用されている。魔法少女まどかマギカのOPまで来ると、すでにパロディ的に使用されている感がある。

*ドローン撮影を先取りしたかのようなカメラワーク。ナルトの顔面アップからスタートし、円になった5人を外側から撮っていく(いわゆるエスタブリッシング・ショットでもある)。現代ならイメージが付くが、よくこんなダイナミックな動きを思い付いたな、と思う。続く森の移動や戦闘もドローン撮影的である。

*光と影。影が強調されていることは冒頭からもわかるが、光の使い方が非常に上手い。たとえば、0:44からの部分は歌詞との音合わせになっている。「それ」の地点では画面が白っぽいが、「でも」に入った瞬間消える。そのあとの「だろう」と同時にまた白が入り、一気に明るくなって暗い画面へ転換する(楽曲もBメロの暗い部分である)。

*半透明で人物を重ねる手法。先の「だろう」の部分で、次の画面が先取り的に現在の画面と重なっている。また、大蛇丸が振り向いたあとシルエットになり、そこに重なるようにして人物が登場していく。

*特徴的な色彩。OP5ではそれほど奇抜ではないが、最後ナルトの顔が赤くなっていく部分など(物語内容や設定とも合っており)楽曲の盛り上がりとマッチしている。都留の特徴的な色彩感覚は、GTOのOP2がわかりやすい。

以上。アニメOPの奥深さを教えてくれる良い映像だと思う。MADで言えば、静止画MADと動画MADの良いとこ取りをしている感じ。もちろん作画や現代性という意味では、ナルト疾風伝OP16(KANA-BOON「シルエット」)なども物凄いのだが、このOP5も独特の質感があり、今みても面白い。

ということでこれからも好きなアニメOPを取り上げては、色々と書いていきたい。おわり~。

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