父との会話
うちの親父は団塊の世代前になるのか。
既に80を超えて、未だに運転する。
何年も前から免許の返還の打診をしているが、最近は若い人間も事故するだろうと、開き直ってきているのを聞いてびっくりした。
若い人間が事故を起こすのはブレーキとアクセルの踏み間違え出なく、
居眠りであったり、マナーが悪かったり、テンカンのような病気であったり、ドラックだったり色々だ。
しかし、老人の事故は結構ブレーキとアクセルを踏み間違えるような突然
普段とは違う判断をしてしまうような現象だと説明すると、『そうか、分からない。』という。なんだか、自分には当てはまらないと考えたいのは
分からないでもないが、兎角車の足が無くなってしまうと面倒になるし、
週一のゴルフは行きづらくなるし。
気持ちを察するが、一度事故を起こしてしまったら自分を含め取り返しが
つかない。そんな説明をすると『分かってるよ。』と分かっているようなふりをする。本心では分かっていても、分かりたくない。そんな気持ちも分かる。
しかし、ここは都会であり、田舎のおじいちゃんおばあちゃんでないから、交通の便が悪いわけではない。ただ面倒で歩かなければいけない。
お袋とどっかに連れていけなくなる。それも分かる。
しかし、どこかで踏ん切りをつけないといけない。
70になる前に親父は80になったら免許変換しようと言っていたのを覚えている。既に82になる。しかし、都合のいいように物事をとらえる。
気持ちはすごくわかるし、親父が車で出れ無くなればこちらにも負担が来ることがあるだろう。それも困るが仕方がない。
誰もが年を取る。どうしようもない。
覚悟を決めるしかない。
母親の認知症も家にこもってばかりではどうしようもない。
一日中テレビばかり見ている母親は今日が何日かよく間違える。
食事をする時間帯もバラバラになりがちだ。
デイケアに行ってもらいたい。親父もそう思っていたが
一度母親にひどく怒られたらしい、ヒステリック気味に
『私を病人にするつもり!』と。
そうならない為にみんなが動いているのに、
息子に対して『お前は冷たい事を言う。』と全くロジック出ない。
ゴルフに行けなくなるのが?病気だと認めさせるのが?
何をもって俺の事を詰めたいと言うのか?それを問いただすとはっきり言わない。今日はなんだかむしゃくしゃしている。
親父に強く言ってしまった。
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