就職か海外大学院進学か。1年悩んだ私の場合

この春大学卒業予定のあんり(Twitter@jpcnnl) です。
私はこの一年、就職か、海外院進かをずっと悩み続け、ようやく結論を出しました。(出ました)
自分の記録用メモと同時に、同じようなことで悩んでいる誰かの役に立てばよいなと思いこれを書きます。
一人一人の人生や判断があり、これはあくまで私の決断を記録用に残したものです。
どっちが良い/悪い や どちらかを推奨するものではないのでご了承ください。

あ、まずご報告として
某オランダ大学院受かりました!!!(約4か月待った…!

まず、一番始めに悩んでいる人に伝えたいことは、
進路選択に正解や正しい選択、というのはないです。

絶対的な正解がある場合も人によっては、あるのかもしれませんが、ずっと悩んでいる場合大抵どちらを選んでも正解で、自分がどうしたいかというのが大事なんだと思います。
私はこれに気づくのが遅く、だいぶ疲弊しました。

悩み始める前の私の状況は、
院進も就職も必要なことが将来の目標
まずは就職しようと決意。(大学2年生終わりくらい)
このとき就職を選んだ理由としては
・就職して学びたい専攻を明らかにするため
・仕事と勉強は全く違うことだと思うので、仕事の世界を見てみたかった
・金銭的に自立するためにお金を貯めたい
などなど

そうして就活をし、初めて内定をもらったときから私の悩みは始まりました。
私はこの会社で働くかもしれないんだ…ふとリアルにこの会社での来年4月からの生活を想像すると、とても怖くなった。

一番大きな要因はパートナーとの関係。
当時中国と日本で海外遠距離をしていた私の中国人パートナーは、ヨーロッパへの院進およびその後そのままヨーロッパにとどまることを考えていました。
だから、このまま就職となったら日本とヨーロッパでの遠距離だし、そもそも院進を考えていなかったわけではないし、、、本当にこれで私の人生良いのだろうか?と思い始めました。

そこでまず調べたのは
海外就職。ただしこれも難しくて、私の場合パートナーの国である中国での求人を探せばよいというわけではなく、またパートナーもどこの国に行くかわからない状況。だからとりあえずオランダやイギリスなどパートナーが行く可能性のある国の求人やビザ要件を調べてみたけどまぁ無理。ここら辺は別記事( https://note.mu/anrieurope/n/na82c0aea31e1 )
で書いてます。

そして海外院進へと思いをはせていきました。
ただ、元々海外院進という選択肢を考えていなかったわけではないですが、海外院進を考え始めた大きな理由がパートナーの存在なので、私自身もパートナーも何かパートナー以外の自分の中の目的をもって院に行くことが大事だと考えていました。
しかし就活をしているときに私の優先順位が、パートナーの存在>将来やりたいと思っていたこと となったときがありました。
元々院進を考えいたのは将来やりたいと思っていたことのためだったので、凄い矛盾が生まれることとなりました。
将来やりたいことなくなったなら、別に院進する必要なくない?
でもパートナーと超遠距離回避には院進が必要だし…

そこで実際にヨーロッパ院進されている人や、留学時代に仲良くなった現地の大学生大学院生に話を聞いて、ヨーロッパで仕事を見付けるなら院卒がほぼマストだよーという言葉を聞き、漠然と海外院進するなら海外での就活を考えていたこともあり院進する動機をゲット。
そしてもともとやりたいと考えていた将来の目標も捨てきれない自分に気づき、さらに動機をゲット。
そんなこんなで院進の準備を進めました。

ここでネックになっていたのがお金問題…
我が家は基本的に大卒後のお金は自分もち、ただし貸付は可能というスタンスでした。(つまり親に借金)
イギリスかオランダの院は生活費含めて1年で300-400万円必要で、初任給年収くらいですね。
今の自分にこの額を投資してよいのだろうか。
でも働いて2、3年後パートナーを合流するとしてもその時に院進するモチベーションがあるかわからないし…などなど悩んでいました。
そして海外大学院卒業後、現地で職を得るってなかなかハードル高いんですよね…
それを考えると海外院進したあとどうするのか。パートナーと短期的に遠距離しなくて済むかもしれないけどそのあと仕事が見つからず日本に戻ってくるとなったら意味ないのではないか。そしてまた就活することになるなら学部でも職を得ることはできるのに意味あるのかなどなど悩んでおりました。

私が当時まとめていたのは以下のようです
〇就活
メリット
・職歴を得られる(後に海外院進して現地就職の際に有利)
・お金を得られる
デメリット
・パートナーとの遠距離
・未来が予測しにくい
・将来辞められるかわからない

〇院進
メリット
・学歴
・パートナーとの近距離
(・その後の予測できない未来)
デメリット
・お金がかかる
・内定ける
(・未来が予測不可能)

twitterやリアル世界でもアドバイスをいろいろ頂きました
・アカデミアと仕事ではマインドが全然違うから一度働いてみるもの良いよ
・一度働くと楽しかったり責任とかでやめられなくなるよ
・一番大切にしたいものがパートナーだったらそれ一直線に生きるのもありだと思うよ
etc...

それでも決めきれなかったので、とりあえず院進の準備を始めました。(別記事 https://note.mu/anrieurope/n/n6d51c7f4e1d0)
それと同時に大ネックであった金銭問題を解決するための奨学金の準備を始めました。

大学院選びの大前提条件としてパートナーと同居できる院。
しかしパートナーと私は専攻も将来の方向も異なり、なかなか条件に当てはまる院はありませんでした。
パートナーにとっての第一候補の院に私の専攻学部がなかったり…
そして私は卒業後は現地に残ることを考えていたので、ビザ要件が厳しいこととブレグジットを鑑みて、イギリスの大学院は受けないと決めていました。
そこでパートナーと国を絞っていくつかの大学院を受けようとしたのですが、パートナーはやはりイギリスに行きたいということでイギリスを受けていました。

そうして奨学金やなんやらの手続きを進めていくと、自分の中で軸が見えて

・パートナーと同居可能な大学院に受かる 
or
・入社までに奨学金を獲得する 
が達成できた場合大学院進しようと思いました。
すなわち、仮に大学院に受かったとしても、奨学金も取れず(3月末まで)、パートナーと同居できなかったら進学せずに働こうと思いました。

思い至った要因としては、
・海外大学院は移住への一歩として使うことができるため、ここで使ってよいのか迷う(職歴稼ぐ→院進 の方が可能性あがる)
・パートナーが、進学する院の国にずっといるかはわからない。その後違う国に行く可能性もある
というところが大きいですね

そして、その条件が達成できなかったので、今回は入学を見送ることとなりました。

自分で選んだというよりは、行動して、条件作って、それによって導き出された結論です。

え、じゃあ院進準備したの無駄じゃない?と思われるかもしれませんが、
自分の将来の可能性を広げるためにやったこと
就職して海外院進を志したときに何をすれば良いかわかったこと
後悔はないです。

海外院進蹴って日本で就職、あまりない肩書ですが、大好きな言葉で、
「正解はない。自分で選んだ道を正解にしていくんだ」というものがあります。
だから私も、自分でこの選択をして良かったと思えるように生きていこうと思います。

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