1年間「大企業」にいて感じ考えたこと①


2019年3月に大学卒業して2019年4月より某製造業の大企業で働き始め、2020年3月より休職しているあんりです。
約1年大企業で働いて、感じ考えたことを書き連ねてみます。
あくまで私が、私の経験から感じたことで、同じことを経験して違う意見を持つ人もいると思いますしあくまで個人の感想ということを念頭に読んで頂ければ幸いです。

働いて3か月たった時点で同じようなtopicに関して下記のnoteに書いています。

前回は感じた衝撃に重点を置いて話していますが、今回は、あれから9か月たってもう少し俯瞰的に感じたことを話したいと思います。



1. 誰でもできる仕事、確かにそうかもしれない

就活をしている際に言われて印象に残っている言葉があります。
大学での就職説明会で、ある企業の説明担当だった大学のOBが開口一番
ここにいる君たちは、特にやりたいことがないから今ここにいるっていう自覚をした方が良い。例えば医者になりたかったら医学部に行ってるし、弁護士になりたかったら、会計士になりたかったらそれぞれの院とかにいっているはず。特に強くやりたいことがない君たちが、今就活をしている
と話しました。やりたいことがあって就職する人もいますし、就活を通じて自分がやりたいことを見付ける人もいますし、OBが言った全てに同意するわけではありませんが、当時院進するか就活するか悩んでいたこともあって私には刺さる発言でした。

そして実際、部署は決まっていたものの、具体的に何をするかは辞令が下りた4月1日に言い渡された私の場合、研修後いざ自分の仕事をするってなった時ひどくてんぱったことを覚えています。「え?私この仕事のこと知らないし、したことないけど今からやるの?」みたいな。

もちろん仕事を丸投げってわけではないですが、例えば弁護士だったら一応学部、法科大学院を通じて法律を学び、判例とかをたくさん勉強するわけじゃないですか。(ちなみに法学部でした)
そして国家試験に受かって「はい、実務開始」となるわけだから弁護士という仕事に就く前に仕事の内容はもちろん知っているし、仕事内容=習ってきたこと
 じゃないですか。
でも例えば私の場合、会社が製造業なので製品があるわけですが、私は別にその製品について詳しく知っているわけでもなく。もちろん大学で学んだことがあるわけでもなく。ましてや仕事の流れなんてなんにもわからず。
でも辞令がくだり、私の担当職務が与えられたから、その製品の知識等々覚えて仕事に挑むわけです。当たり前ですが大学時に学んだ知識とか一切関係ないです。 
大学時代のことが無駄といっているわけではなく、思考方法とか、問題解決能力や資料の作り方など活きている部分はあると思います。

うまく言語化できませんが、「与えられたことが仕事なんだな」というようなことを漠然と感じたことを覚えています。
その「与えられたこと」に関してこの道〇十年の、その業界になくてはならないプロのような存在の方もいますし、すごくその製品や業界のことを愛して楽しそうに仕事をされている方もたくさんいます。
私が感じた違和感をうまく表すことができないですが、私の会社は約5年ごとに配置換えがあるため、せっかく5年ほどその製品の知識を身に着けても次の異動ではまた1から別の製品の知識を覚えたりする必要があります。
もちろん前の配属先と移動先で共通して活きてくる知識や、前の配属での知識がその人の強みになる場合もあると思います。
しかし、なんというか例えば私の場合は、私の役割として与えられたことにいっさい興味を持てず、でも仕事だからやらねばというジレンマがストレスの一因でした。「なぜみんな与えられたことをそんなにすんなり仕事として受け入れて仕事できるんだろう?」と疑問に思ったこともありました。
何人かの仲の良い同僚に聞いたところ、「特にこれといって好きなものがないからこそ、仕事と言われて別に苦に感じない」「もともとその製品に興味があったから、それに関して間接的にでも働いているってこと自体が楽しい」という返事をもらいました。 ついでに、「私はかねてより将来的にジェンダーに関連した仕事をしたい!」と話していたこともあり、「あんりは人生で他にやりたいことがあるから余計に興味がないことを仕事としてやるのがしんどいんじゃない?」って言われて妙に納得したことがあります。

配属面談もありますし、ある程度配属に関して希望を聞いてくれる企業も多いかと思います。
しかし、そうじゃない場合も多く、自分が全く予想していないこと、自分が思ったより興味を持てないことが仕事になることも多いと思います。配属ガチャとよばれる由縁ですね。異動がある場合、数年の我慢と思うか、数年も無駄にしていられないと思うか、今は興味が持てなくてもしばらくしたら楽しくなってくるかもしれないと思うか。。。

いろんなことを経験できるのが日本の大企業の良さと聞いたこともあります。確かに。そして働く中で特性を発揮してだんだん例えば「経理のプロ」とかになっていくのかもしれません。
でも私みたいに人生で他にやりたいことがあって、その上配属された職務内容に全く興味が持てないと少ししんどい思いをするかもしれません。
例えば私はジェンダーに関する論文を家で読むことはもはや楽しみですが、家で今の仕事に関する勉強をしようとかは一切思えません。

大企業に入って感じたこと、という話からは少しずれましたが、誰かの参考になれば幸いです。

fin. 




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