八方美人なTさん

2年先輩であるが、だいぶ年下の独身女性Tさん
朝は笑顔で元気に挨拶をしてくれる彼女は、外見も悪くはない。
仕事がと区別できるわけではないが、天然も少し入っていても、笑顔や可愛げがある事から、誰からも文句は言われない。
Tさんの事を嫌いだという人を聞いたことがない。

彼女と何度か飲みに行ったことがある。
楽しく飲めるので、飲み仲間としては最高だと思っている。
彼女には一つ大きな悩みがある。結婚したいが相手がいないのだ。
いや違う。ずっと中途半端な人間関係を築いてきたから
本当に大切な人がいても気づかない人生なのかもしれない。

毎年、夏休みとか、ゴールデンウィークにTさんはカナダに行く。
10日ほどの休みを取って、友達に会いに行くと言う。
全くそのような話をしなければ中途半端さは気付かないのだが、
決まってカナダの話を皆にする。彼氏に会いに行くとも言わない。
友達とバカンスという。

以前社内結婚をし、子どもを産んで産休で1年お休みを取っている仲間に
会いに行ったらしい。その際に子どもがこれほどかわいいものなのか。
母性本能が動いた。結婚はどうでもよく子供が産みたいと言い出した。

カナダのお友達はセフレと言うのだろうか。
又は、結婚まで考えられない男なのだろうか。
今の仕事場でも自分が変えられない、新しい出会いがない、将来に繋がらない。という事も分かっている。しかし、自分が何がしたいのかが分からない。カナダに仕事を辞めていこうか?どうか悩んでいる。
カナダに行ったところで、仕事が見つかるだろうか?ちゃんとやっていけるだろうか?そんな事を頭の中だけでぐるぐると考えている。

カナダの男性は結婚してくれるかどうか、結婚したい相手かどうか?
そんな事も自分の中ではっきりしないのであろう。であれば、合コンに
頑張って何度も行っていないはずだ。

自分の過去にも自分の事が好きであるが、彼氏がいると言う女性が何度か
いたことがある。そういう女性に限って、その時の男女関係をクリアーにしてから、新しい関係に進もうとしない。だから決して幸せになれない。
人はそれぞれエネルギー体で出来ている。
中途半端な気持ちである限り、最高の相手とは会えない。
すべて、牽引の法則というものが働いているのが説明しても、難しいと言って分からない。

たぶん将来色々な理由から、中途半端な枠(しがらみや執着心)から
10年後のTさんも不幸せなままであろう。

それを不幸せと本当に感じる時がふと来るはずだ。










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